スポ少のレギュラー争い|指導者の采配に不満を感じた時に考える事

2017年11月8日ペアレーチング

バスケットボールの試合

こんにちは、メンタルトレーナーの葉月(@w_haduki)です。

子供達がスポーツをしていて、ぶつかる壁の一つに「コーチの采配」があります。

応援している親御さんも、実際にプレーをする子供達も、試合に勝ちたいことはもちろんのこと、 その第一線で活躍したいと願うことは当然だと思います。

しかし、レギュラーになれないのならスポーツを続ける意味がないのかと聞かれればそれは違います。

今回は、息子さんがバスケットボールをしている保護者の方から「子供がベスメンに入れず辛い」という相談メールをいただきましたので、それをもとに「コーチの采配」について考えていきたいと思います。

子供がコーチの采配に不満を抱いています。たまさんよりご相談

息子は小学4年生から地元のスポ少(バスケットボール)に入団しました。

入部した頃は「上級生のお兄さん達みたいに上手になりたい!」「僕も早く試合に出れるように頑張る」と、意欲的に練習に取り組んでおり、親としてはそんな子供の頑張る姿を見れることがとても幸せでした。

そして息子は現在最上級生になりましたが、自分の満足する評価をコーチからもらうことができず、最近ではモチベーションが低下して十分なやる気も息子からは感じられないようになりました。

試合に行っても息子の出番は1クウォーターのみで3,4に出れることはほぼありません。

そのため試合が終わって帰宅すれば、息子はコーチの不満をもらします。

息子の不満とは

  • あいつより俺の方が上手いじゃん!
  • 〇〇は俺の方が上手いって言ってるよ。
  • コーチは俺が嫌いなんだよ、あいつばっかりひいきして。
  • こんなじゃ強くなれるわけがないし。

などのような事で、私も息子と同じ意見なので一緒になってコーチに対する不満を言っているのですが、すると主人からは「そんなんだから強くなれないんだよ!」と心無い言葉を投げられます。

でも私としては、小学生がするスポーツは勝つことよりも大切なものってあると思うんです。もう少し平等に色んな選手を出してほしいし、もっと楽しめる環境を作ってほしいって思います。

もちろんそれは試合に限ったことではありません。練習メニューはいつもベスメン5人中心だし、見ていると5人のための練習みたいで、それ以外の選手はその練習相手みたいなところがあって、それではこの5人が強くなるばかりだし、その他の子供達はモチベーションが下がる一方です。

コーチに子供のやる気を削がないために、もう少し試合に出してほしいと相談してみようか迷っています。

それっておかしなことでしょうか?葉月さん、よろしければアドバイスよろしくお願いします。

スポーツをする意義とは

バスケットボール

たまさん、はじめまして。息子さんが試合にあまり出られないといった辛さはよく分かります。

せっかく頑張っているんだし、応援するお母さんとしてはお子さんの活躍をもっと見たいですよね。

私もスポーツをする目的とは、決して勝つことだけではないと思います。

スポーツを通して、仲間と信頼関係を築き、折れない心を育て、創造力や自主性を身につけることはとても大切ですし、目の前のスポーツが好きで意欲的を持って取り組んだり、夢や目標に向かって進んで行くことは素晴らしいことだと思います。

しかし、いくら小学生でも最終的なチーム目標はやはり結果を残すことだし、それはどこのチームでも同じことだと思います。

コーチはそのための采配を考えているわけですし、それは保護者の方が意見を言うところではないというのが私の考えです。

それに、お子さんと一緒にコーチの不満を言うことはあまり望ましいことではありません。

「お子さんの意見に同調してあげたい」というたまさんのお気持ちも分かりますが、不平不満を抱くことはお子さんにとってメリットとなる事が何一つありません。

不満からは何一つ解決方法が見えないし、お子さんの成長を妨げることになってしまうということです。

不調な時期にやってはいけない行動

スポーツだけに限らず、人が何かに取り組んでいると、才能の差に関係なく「良い時期」と「悪い時期」が訪れます。

そして悪い時期に絶対にやってはいけないことは、不平不満を抱いたり、不貞腐れて意欲を失くしてしまうことです。

不満を抱いたり、不貞腐れた振る舞いをする人は、自分で立ち向かうこともできなければ、周りの人から「大切なものを学ぶ機会」を失ってしまいます。

周囲から見ても、明らかに頑張っている人や前向きに取り組んでいる人には、手を差し伸べたいと思いますし、「応援したい!」という気になりませんか?

もちろん頑張っても頑張っても上手くいかないときは、「この不調がずっと続いてしまうんじゃないか」「自分にはこれが限界なのか」と悲観的になって、不安になったり、イライラしてしまうこともあるかと思います。

しかしそれは人が「心」が持つゆえに起きてしまう「心の問題」で、誰にでも起こりうることなのです。だからこそ、周りにいる大人達は、その問題に対してサポートしてあげる必要があります。

2017年11月8日ペアレーチング

Posted by 葉月 愛