【親必見!】スポーツをする子供がプレッシャーに勝つ3つの方法

2015年12月3日メンタル強化

水泳選手

こんにちは、メンタルトレーナーの葉月(@w_haduki)です。

今回のテーマは 「スポーツで感じるプレッシャー」についてです。

スポーツをする子供達は成績の良し悪しに関わらず、常にプレッシャーと戦わなければなりませんが、子供達にとって心理的負担は意外と大きいため、プレッシャーに正しく対処することが必要となりますし、心と体が結びついていなければ最高のパフォーマンスを発揮することはできません。

私がメンタルトレーナーとして携わっているチームの選手達も、プレッシャーが邪魔をしてパフォーマンスを抑制してしまうことがあります。

しかし逆に考えれば、だからこそプレッシャーと上手に向き合うことが子供達の強みとなるし、そのスキルを取得することで自信となり、「意欲」「やる気」を高めてくれます。

ただしそこにはコーチや親の理解も必要で、日頃から子供達に過度なプレッシャーをかけないことが必要となります。

そこで今回は 「スポーツをする子供がプレッシャーに勝つ方法」と「大人の言葉かけに対する注意点」について考えていきたいと思います。

プレッシャーとは

サッカーをする少年たち

プレッシャーとは外から加わる精神的重圧感をさし、スポーツをする子供達にとって、良くも悪くもパフォーマンスに大きな影響を与えます。

スポーツにおいてはプレッシャーを感じる場面が多く、その際に感じる不安が自己批判につながり、コートやグランドに立つ子供達を追い込んでしまうことがあります。

子供達が本当に結果を残したい試合ほど強いプレッシャーが襲ってきますし、「ここで負ければ終わり」「何としても勝つ必要がある」という危機意識が高まるほど、選手の動きを鈍くさせてしまいます。

プレッシャーを感じると動機が激しくなったり、発汗や手足の震えの症状が出ることがありますが、あくまで精神的なものなので、プレッシャーの要因がなくなると症状は治まります。

プレッシャーで追い込まれる原因とは

バスケットボールの試合

スポーツをする子供達がプレッシャーを感じる場面は多くありますが、周りにいる大人達の言動が大きく影響している場合も少なくありません。

子供達は親やコーチから期待をされたり、大役を任せられることに嬉しさを感じる反面、そのことが心の負担になって過度なプレッシャーを感じてしまうことがあります。

よく「プレッシャーに負けた」なんて言葉が使われますが、期待されていた選手がミスや失点から心が乱れ、「試合の流れが変わる」という現象が起こることは珍しくありません。

そしてそのような選手に対して「どうして練習通りにできないんだ!?」などと声をかけるコーチがいますが、それが現状の問題を解決するのに効果的な方法と言えるでしょうか。

このような言葉が出るコーチは、子供のプレーを見ているだけで子供自身のことに目を向けていないため、この選手がこの試合で心を立て直すことはほぼ難しくなります。

子供自身に目を向けているコーチは「このようになる原因はなんなのだろうか…」と見えてくるものが違ってくるはずなのです。

親の期待とプレッシャー

野球ボールお父さんやお母さんは、子供達が結果を出せば出すほど更なる期待から「親が理想とする道」や「希望する結果」を子供達へ押し付けてしまうことがあります。

  • 「期待しているのでつい…」
  • 「次のステップへ進んで欲しいのでつい…」
  • 「もっとできるはずなんです。だからつい…」

この「つい」という言葉は、大人の言い分を正当化する都合のいい言葉で、子供達にとっては何一つ良い言葉でありません。

お父さんやお母さんに更なる期待や希望をかけられてしまえば、子供達は今の自分ではダメなんだと認識します。そしてさらに褒めてもらうために頑張り続けなければいけない。しかし頑張り続けてもさらなる希望やプレッシャーを与えられる…。

そうなってしまえば子供達のメンタルはズタズタになり、自分に対して否定的な思考を抱くようになってしまいます。

子供達が否定的な思考を抱いてしまえば、スランプに陥るきっかけをつくってしまったり、今しているスポーツ自体が嫌になったりなど、失うものはとても大きなものなってしまいます。

スポーツにおける親の役目とは

ベンチ

私がメンタルトレーナーとして携わっているチームのお母さんからこのような相談を受けました。

「うちの子は試合前になると緊張から体調を悪くしたり、いつも通りの動きができなくなってしまうことがあります。コーチからはせっかく良いものを持っているのに勿体無いとがっかりされるんですよね…。どうしたら本番でも強くいられるんでしょうか?」

今回ご相談いただいたお母さんは子供がするスポーツにとても熱心な方で、いつも子供を気にかけて声をかけているようだったので、私は試合前にどのような言葉をかけ、試合が終わった後はどのような言葉をかけているかを尋ねてみました。

すると

  • 「次の試合ではミスのないようにね!」
  • 「集中するのよ!落ち着いてね!」
  • 「ここで負けていたら先はないわよ」
  • 「次の試合でも活躍を期待しているわ!」

など、叱咤激励の言葉をかけていると教えてくれました。

これらは親が言わなくても全て本人が分かっていることですから、正直言ってこのような言葉かけは不要です。

ここでのお母さんの役目は子供にプレッシャーを与えることではなく、プレッシャーから解放して自信をつけさせることではないでしょうか。

ミスや失敗、欠けている部分を見つけて指摘することは誰にでもできます。他人でも自分でもできるのです。しかし「良い部分」は自分でも意外と気づけない部分であります。

それは、本人すら気づけていない「ヒカリ」であり「才能」なのです。

大人達は子供の短所や欠点ばかりに目を向けてしまいがちですが、「ヒカリ」を見つけて認めてあげることも親の大切な役目ではないでしょうか。

子供達への言葉かけ

野球の試合

中にはプレッシャーに強い子供がいて、それを活力にしている選手もいます。

プレッシャーに強い選手は親からの「頑張ってね」「練習通りにね」という言葉に、「任せて!」「僕(私)なら大丈夫!」とさらにやる気を上げることができます。

一方でプレッシャーに弱い選手は「期待に応えられるかな」「失敗したらどうしよう」と余計なことを考えて注意がそこに向いて、肝心な場面で実力を発揮できずに終わってしまった。ということになるケースがあります。

子供達の行動を鈍らせる原因の一つに「恐れ」「不安」があげられ、「失敗してしまったらどうしよう」という感情は手や足を止めてしまいます。

そこで有効なのは、「成功させる」ことよりも「挑戦することの大切さ」を重視した言葉かけをすることです。

失敗しても挑戦できたことを認めてあげ、ダメだった時の着地点を準備してあげることで、無駄なプレッシャーを与えなくてすみますし、次からも意欲を持って前向きに取り組むことができるようになります。

2015年12月3日メンタル強化

Posted by 葉月 愛