スポーツに勉強!子供のやる気を最大限に引き出す6つの法則

2016年2月13日メンタル強化

スポーツをする子供

心理学でやる気を高めることを 「動機づけ」(モチベーション)と呼び、モチベーションを保つことはスポーツをするうえでも、勉強をするうえでも、子供達が出す結果に大きな影響を与えます。

その動機づけには「外発的動機づけ」「内発的動機づけ」の2つの方法がありますが、多くの親御さんが子供のやる気を引き出すのに使用しているのが、褒美や罰でやる気を起こさせる「外発的動機づけ」になります。

実はこの動機づけにはいくつかの注意点があります。それは使い方を間違えば、やる気の低下へつながる危険があるという点です。

今回はそのことも踏まえて 「スポーツに勉強!子供のやる気を最大限に引き出す5つの法則」についてお伝えしたいと思います。




外発的動機づけの注意点

外発的動機づけとは「強制」や「報酬」などを利用して行動させる最も自発性が低い動機づけです。

報酬を与える代わりに嫌々ながらも行動してもらう、いわゆる「アメとムチ」を使ったモチベーションコントロールに使われますが、外発的動機づけには、重大な注意点があります。

それは子供に多用していると、言われなければ、あるいはご褒美や罰がなければ行動しなくなるということです。

スポーツで指導者が試合中に、大声で怒鳴ってハードプレイを要求したり、「できなかったら即コートから出て行け」と罰を与えることで必死にさせるのも、外発的動機づけの一種です。

勝つことだけを考えれば、この方法が効率的で簡単なため、指導する側はこの方法に頼りがちになります。

しかし、目の前の試合を勝ち抜くことだけが最大の目標ではないと思います。

この方法ばかりで指導をしていると「好きでやっている」「罰を受けたくないからやっている」に変わってしまい、その子の選手としての将来にも大きな影響を与えますし、思考が短絡的になる危険性がありますので、外発的動機づけには十分に注意が必要なのです。



悪口をやめさせた老人の話

外発的動機づけと内発的動機づけに関する面白い話を聞きましたので、ここでお話したいと思います。

ある日、「バカ」「汚い」などと、学校帰りの子ども達に悪態をつかれた老人が、ある計略を思いつきました。

次の月曜にその老人は、庭に出てきて子ども達に「明日もまた悪態をついた子には、1ドルずつあげるよ。」と言いました。子ども達はビックリし、また喜んで、火曜にはいつもより早く来て悪態のかぎりを尽くしました。

老人は悠々と出てきて、約束どおり子ども達にお金を与えて「明日も同じように来てくれれば、25セントずつあげるよ。」と言いました。子ども達は「25セントでも大したものだ」と思って、水曜にまたやって来ました。

声が聞こえると、すぐに老人は、25セントを持ってきて、子ども達に支払いました。そして「これからは1セントずつしかあげられないよ。」と老人は子ども達に言いました。
子ども達は、信じられない!といった様子で「1セントだって?」と、バカにしたように口々に言いました。

そして子ども達は、「もういいよ!」と言って、二度と来なくなりました。

元々、子供達は老人に対して悪態をつくことを楽しんでいました。

「褒美をもらわなくても、楽しいから悪態をつく」つまり、子供達の内発的動機がそのような行動をとらせていたのです。

しかし、老人が子供達に褒美を与えたことにより「楽しいからやっている」から「褒美のためにやっている」という認知に変わったのです。

そして、外発的報酬を得られなくなった子供達は、老人のところに二度と来なくなったと言うことです。

つまりこの老人は、外発的報酬が内発的動機を阻害するという仕組みをうまく利用したということになりますね。

子供の承認欲求を満たしてあげる

人には誰にでも「承認欲求」というものがあり、常に人から認めてもらいたいと願っています。

特に一番身近にいるお父さんやお母さんから自分の存在価値を認めてもらえるだけで、子供の承認欲求は満たされ、メンタルは安定してやる気を引き出してくれるというものです。

存在価値と言えば少し大げさなように感じるかもしれませんが、この承認欲求は食欲や物欲などのように誰にでもあり、当たり前すぎて子供自身も気づかないところで、欲求が満たされなければそれがストレスとなりメンタルが乱れてしまいます。

また、非行・引きこもりなどを起こす子供に共通しているのが、この承認欲求が満たされていないということでした。

周りの大人たちに否定的なことばかりを言われ育った子供は、自己肯定感が十分に育っていないため、「どうせ頑張っても無駄」「自分になんてやれっこない」と中々行動へ移せなくなってしまうのです。

自ら進んで行動する内発的動機づけ

子供のやる気を引き出すには「内発的動機づけを発動させること」が大切です。

内発的動機づけとは、外発的動機づけと違って、自分自身の心の満足感を得ることを目的とし、外的報酬にもとづかない動機づけのことをいいます。

つまり、罰や褒美のために動くのではなく、自分自身がそうしたいからそうするという行動のことを指します。

そのため内発的動機づけのメリットは 「モチベーションが長く保てる」ということです。

つまり、子供達はいかに内発的動機づけを発動させることができるかが、勝負に勝てるカギとなります。




子供に親の感情を押し付けてはダメ

子供達を心から応援しているからこそ「もっともっと自分のプレーや技術に貪欲になってほしい。」「今回はここまで結果が出せたのだから次はもっと良い点数を」など、親としては当然そう願ってしまいます。

しかし、その感情や希望をお子さんに押し付けるのは、単なる親のエゴなのです。

大人達はつい欲が出て「あなたのためなのよ!」と子供達に多くの課題を与えすぎてしまう傾向にあります。

もちろん、子供に愛情があっての事だし、親が子供に「こうあってほしい」「こうはなってほしくない」と望みを持つことはごく自然の事です。

しかし、親の強すぎる欲求を間違った方法で押し付けてしまえば、子供のやる気をそいでしまう場合がありますので十分に注意が必要です。

達成感でやる気を引き出す

内発的動機づけは「自分自身の成長に対する喜び」を感じることで起こすことができます。

さらには「この努力を続けてこそ、何かが手に入る」といった感覚を経験することで、子供達はますますやる気を起こすものです。

しかし、真面目な子や完璧主義な子ほど、自分の「できていない部分」ばかりに着目し、達成感を感じにくい子がいます。そうしたタイプの子供には周りにいる大人たちが「できている部分」に意識を向けてあげるようにしましょう。




叱咤が裏目にでる現代の子

これは私が知っているチームの話です。

エースと呼ばれている選手が練習中に怪我をし、しばらく練習に参加できない日が続きました。

彼がようやく練習へ復帰できたのはそれから3週間後のことでした。

彼はすぐに自分らしいプレイを取り戻せると思っていたようですが、どうも調子が出ないようで練習でもイマイチな感じでした。

それを見かねた顧問が「そんなお前はチームに必要ない!そんな態度で練習するのなら帰れ!辞めてしまえ!」と大きな声で叱りつけたのです。

顧問は「これで気合いを入れ直してくれたら・・・」との思惑があったようですが、その思いは全く伝わらず、その選手はさらにやる気をなくし、練習をさぼるようになってしまいました。

後日その選手から話を聞いてみると「先生にお前はチームに必要ないと言われたんで。もう辞めようかなって考えています。どうせ今度の試合にも出してくれないんだろうし。続ける意味がないです。」とのことでした。

「帰れ!辞めてしまえ!」と言われて「なにくそ!」と奮起するのはひと昔前のお話で今の子はこのように「そっか・・・それならもういいや」とすぐに諦めモードに入ってしまう子が現代の子供なのです。

なりたい自分をイメージさせる

スポーツをするうえでも、勉強をするうえでも「目標」はとても大切です。目標があるのとないのとでは、やる気にも大きな差が現れるのは明らかです。

ただし意外と目標を持てずにいる子供は少なくありません。

そんな時は無理に目標を持たせようとするのではなく「一年後にはどうなっていたい?」と聞いてみましょう。

そうすると「レギュラーになっていたい」「活躍できる選手になっていたい」「一目置かれる選手になっていたい」「県大会へ出場したい」など答えは色々だと思います。

その答えさえ出れば後は簡単です。

「なりたい自分」になるまでの過程をイメージさせましょう。その過程で自分は何をするべきなのか、自分の変えるべき点はどんな点か・・・。

それを考えることができれば、自ずと目標や課題が出てくるはずです。

まとめ

今回は 「スポーツに勉強!子供のやる気を最大限に引き出す6つの法則」についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

人は誰でも「継続する力」「努力を続ける力」が必要だと頭では理解していても、それを保つためのモチベーションを維持することは、そう簡単なことではありません。

そして子供達がやる気を保つのに親の関わりかたが大きな影響を与えるのです。

外発的動機づけと内発的動機づけを上手く使って子供達のやる気を引き出してあげましょう。

2016年2月13日メンタル強化

Posted by kids-athlete