ミニバス指導者13人に聞きました!保護者や選手への本音と建前

2016年2月4日スポ少・部活

試合中の指示はやめてほしい(40歳 ヘッドコーチ)

試合中の応援で熱心になり過ぎて「行け~!シュート!」「行ける!1対1~!!」と大きな声で選手へ指示を出すお父さんやお母さんがいます。

お子さんを応援してのことだと思いますが、ベンチにいる僕たちは、得点や時間、作戦など、その時の状態で判断し、「まだシュートに行くな」と選手たちへ指示を出すこともあります。

そこで、お父さんやお母さんが「シュートに行け~!」と応援席から声を掛ければ、コートの中にいる選手は戸惑い、一瞬の迷った隙をつかれてボールをとられしまう。

誰が一番可哀想って、僕たちが伝えた作戦を理解して実行しようとしていたのに、その邪魔をされた選手である子供達なのです。

ヤジを飛ばさないでほしい(29歳 アシスタントコーチ)

選手がミスをした時に「下手くそ!」などと感情的にヤジを飛ばすお父さんを他のチームで見かけます。はっきり言わせていただくと、すごく不愉快ですね。

子供にとって良い影響を与えないだけでなく、周りをも不愉快にさせてしまうので、十分に注意してほしいです。

保護者でケンカ…勘弁して(49歳 ヘッドコーチ)

体育館での練習中、見学をしているお母さん達がなんだかガヤガヤしだし、その場の雰囲気に異常を感じた僕は、お母さん達の方へ向かいました。すると、SさんとKさんが口論をしていたのです。

私は行き場のない怒りを感じて「何を言いあっているかは分かりませんが、子ども達は真面目に練習をしています。外でお願いします」と伝えました。すると、数人が体育館の外へ出ていったんです。

後から内容を聞いてみると、SさんがKさんとKさんの息子(キャプテン)の悪口をSNSで頻繁につぶやいていたらしく、それを発見したOさんがKさんへ報告。その事が原因で口論になったようなんです。

Sさんにはその場でその投稿をすべて消去してもらい、Kさんへ謝罪することで、一旦その場は収まりましたが、まだ一波乱ありそうで…。子ども達の指導だけでも大変なのに勘弁してほしいです。

試合会場では口を出さないで(51歳 ヘッドコーチ)

試合になれば選手たちは、オフィシャルやウォーミングアップ、試合など、時間を気にしながら行動することを求められます。そしてうちのチームでは、子ども達が自分達の判断で全て動くようになっていて、判断がつかない時や分からないことがあった時にだけ、キャプテンが僕のところに聞きに来ます。

そこで困ったお母さんが数名。「アップは?行かないでいいの?」「次のユニの色は白だからね」「次の試合が終わったらオフィシャルだからね」「ドリンクは補充した?」「忘れ物はない?」など子ども達へ声をかけるんです。

すると、子ども達は自分たちで考えて行動するということをしなくなってしまうんです。心配なのは分かりますが、たとえ失敗してもそこから学べばいいだけ。しかし、この子達は失敗もさせてもらえないのかと思うとため息が出ます。お願いだからそっと見守っていてほしいです。

マナーを守って応援してほしい(32歳 アシスタントコーチ)

試合会場になる体育館にはそれぞれの約束事があります。先日行われたカップ戦会場では、お互いに譲り合って控室を使ってくださいとの貼り紙が。

しかしそこで見たのは、無駄に大きくシートを敷いて、テーブルを広げてお菓子とコーヒーを飲んでるうちのチームのお母さん達。常識の範囲内で考えたら分かることだろう~!ってため息が出ました。

応援会場でのルールはこちらを参照:応援するお父さんやお母さんの規約

子供の怪我を隠さないで(25歳 アシスタントコーチ)

スポーツに怪我はつきものだと言っても、うちでスポーツをしてる選手はまだ成長期の子供です。

「痛みを我慢してスポーツを続けることを偉い!」と考える保護者の方がとても多いことに驚かされます。

僕自身も学生の頃には痛いからと言って練習を休むと試合のメンバーから外されるので、痛みと付き合いながらずっとバスケをしてきました。

その結果、高校のウィンターカップ前に通常の歩行すら困難な状態になり、結局は最後の大舞台へ立つことができませんでした。

痛みは体が出している「SOS」なのです。それをごまかしながら練習を続けてると、その部分をかばうような動作をして、様々な部分に悪影響を及ぼすため、子供が痛みを訴えて練習を休みたいと言ってきたときは、無理やり行かそうときつい言葉をかけないでもらいたいです。

まとめ

今回は「ミニバス指導者13人に聞きました!保護者や選手への本音と建前」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

親はチームとの関りが深くなればなるほど、改めてチームや指導者との関わり方を考える必要があるのかもしれません。

2016年2月4日スポ少・部活

Posted by 葉月 愛