子供を褒めるメリットとデメリット|褒める時の注意点とは?

2016年2月18日ペアレーチング

サッカーをする子ども達

スポーツ少年団を通して、様々な指導者やお父さんお母さんの考え方を見てきましたが「これが絶対に正しい!」と言った答えはなく、その時その時に応じて変わってくるものだと感じました。

その中でも様々な意見があるのは 「褒める」という行動。

・褒めることでやる気が出るのだから、とにかく褒めるて伸ばすべき

・調子に乗るので、滅多に褒めるべきでない

・アメとムチを利用して時に褒める

・最近やる気を感じないから褒めて持ち上げてみようか

さて、子供達のメンタルを強くして安定させるには一体どれが正しいのでしょうか・・・。

今回は「子供を褒めるメリットとデメリット|褒める時の注意点とは?」について考えていきたいと思います。

「とにかく褒める」は間違い?

自主練をする子ども

これはあるバスケット選手のお話しです。

チームをより勝利に導くためには、スリーポイントシュートの成功率が大きく影響すると考え、通常の練習が終わった後、シュート練習に取り組んでいる選手がいました。

その成果あって、数週間後の試合でその選手は、多くのスリーポイントを決める事ができました。

その選手の努力を見てきた親やコーチは「練習の成果が出たじゃないか!素晴らしい!」と褒め、その選手は嬉しくなってどんどんモチベーションが上がりました。

そしてその試合の中で、違う選手がいつものようにレイアップシュートを決めました。それを見ていたお父さんとお母さんは、負けまいと我が子を大きな声で褒めてあげました。

その選手にとって、それは特別すごいことではなく、決めて当たり前。その中で大袈裟に褒められたその選手は「レイアップを決めたくらいで褒められたって嬉しくない。恥ずかしいからやめてくれよ!」と苛立ちさえも感じたそうです。

同じ「ナイスシュート!」でも受ける側によって全く意味が違ってくるのです。



「褒める」が生み出す感情

「褒める」とは、その言葉が相手にとって喜ばしい言葉なのか、まずはそこを知ることが必要になってきます。

バンバンとスリーポイントシュートを決めた選手と、レイアップシュートを決めた選手は何が違うのか。

それはシュートの種類が違うのではなく、本人の達成感の違いにあります。

スリーポイントを決めた選手は、スリーポイントを決める事がこの試合での挑戦でした。

しかし、レイアップを決めた選手は、それは挑戦でも何でもなく、当たり前のことなので、達成感を感じることができません。

本人にとって当たり前のことをして褒められても、何も響かないどころか、苛立ちに変えてしまう可能性があるという事です。

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調子に乗るのことは悪いこと?

前向きに試合へ挑もうとする少女たち

子供達は褒め過ぎることで、調子に乗って失敗することがあります。

しかし、調子に乗ること自体、本人達にとってはすごく気持ちのいい状態なので、決して悪い状態ではありません。

たとえ調子に乗ることで失敗したり、痛い目にあったとしても、その失敗を自分の体と脳で体感できるのですから、そこから学べるものがあるはずです。

問題なのは「失敗をすること」ではなく、自己肯定感を持てないまま成長していくことが問題なのです。

大切なことは褒める頻度よりタイミング

子供が少しでも達成感を感じ出している時であれば「褒める」が有効だと言えますが、自分でもこのままではダメだと悩んでいる時に、むらみやたらに褒められても、子供は虚しさを感じるだけです。

つまり、重要なのは、褒める頻度ではなくタイミングにあると言うこと。

スリーポイントをバンバン決めた選手がまさにそうでした。選手の挑戦や努力の成果が出た時こそ、褒めるタイミングだと言えるでしょう。




褒めるタイミングを見逃してはならない

褒めるタイミングを知るには、子供達が今「真剣に取り組んでいること」は何なのか、「努力をしていること」は何なのかを、お父さんやお母さんがよく理解する必要があります。

そのためには、子供とのコミュニケーションが最も大切だと言えるでしょう。

近年はスマホやゲームの普及、子供の塾や習い事、共働きの家庭が増えたなどの理由から家族で一緒の時間に食卓を囲めないことから、親子のコミュニケーション不足が問題視されています。

塾やスポ少の送り迎えや夕食の時間、寝る前の隙間時間などを有効活用して、なるべく親子の会話を大切にするようにしましょう。

思春期のコミュニケーションについて

幼少期に子供とコミュニケーションをとることは、時間さえ確保してしまえば簡単にできたと思います。

ところが小学校高学年、中学生になったあたりから、親子間のコミュニケーションに変化が生じるようになります。

この時期から反抗期に入るお子さんも多くいるでしょうし、そんな子供の態度に不安や戸惑いを隠せないお母さんも多いと思います。

しかしそれは、子育てを間違えた訳でもなければ、悪いことでもありません。もちろん、親が嫌いになったわけでもありません。

子供が大人になっていく中で誰もが通る道なのです。

そんな時は、とにかく子供と向き合って親は逃げないことです。子供のすべてを受け入れて認めてあげることです。

子供の話を途中で遮ったり、決めつけて叱ったりすることはよくありません。とにかく最後まで話を聞いてあげることです。

選手が褒められることで得るもの

サッカーをする少年たち

褒めることの目的は、一時的にモチベーションを上げる事ではありません。

本当の目的は「自分で自分を認められる人間になる」「自分の可能性を信じられる人間になる」ことにあります。

時に失敗し、だからこそ自分がするべき努力が見え、新たな挑戦をする。

その自分で成長していく強さ」を身につけさせるために、お父さんやお母さんが褒めてあげるのです。

それは選手同士でも有効なことです。そのために選手は、チームの仲間の努力を見逃してはならないし、お互いの努力を認め合ってこそ、チームは強くなっていくのだと思います。

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まとめ

今回は「子供を褒めるメリットとデメリット|褒める時の注意点とは?」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

子供を正しく褒めれば、ペアレーチングの3本柱「自主性」「創造力」「自己肯定感」は自然と身についてくるものです。子供達のメンタルを強くするにはこういった親の関わり方が大きく影響します。

褒められるという事は自分自身を認めてもらえることです。大好きなお父さんやお母さんに認めてもらうことは、子供達にとってとても嬉しいことなのです。

その積み重ねが子供の「やればできる!」をつくってくれるのです。

2016年2月18日ペアレーチング

Posted by kids-athlete