【スポ少】モンスターペアレントに苦戦する指導者のお悩み解決

2017年11月9日スポ少・部活

バスケットボールをする子ども達

こんにちは、メンタルトレーナーの葉月です。

スポ少(スポーツ少年団)は学校の部活動とは違って、親御さんの協力なしでは成り立たないため、親とコーチの関わり合いも深くなり、指導する側の悩みも多くあるようです。

今回はある指導者の方から寄せられた相談をもとに、 「モンスターペアレントに苦戦する指導者の悩み」について考えていきたいと思います。

お母さん達の苦情や要望に困っています。(Kコーチからのご相談)

私はミニバスチームでコーチをしているものです。

私がコーチをやらせて頂いてから10年になりますが、年々保護者の方もモンスター化が進んでいるように思えます。と言うより、少なくともうちのチームでは「解散にせざるを得ないのではないか」と言うくらい問題視されています。

主に問題のあるお母さんは3名。この3名が結束を固め、僕にある選手の素行の悪さを訴えたり、采配のクレームや練習内容に対しての不満を訴えてきます。

それは…

  • 「みんな同じ部費を払ってんだから平等に試合へ出してほしい」
  • 「基礎ばかりで子供達が楽しくないと言っているのでメニューを考え直してほしい」
  • 「5対5の練習などは上手な子メイン。そんな練習はやめてくれ」
  • 「特定した子供ばかりに指導しないでほしい」
  • 「年間を通して試合数が多すぎる」

などというものです。

僕はミニバスでコーチをする以上、全国大会を目指して頑張りたいし、子供達もそうだと思っています。しかし、その3人のお母さんの意見を聞いていたら、チームとしてまとまらくなるのではないかと思います。

主力メンバーに入る選手は練習態度も良いし、何より僕から色んな技術を習得しようと活き活きしています。指導者の立場からすれば、そんな選手をさらに伸ばしてあげたい、そう思うのはいけないことでしょうか?

どうしたら3名のお母さんたちは納得してくれるでしょうか?子供達のモチベーションを保つためにも、練習メニューを考えてあげた方がいいのでしょうか?

お母さんたちがモンスター化する原因

モンスターペアレント

実は私もスポ少での親トラブルは年々増加傾向にあるなと感じています。

保護者の方がモンスター化してしまうきっかけや原因は様々ですが、どのお母さん達にも共通していることは「お母さんは心から子供を愛している」と言うことです。

私は子供を愛していない親なんていないと思うし、親が「親バカ」になることは全然いいことだと思いますが、「親バカ」と「モンスターペアレント」は全く違います。

たとえば、子供が幼稚園のお遊戯会で「木」の役に選ばれたとしましょう。

「見て!うちの子なんて可愛いのかしら!しっかり役にハマっているわ!」と木の被り物を被ってじっとステージに立っている我が子の写真を何十枚も撮影するのが親バカと呼ばれるお母さんです。

そして「どうしてうちの子が木の役なのよ!そんなのもっと地味な子にさせたらいいじゃない!お姫様役はうちの子がいいに決まってる!」と周りを巻き込んで自己中心的な発言ばかりをするのがモンスターペアレントと呼ばれるお母さんです。

このことからも、親バカと呼ばれるお母さんは目の前にいる子供を認めているし、とても愛していることが伝わりますが、モンスターペアレントと呼ばれるお母さんは、子供に対する愛情以上に自分の気持ちを満足させたという思いが強いということです。

そのため、親がモンスターペアレントになってしまう原因はいたってシンプルです。

子供の評価に対する不満や他の子供に対する評価の不満などがきっけとなることは多くありますし、モンスターペアレントと呼ばれるお母さんはそれを「えこひいき」だと主張するでしょう。

親のモンスター化は子供にも影響する

バスケットボールをする少年

モンスターペアレントのお母さんは、全力で子供を守ろうとしていることは確かですが、それ以上に自分の見栄や欲求を満たそうとしている部分があることも否定できません。

そのためモンスターペアレントのお母さんは、過干渉の傾向が強く、子供に過度な期待を抱いたり、プレッシャーをかけたりと、子供の守り方を間違えてしまうことがあります。

そのような重圧は時として子供を苦しめてしまうことになりかねませんし、そのことが原因でメンタルが不安定になり、スポーツの場面でもパフォーマンスの低下を招いてしまう選手がいます。

するとお母さんのモンスター化はさらに悪化するばかりで、子供達に必要な「自己肯定感」「自主性」「創造力」がどんどん削がれるという悪循環に陥ってしまうケースがあります。

まずは子供達との信頼関係を大切に

スポーツ少年団の子供達

主力メンバーになれない子供の親が、コーチへ不満を抱いたり苦情を言ったりする大きな原因は「主力メンバーに入れない=子供自身を否定されている」と認識してしまうからです。

人には誰でも「承認欲求」があり、 常に誰かに自分の存在意義を認められたいと願っているものです。

子供達はコーチから自分の存在価値を認めてもらい、信頼関係を築くことができれば、子供達はもっと頑張ろうとするでしょうし、そんなお子さんの姿を見たお母さん達も前向きに応援しようと思ってくれるかもしれません。

特に女の子の選手には注意が必要です。

男子は技術面でコーチから認めてもらいたいと願いますが、女子は「一人の人として評価してほしい」と願う傾向にあります。

そのためどの選手にも平等にコミュニケーションをとるということが大切です。

たとえ自分の子供が試合に出られなくても、Kさんが指導するクラブチームでお子さんにも存在価値があり、その場いる意味を明確化してもらえれば、今のような不満を抱くことは少なくなるのではないかなと考えます。

基礎練習が大切な理由を教えてあげる

スポーツ少年団

自分自身がスポーツを経験したことのないお母さん達は基礎練習の大切さを知らない方も多くいます。

そして小学生である子供達にとっても、基礎的な練習の繰り返しは地味で楽しくないし苦痛だとも思います。

しかし、これから中学・高校でもバスケを続けていこうとする意志があるのなら、なおのこと基礎練習は大切ですよね。

この基礎練習を省いて、子供達が楽しめる練習メニューばかりをすれば、これから続くであろう子供達のバスケット人生をつまらないものにしてしまうでしょうし、基礎がきちんとできていなければ、中学や高校では通用しなくなるかもしれません。

やはりここもコミュニケーションです。

子供達とコミュニケーションをとるよりもお母さん達とコミュニケーションをとることのほうが大変かもしれませんが、大切なことは相手の考えを否定するのではなく、まずはお互いの思いや考えをきちんと聞いてみることです。

指導者には自分の目を信じてほしい

スポーツ指導

「選手の素行の悪さを訴えたり・・・」とありますが、意外と多くいるんですよね。選手である子供達を悪く言う保護者の方。

とても残念で悲しいお話ですが、そんな保護者の発言を鵜吞みにして、コーチが子供を無視したり、練習から外したり、嘘つきだとレッテルを貼ったり、お前は信用できないと人格否定したり・・・。

私はそんな現場も見てきました。指導者として一体子供達のどこを見てきたんだろうとうんざりさせられます。

でもKコーチさんは自分の目を信じ、子供達を信じているのですから、きっと子供達とさらなる信頼関係を築いていけることだと思います。

お母さん達の情報もないがしろにはできませんが、ご自分の目に映る選手達を信用してあげることも大切だと私は思います。

まとめ

今回は 「モンスターペアレントに苦戦する指導者の悩み」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

スポ少ではお父さんやお母さんが指導者のことで悩んだり、指導者がお父さんやお母さんのことで悩んだり・・・。

それでもスポーツを頑張る子供達を支えて強くしてあげたいという思いは同じはずなのです。

スポーツを頑張る子供達のためにも、お互いが上手に付き合っていけるようコミュニケーションをとることはとても大切なことです。

2017年11月9日スポ少・部活

Posted by 葉月 愛