【スポ少・部活】指導者の「ひいき」が生むメリットとデメリット

2018年2月17日コーチング

野球をする少年達

こんにちは、メンタルトレーナーの葉月です。

先日、私がメンタルトレーナーとして携わっているミニバスケットボールチームのお母さん達から不満の声を聞きました。

それは、指導者の「えこひいき」についてです。

ただ、どこからがえこひいきで、どこからが戦術なのか、その線引きはとても難しいところです。

スポーツの世界ではそれぞれの技術レベルや体力レベルに合わせた練習メニューや強化メニューがあってもおかしくないと思うのですが、それが「えこひいき」「差別」だと考える選手や親もいます。

そこで今回は、 「えこひいき」が生むメリットとデメリットについて考えていきたいと思います。

選手を「えこひいき」するメリットはあるのか?

野球をする少年

まずは選手をえこひいきすることで生じるメリットはあるのか?という点から考えていきたいと思います。

基本的に選手はコーチからランキングで優劣をつけられることを嫌います。

特に女子選手は「えこひいき」に対して非常にナーバスで、技術面のランキングづけが自分自身のランキングだと思い込んで、メンタルを不安定なものにしてしまったり、モチベーションを低下させてしまう原因にもなります。

もっと言えば、「自分が優位であるならばいいけれど、2軍扱いをされるのは嫌だ」というのが選手である子供達の本音でしょう。

そのため、チームメイトやコーチのランクづけが刺激となり、努力を欠かさない選手がいたり、前向きに頑張る選手がいる点は、メリットだと言えるのかもしれません。




選手を「ひいき」するデメリット

では、次はデメリットについて考えていきたいと思います。

指導者がえこひいきをすることで生じるデメリットはメリットよりも数多く、選手個人だけでなく、チーム全体の力へ悪影響を及ぼすことがあります。

デメリット1.主力メンバーの怪我

主力選手の怪我

一番懸念したいことが「主力メンバーの怪我」が多くなることです。

成長期に強度の激しい練習を続ければ、当然ですが怪我のリスクは高くなります。

特に、自分の指導を忠実に守ってくれて、なんでもスムーズにこなす選手に指導者は力を入れてしまうものです。

そして、期待をされた選手もそれに応えようと頑張ります。

しかしその結果、選手をオーバートレーニング症候群に追い込んでしまうケースがあります。

デメリット2.チーム力の低下

スポ少のえこひいき

指導者には戦術の好みやパターン、こだわりがあります。

しかし、子供達はそれぞれの役割やポジションよりも、試合で誰が何点入れたか、どれほどチームの点数に貢献できたかという、形に残る分かりやすいもので選手の優劣をつける傾向にあります。

そのため「なぜあの子がひいきされるの?大したことないじゃん!」「自分の方が点数決めてるのになんで試合から外されるの!?」と選手が不満を抱いてしまうケースがあります。

その不信感に似たような感情は周りの子供達にも連鎖しやすく、そうなってしまえば選手達と指導者の信頼関係も崩れチーム力が低下してしまいます。

チームのレベルアップや選手の未来のことを考えると、 全ての選手にバランスよく指導をすることが大切だと言えます。




デメリット3.やる気の低下

スポーツをする少年

指導者はチームが勝つために、戦力となる選手への指導量を多くしたり、熱の入った指導をする傾向にあります。

それ自体はどこのチームにもあるし、100%間違えだと言うことはありませんが、そのせいで他の選手への指導や心のケアがないがしろになってしまうことがあります。

「コーチから自分は期待されていないんだ」「自分はチームにとって必要でないんだ」と選手が感じてしまえば、その子のモチベーションは低下し、さらに主力メンバーと競技能力の差が生まれてしまいます。

そうなってしまえば、その選手の可能性を周りが潰してしまったということなのです。

スポ少の子供達50人に聞いたアンケート

ミニバスケットボールチームに所属する子供達(小学5年生〜6年生)に「えこひいき」についてアンケートをとりました。やはり、男子よりも、女子の方がえこひいきについてはシビアでした。

1.コーチのえこひいきを感じたことある?

男子・・・ある 33人 ない 17人

女子・・・ある 41人 ない 9人

2.コーチのえこひいきに不満を感じる?(1であると答えた子限定)

男子・・・ある 11人 ない 22人

女子・・・ある 35人 ない 6人

3.コーチのえこひいきは仕方ないと思う(1であると答えた子限定)

男子・・・思う 28人 思わない 5人

女子・・・思う 6人 思わない 35人

やはり所属するチーム、つまり指導者によってアンケート結果は左右されましたが、男子はえこひいきを不満に感じることはあっても、スポーツをしていく上で仕方のないことだと割り切っている選手が多かったです。

それに対して女子は、やはりコート内でもランクづけされることや、特定の選手ばかりに点数を決めさせたりする戦術に不満を持っている子が目立ちました。

スポーツ指導のあり方

スポーツをする少年

指導者であるコーチにとっては、今のこの時が大切かもしれませんが、選手である子供達にとってのスポ少は、中学、高校、大学、社会人、プロの世界までの大切な通過点なのです。

もちろん、スポ少で優秀な結果を残せるに越したことはないし、子供達も当然それを望んでいます。

しかし、未来ある子供達の可能性を潰したり、子供達の限界を無視して強度な練習をさせることはあってはいけないことです。

特に言葉かけには注意が必要で、 練習や試合以外の場所では選手みんな平等に言葉をかけることが大切です。

まとめ

今回は 「えこひいき」が生むメリットとデメリットについてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

指導者が結果を出すために、選手へ熱心に指導を行うことは決して悪いことではありませんし、選手達もそれを望んでいると思います。

しかし、指導者が目先の結果にこだわりすぎたり、焦ってしまうことで、必要以上に選手をえこひいきし、それがマイナスに作用するケースがあります。

そのため、今現在競技能力の高い選手ばかりをえこひいきしてしまうことは、デメリットの方が大きいと考えていいでしょう。

2018年2月17日コーチング

Posted by kids-athlete