スポーツ心理学|目標設定で子供を本気にさせる6つの法則

2016年2月17日メンタル強化

バスケットボール部の記念撮影

こんにちは、メンタルトレーナーの葉月です。

私がスポーツトレーナーとして子供達に携るようになって、指導者の方や保護者の方に最もよく相談されてきた内容は、「やる気の引き出し方」についてです。

私は「やる気」というのは、自発的であることが絶対条件だと考えるので、子供達には「常に目標を持って取り組もう」と話しています。

「目標がある選手」と「目標がない選手」とでは、やる気にも集中力にも大きな差が生まれるため、子供達がスポーツをするうえで「目標を持つ」ということはとても大切なことです。

目標を立てる目的

皆さんはベストセラー「思考は現実化する」の著者、ナポレオン・ヒルをご存知でしょうか。

彼は1930年代にこう言いました。

「頭のなかで考えたことを、心から信じられるのなら、人はそれがそんなことでも達成できる」

当時はこの言葉に対して否定的な意見が多く聞かれましたが、今現在の脳科学の力では、 脳がどのように働いて、目標や夢、願いを達成できるかを証明できるようになりました。

目標を掲げることは、子供のやる気を引き出すことでも有効ですが、本来の目的は、なりたい自分になって夢を現実化することです。

目標を明確にすれば脳がゴールを目指してくれる

スポーツをする少年

子供達が目標を立てる時に大切なことは、するべき課題を考えることではありません。まずは、なりたい自分、成し遂げたい目標、叶えたい夢を考えることが大切です。

人の脳は思いのほか優秀で、情報に対してどのような行動をとるべきかを考え、心と体を動かしてくれます。

スポーツをする子供達にとって、達成したいと思えることが明確にされている子が強いのはこのためです。

もっと分かりやすく説明するために、車のナビで例えてみましょう。ナビは目的地さえ明確にしていれば、目的地までどのように行けばいいのかを導いてくれます。

スポーツをする子供達の脳も、このナビの仕組みと同じなのです。

達成したいこと、目標、夢が明確にされていれば、脳が意欲を起こさせ、自分がどのように行動を起こすべきなのかを導いてくれます。

道を途中で間違えても、障害物があっても、目的地が明確であれば必ず導いてくれるのが「脳」なのです。

「自分にできるわけない」「どうしたらあんなにすごい選手になれるのか分からない」「どうしたら上達するのか分からない」ではなく、 まずは「どんな自分になりたいか」「自分の夢とは何か」を考えることが大切です。

夢に向かって努力をするのはそれからです。

目標は自分で決める

目標設定

子供達が目標を設定する時に、誰かから要求されたことや希望されたことをベースにしていないでしょうか。

「コーチが次の試合では優勝を目指せと言っているから、目標は優勝」「親が学年で30番以内には入りなさいと言っているから、30番以内には入らないと」このような目標設定の仕方であれば、たいていは失敗に終わる事が多いものです。

それが心の底から「誰かの喜ぶ顔が見たい」「チームに貢献したい」と思えるものだったらまた話は違いますが、「自分の欲求」ではなく「人の欲求」から生まれた目標設定では、モチベーションを長く保つことは難しいですし、途中でやるべきことが見えなくなってしまう可能性があります。

そして、子供自身が「自分はこうなりたい、だからそのためにはこうする」という自分のための目標を立てることで、自然にやる気が引き出されますし、本当に叶えたい夢や目標は、子供達を本当に進むべき道へと導いてくれます。

やる気を起こさせるにはまず行動

野球の試合

これは子供達に関わらず大人も同じことが言えます。

せっかく目標を立てても、「来週から始めよう」「もっと自分に自信がついたら始めよう」「環境が整ったら始めよう」「高校から頑張ろう」などと、今できる努力を怠り、準備期間に時間を費やしてしまうことがあります。

そうすることで、やる気はどんどん低下させ、結局は何も成し遂げることができないまま終わってしまうというパターンはとても残念です。

大切なことは、なりたい自分、成し遂げたい目標が決まったら、 すぐにその場から始めるこです。

目標を成し遂げられるかは、 このスタートダッシュが大きく左右すると考えていいでしょう。

たとえ、裸足だろうが、靴のサイズが合っていなかろうが、とりあえず一踏み出すことが大切なのです。

自分の足に合っている靴は、スタートしてからでも探すことができますし、スタートをきってみると、意外と自分にピッタリの靴だったと思えるかもしれません。

それはスタートしなければ誰にも分からないことなのです。

いつまでも靴を探しているだけでは、前へ進めず、ゴールが見えないまま終わってしまいます。

始めてから気づく事もたくさんある

子供達がスポーツをするうえで、目標を掲げて達成するまでには、決して平らな道だけでなく、いくつもの障害物があり、思わぬトラブルやアクシデントもあることでしょう。

その中で、心から目指していたはずの目標や夢が違うものに変わってしまうこともあるかもしれません。

結局のところは、スタートを切らなければ、始めてみなければ分からないということです。

一つのことを継続していくことはとても大切ですが、それと同時に心から目指せなくなった目標にしがみつくことが、必ず正解だとも言い切れません。

だからこそ、思い立ったらすぐにでもスタートすることが大切です。自分が立ち止まっていても、時間は刻々と進んでいくのです。

一日延ばしを習慣にしない!

昔、ナポレオン・ヒルがこう言いました。

「あなたが失敗する理由は、一日延ばしの習慣にある」

そうです。これって本当にシンプルだけど、目標を達成できない人、やる気を保てない人の共通点です。

私自身も昔はそうでした。嫌なことや辛いことはつい後回しにして、楽しそうなことから手をつけてしまう。

その結果、自分には何が成し遂げられたのだろうか・・・と数年後に後悔が襲う。

今日の怠りを、昨日や明後日で後悔することはないけれど、もう取り戻せなくなった時に大きな後悔として自分自身を襲うのです。

大きな夢を見るだけでやる気は保てない

バスケットボールをする少年

「全国大会に出場したい」「プロのバスケット選手になりたい」「オリンピック選手になりたい」と大きな夢を抱くのはとても素晴らしいし、とても大切なことです。

しかし、残念ながら人の脳は「遠い先の夢」を抱くだけで、日々の辛い練習に本気になれるほど単純なものではありません。

漠然と大きな夢を抱くだけでは、モチベーションを長く保つことは難しいということです。

そこで注目すべき点は、 「夢にたどり着くまでの過程である課題」がしっかりされているかという事です。

つまり、夢や目標が明確にされたあとは、着実にクリアしていく必要があるということです。

心理学の研究からも「目標のハードルが高すぎる」「次の景色が全く見えていない」といった状態では、「人は前に進もうという意欲さえ湧きにくくなる」ということが分かっています。

つまり、モチベーションを上げるために掲げた目標のはずが、心のどこかで「そもそも達成は無理ではないのか?」と思ってしまえば、モチベーションを保つことは難しくなってしまうということです。

上手くいかない時は目標を変えてみる

目標設定

成功を手にしたトップアスリートは、 「自分を信じて努力を続けていれば、結果は後からついてくる」ということを知っています。

しかし、そのことをまだ体験していない子供達は、途中で心が折れて諦めてしまったり、やめたくなってしまうことがあります。

やってもやっても強くなっている実感が湧かず、モチベーションが上がらない時は、「技術の向上」や「試合に勝つ」などの結果の目標ではなく、「毎日、シュート50本練習」「毎朝のランニング」など、思い切って行動の目標に変えてみることも方法のひとつです。

その際に気をつける点は、行動の目標を大きく設定し過ぎないことです。

張り切り過ぎて大きな課題を設定してしまえば、それが苦痛となり、結果の目標と同様にモチベーションが低下してしまう危険があります。

まずは、今の自分より少し頑張れば達成できるという無理のない設定から始めるといいでしょう。

己を信じる心が目標を達成させる

スポーツをする少年

選手である子供達は、常にコーチや監督、もしくは熱心なお父さんやお母さん達から、今まで以上の能力を求められ、体力や技術を上げるためによりハードな練習を求められています。

そこで子供達にとって大切なことは、自分の可能性の枠を自分で決めない、つまり 「自分の可能性を無限に信じられる気持ち」を持てているかという点です。

子供達が自分の持っている可能性が信じられるかは、周りの大人達の言葉かけがカギとなります。

例えば、「そんな夢みたいなこと言ってないで現実を見なさい」「あなたにそんな能力ないわ」などの言葉を大人達から掛けられれば、自己肯定感を低下させ、成長の妨げとなってしまいます。

まとめ

今回は 「スポーツ心理学|目標設定で子供を本気にさせる6つの法則」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

子供達が目標に向かってモチベーションを保つことは容易なことではありません。

何をやっても上手くいかない時は、途中でやめたくもなる時もあるし、投げ出したくなる時もあるでしょう。

そんな時は、目標を見直すこともスポーツを続けていくうえでは大切なことです。

小さな目標一つずつをクリアしてくことで、大きな夢へ一歩ずつ近づいていることでしょう。

2016年2月17日メンタル強化

Posted by kids-athlete