試合前の言葉かけ「緊張するな」はNG!親が守る6つの心得

2015年12月11日ペアレーチング

試合をする子ども達

お子さんが緊張している時、お父さんやお母さんはどんな声掛けをしていますか?

「緊張すると動きが固まるからリラックスして」
「緊張しないで頑張って!」
「緊張していない?大丈夫?集中して!」

など、緊張を否定するような言葉かけをしていませんか?子どもの事を思って掛けたそのような言葉が、実は更に不安にさせてしまっているケースがあります。

今回は「試合前の言葉かけと緊張のメカニズム」について考えていこうと思います。

心得1.親の気持ちを満たす言葉かけは不要

お父さんやお母さんから「試合前にはどんな声掛けをしてあげたらいいのでしょうか?」といった質問をされることがありますが、残念ながら「これを言えば絶対に大丈夫!」という答えはありません。

つまり、その子が、その場で何を言われたらどう感じるのかは、その時の子どもの立場に立って考えるしかないということです。

その時に大切なことは、お父さんやお母さんが「親として子どもに何かを言ってあげたい」などと親の気持ちを満足させるのではなく、お子さんにとっては何が最善なのかを考えると、おのずと答えが出てくるのではないでしょうか。

それはもしかしたら、今は声を掛けずに見守ることが最善な方法かもしれませんし、試合とは全く関係ない話をしてあげることかもしれません。

まずは「お子さんの精神状態がどういった状態なのか」ということから考えてあげましょう。

心得2.「緊張するな」がダメな理由

スポーツをしている子ども達の多くは、緊張してしまう自分を恐れています。

大人たちも「緊張すると普段の力が出せない」と捉えがちですが、本番で力を発揮できない多くの原因は、緊張自体からではなく、緊張した時に「緊張している自分ではダメだ」と感じる自己否定感なのです。

例えば、子ども達に「ここにある英単語を覚えて」と言えば、多くの子どもはノートに英単語を書くなどして覚えようとするでしょう。これは「英単語を覚える」という課題に対して、クリアするための方法が分かっているので行動へと繋げることができるのです。

ところが「緊張しないで」と言われたらどうでしょう。何をどうしたらよいのか分からず「緊張する自分はダメ」だという思考だけが残ってしまいます。

緊張は意図的に起こすものではなく、自分の意思に反して起こってしまうものです。自分の中で起こってしまった感情に反発して戦っても決していい方向に向かうことはないのです。




心得3.緊張を子どもに認識させる

大切なことは、緊張してはいけないと言い聞かせるのではなく、緊張しているという感情を頭でしっかりお子さんに認識させることです。起こってしまった現実と無理に向かい合えば、子ども達にとって大きなストレスとなってしまいます。

「緊張することは悪いことじゃなく、それは当然のこと。やるべきことをやったら大丈夫。勝てる見込みは十分にあるよ。」 と実際の行動へと導いてあげることが大切です。

心得4.自己暗示をかけさせる

脳科学では、いい意味でも、悪い意味でも人は暗示にかかりやすいと言われています。

「失敗して怒られてしまうんじゃないか」「自分のミスで負けてしまったらどうしよう」と試合前に心配ばかりしてしまう選手は、悪い意味で暗示にかかってしまいます。

その結果、心が乱れ、本当に失敗してチームの足を引っ張ってしまい、試合からも外されてしまうという悪循環を招いてしまいます。

そこで有効なのが「イメージトレーニング」です。この方法は第一線で活躍されているプロのスポーツ選手も活用しています。イメージトレーニングをすることで、自分に良い意味で自己暗示をかけることが可能なのです。

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心得5.緊張を味方にしてしまう

「緊張=悪い」と思われがちですが、実は適度の緊張が集中力を高め、身体能力を向上させてくれることが分かっています。

緊張のメカニズムを知って、過剰な緊張をした時の対処法を理解し、緊張を自分の味方にすることができれば、本番で最大限の力を発揮することができるでしょう。

心得6.試合前の準備

試合前だからと言って特別なことをする必要はありません。

むしろ、試合前はいつも通りに過ごし、体調を万全としておくことが大切です。睡眠時間を削って夜遅くまで練習をしたり、逆に早く寝るべきだと考え、生活のリズムを変えたりすることはおすすめできません。

試合へ万全な態勢で挑めるように、心と体を整えて試合前の準備をすることが大切です。

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最後に

今回は「試合前の言葉かけ「緊張するな」はNG!親が守る6つの心得」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。ひと昔前のやり方では「気合で乗り切れ」そんな感じが主流でしたが、正直言って現在ではそんなの通用しません。

体を鍛えるのと同様、プロを目指す選手はメンタル強化も意識して行っていますので、そんな選手に挑むには、やはり心を整える方法を知っておくことが必要です。

心を整える方法を知っている子は、ここぞという場面で大きな力を発揮することができますし、そのことで更なる自信をつけて、どんどん成長することができるのです。

2015年12月11日ペアレーチング

Posted by kids-athlete