ミニバス指導者13人に聞きました!保護者や選手への本音と建前

2016年2月4日スポ少・部活

たくさんのバスケットボール

スポーツ少年団は指導者のボランティアで成り立っているため、保護者の手助けなしに運営していくことは困難ですし、「選手と指導者」だけでなく、「指導者と保護者」「保護者と保護者」との間にも関りが多くあります。

チームには指導者・選手・保護者のいずれが欠けてもダメで、この三本柱でしっかり支え合わなければなりません。

もちろんチームの勝利を一緒に喜んだり、時には涙したり、いいこともたくさんありますが、人がたくさん集まるとどうしてもトラブルや不満が出てくることも避けられません。

そこで今回は、13人のミニバスコーチへ「保護者や選手に対する本音と建前」を聞きいてみました。

指導者の立場になって考えると、納得することも多くありますので、ぜひ読んで今後の参考にしてもらえればと思います。

練習中は静かにしてほしい(46歳 ヘッドコーチ)

お母さん達が仲良くしてくれるのはとても良いことですが、子供達が練習している最中、体育館のステージで飲食をしながら女子会を始めるのはやめてほしいです。

子供達は真剣に練習をしているのに、大きな声で話したり、大きな声で笑ったり、練習の妨げとしかなりません。保護者会で何度か伝えてはみても、少し時間が過ぎればまた元通り。

いつも車出しなどご協力いただいているので、強く言えない自分が情けないですが…。子供達のために配慮してほしいです。

采配に関する苦情の電話(25歳 アシスタントコーチ)

僕が若くて経験も浅いから言いやすいのかもしれませんが、監督のダメ出しを僕に電話してくるお母さんがいるんです。

先日の試合後にも「今日の采配を決めた理由を教えてください。うちの子は、なぜ外されたのでしょうか?監督から聞いていますよね?」との電話がきました。

その子が試合で外された理由は、今回の戦略に彼は向いていないという監督の判断だったのですが、そのままお伝えすると話が長くなりそうだったので「すみません、聞いておりません。」と答えました。

するとそのまま監督のダメ出しが始まりました。挙句の果てには、監督には辞めてもらって僕に監督になってほしいと。そのお母さんは、僕だったら思いのままに操れるくらい思っているのでしょうね。

僕は一通りそのお母さんの話を聞き、その場では「これからも息子さんには期待していますので、お母さんも応援よろしくお願いします!」と気持ちを沈めてもらいましたが、選手よりも親の方が采配に敏感になっていて正直やりづらいです。

保護者の方が子供のポジションや試合に出れているかなどを気にしすぎると、子供にもいい影響を与えませんのでやめてほしいです。

ミニバスのいじめ問題は親が原因(36歳 ヘッドコーチ)

とても残念なお話ですが、先日うちのチーム内で選手同士でのいじめ問題が起きました。

いじめの対象となった選手はうちのチームに新しく入部してきたK君でした。K君はミニバスを2年生の時からしていて、転校を機にうちのチームへ入部してきた5年生の選手です。

彼のポジションはポイントガードで、判断力やセンス、スピードはどれをとってもうちのチーム内で断トツのエースでした。

初めの頃は他の選手とも仲良くやっていたのですが、試合で何かが違うと気づいた時には、すでにいじめが始まっていました。

K君のお母さんも思い悩んでいたようで、僕に相談をしてきてくれました。実は親同士でもいじめは起きていたようで、K君のお母さんは数名のお母さんから無視をされていたそうです。

その原因は単なる妬みや嫉妬、K君が入部してきたことで自分のポジションが脅かされるという恐怖心からいじめが起きたのだと思います。

僕自身も配慮足らずの部分があったかもしれませんが、親がしていることは必ず子供も真似します。お母さん達にはお子さんのお手本となるような行動をとってほしいなと思います。

過保護が一人で何もできない子に(44歳 ヘッドコーチ)

今の子は「恵まれている」と言っていいのか、自分が飲むドリンクさえ親が入れてあげる時代です。

先日入部してきた5年生の男子なんかは、バッシュの靴ヒモも結べなくて、3年生の女子に結んでもらっていました。その子に「いつもはどうしているのか」と聞いたら、「お母さんが結んでくれている」って言うんです。

僕がお母さんに「靴ヒモ結びの練習をさせてください」と伝えると「ほどけて怪我をしないよう私が結んであげているんです。それに問題あります?」との答えが。

「もし試合中に靴ヒモがほどけたら、その時は自分で結ばないといけません。結べるようになるまでは、練習に参加させられません」とキッパリ言うと承諾してくれましたが、本当に驚きました。

ミニバスで伸びる子の家庭環境とは(33歳 ヘッドコーチ)

子供が試合中にミスをすれば、その子が一番責任を感じているだろうし、僕に叱られて落ち込んでいるはずです。だからこそ、お家ではそのフォローをお願いしたいのに、僕の何倍も叱ったとそのお母さんから後で聞かされます。

お母さんには「あまり叱らないでください」とお伝えしたのですが、「だってイライラするんですよ。あの子は言わないと分からないんです。かなり厳しく叱ったので、次は大丈夫だと思います!」と言われました。

僕は、試合でミスがあった時、選手自身が「何がダメで失敗したのか」を考えてもらえるような言葉かけを心がけています。そこでお母さんから大きな雷を落とされてしまえば、台無しなんですよね・・・。

選手を見ていて「この子は伸びるな」と感じる多くの場合が、お母さんがお子さんをしっかり見守っているという共通点があります。

バスケットボール選手として必要な「自主性」「自己肯定感」「モチベーション」は叱ったり罰を与えたりすることで育つことはありませんし、それどころが削り取られてしまいます。

保護者の方がお子さんを熱心に応援してくれることはとてもいいことだと思いますが、スポーツをしているのは子供自身だということを忘れないでいただきたいと思います。

他の保護者に圧力をかけないで(51歳 ヘッドコーチ)

私たち指導者は、協力をできる親ができる時にしてくれればいいと言う考えなんですが、前年度の保護者代表をされていた方は、車はワゴン車が当たり前で、週末は家族そろって応援に来るのが当たり前、それができなければ入部するな的な圧力をかけていたそうなんです。

しかも、コーチとは直接話すな、何か言いたいことがあれば私に!と言っていたらしく・・・。皆さん、仲良くしてくれとは言いませんが、それぞれ思いやりを持ってご協力していただけたらと思います。

僕たちは正直選手の指導だけで精一杯なんですよね。なぜスポ少で保護者同士のトラブルがなくならないのか・・・。理解に苦しみます。

文句を言うなら現場を見てほしい(35歳 ヘッドコーチ)

チーム活動に参加・貢献していない保護者の方から「試合にはみんな平等に出すべき」「そんな練習内容では、特定の子しか上達しない」などと言われました。

そこまで言うんだったら、自分の子のプレイを見に来いよ!って思わず言いたくなりました。

ただ、保護者の方があっての子供達なので、きちんと理解していただきたくて自分の方針をお伝えしましたが、理解していただけたかはいまだに分かりません。

試合中の指示はやめてほしい(40歳 ヘッドコーチ)

試合中の応援で熱心になり過ぎて「行け~!シュート!」「行ける!1対1~!!」と大きな声で選手へ指示を出すお父さんやお母さんがいます。

お子さんを応援してのことだと思いますが、ベンチにいる僕たちは、得点や時間、作戦など、その時の状態で判断し、「まだシュートに行くな」と選手たちへ指示を出すこともあります。

そこで、お父さんやお母さんが「シュートに行け~!」と応援席から声を掛ければ、コートの中にいる選手は戸惑い、一瞬の迷った隙をつかれてボールをとられしまう。

誰が一番可哀想って、僕たちが伝えた作戦を理解して実行しようとしていたのに、その邪魔をされた選手である子供達なのです。

ヤジを飛ばさないでほしい(29歳 アシスタントコーチ)

選手がミスをした時に「下手くそ!」などと感情的にヤジを飛ばすお父さんを他のチームで見かけます。はっきり言わせていただくと、すごく不愉快ですね。

子供にとって良い影響を与えないだけでなく、周りをも不愉快にさせてしまうので、十分に注意してほしいです。

保護者でケンカ…勘弁して(49歳 ヘッドコーチ)

体育館での練習中、見学をしているお母さん達がなんだかガヤガヤしだし、その場の雰囲気に異常を感じた僕は、お母さん達の方へ向かいました。すると、SさんとKさんが口論をしていたのです。

私は行き場のない怒りを感じて「何を言いあっているかは分かりませんが、子ども達は真面目に練習をしています。外でお願いします」と伝えました。すると、数人が体育館の外へ出ていったんです。

後から内容を聞いてみると、SさんがKさんとKさんの息子(キャプテン)の悪口をSNSで頻繁につぶやいていたらしく、それを発見したOさんがKさんへ報告。その事が原因で口論になったようなんです。

Sさんにはその場でその投稿をすべて消去してもらい、Kさんへ謝罪することで、一旦その場は収まりましたが、まだ一波乱ありそうで…。子ども達の指導だけでも大変なのに勘弁してほしいです。

試合会場では口を出さないで(51歳 ヘッドコーチ)

試合になれば選手たちは、オフィシャルやウォーミングアップ、試合など、時間を気にしながら行動することを求められます。そしてうちのチームでは、子ども達が自分達の判断で全て動くようになっていて、判断がつかない時や分からないことがあった時にだけ、キャプテンが僕のところに聞きに来ます。

そこで困ったお母さんが数名。「アップは?行かないでいいの?」「次のユニの色は白だからね」「次の試合が終わったらオフィシャルだからね」「ドリンクは補充した?」「忘れ物はない?」など子ども達へ声をかけるんです。

すると、子ども達は自分たちで考えて行動するということをしなくなってしまうんです。心配なのは分かりますが、たとえ失敗してもそこから学べばいいだけ。しかし、この子達は失敗もさせてもらえないのかと思うとため息が出ます。お願いだからそっと見守っていてほしいです。

マナーを守って応援してほしい(32歳 アシスタントコーチ)

試合会場になる体育館にはそれぞれの約束事があります。先日行われたカップ戦会場では、お互いに譲り合って控室を使ってくださいとの貼り紙が。

しかしそこで見たのは、無駄に大きくシートを敷いて、テーブルを広げてお菓子とコーヒーを飲んでるうちのチームのお母さん達。常識の範囲内で考えたら分かることだろう~!ってため息が出ました。

応援会場でのルールはこちらを参照:応援するお父さんやお母さんの規約

子供の怪我を隠さないで(25歳 アシスタントコーチ)

スポーツに怪我はつきものだと言っても、うちでスポーツをしてる選手はまだ成長期の子供です。

「痛みを我慢してスポーツを続けることを偉い!」と考える保護者の方がとても多いことに驚かされます。

僕自身も学生の頃には痛いからと言って練習を休むと試合のメンバーから外されるので、痛みと付き合いながらずっとバスケをしてきました。

その結果、高校のウィンターカップ前に通常の歩行すら困難な状態になり、結局は最後の大舞台へ立つことができませんでした。

痛みは体が出している「SOS」なのです。それをごまかしながら練習を続けてると、その部分をかばうような動作をして、様々な部分に悪影響を及ぼすため、子供が痛みを訴えて練習を休みたいと言ってきたときは、無理やり行かそうときつい言葉をかけないでもらいたいです。

まとめ

今回は「ミニバス指導者13人に聞きました!保護者や選手への本音と建前」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

親はチームとの関りが深くなればなるほど、改めてチームや指導者との関わり方を考える必要があるのかもしれません。

2016年2月4日スポ少・部活

Posted by 葉月 愛