試合で力を発揮するために効果的な6つのイメージトレーニング
こんにちは、メンタルトレーナーの葉月(@w_haduki)です。
今回のテーマは 「試合で力を発揮するために行うイメージトレーニング」についてです。
私は「あがり症を克服したい」「試合前の不安を解消したい」「新しい技術の習得に難航している」などの悩みを抱えている選手にはイメージトレーニングをすすめています。
私が説明するイメージトレーニングとは「選手が目を閉じて、試合場面の状況を思い浮かべてもらい、それを脳内で体験することで、実際の試合でより望ましいメンタル状態を準備したり、より高いパフォーマンスを発揮する」ためのものです。
もしも本番で本来の力を発揮できなかったり、思うようなプレーができず悩んでいる選手や指導者の方は、この記事を参考にイメージトレーニングを習得していただければと思います。
イメージトレーニングで期待できる効果
イメージトレーニングを行うことで以下のような効果が期待できます。
- 新しい技術の習得
- フォームの矯正と改善
- メンタルの安定
- 自信と意欲の向上
- 競技パフォーマンスの向上
人の脳は「現実」と「イメージ」を区別したり、認識することができないと考えられています。
つまりイメージトレーニングを行った回数だけ、実際に体験したものだと脳は認識してくれるということです。
実際のプレーでは何度も失敗してしまうようなことでも、頭の中で「成功」を何度もイメージすることによって、脳に焼き付けることができ、それだけで経験値が上がったと脳は認識してくれます。
プロのスポーツ選手がイメージトレーニングの時間を大切にする理由は、そんな脳の特性にあります。
試合前に行うイメージトレーニング
選手である子供達に「良い試合の流れを作りたい!」という思いがあっても、相手チームに試合の流れを持っていかれてしまえば、思うような動きができずそのまま試合終了・・・なんてケースもあると思います。
子供達やコーチもそんな心の折れるような試合はできればしたくないし、応援している親としてもできれば見たくないと思います。
ここで大切なことは、悪いイメージは悪い結果を引き起こしやすくし、良いイメージは良い結果へとつながっていくということで、試合前には良いイメージを頭の中で何度も繰り返し、徹底的に焼き付けておくことが大切です。
試合前に怖気づいている選手に「何も考えるな」と言っても中々それはできません。
頭の中に犬を描くなと言われると犬をイメージしてしまうことと同じで、マイナスな思考を抱いてはいけないと考えてしまえば、失敗してしまう自分を想像してしまうものです。
ここで知ってもらいたいことは「人の脳で否定と肯定の共存はあり得ない」とうことです。
思考とイメージトレーニング
人は「失敗してはいけない!」と考えれば考えるほど萎縮して失敗してしまうものです。
私たちは当たり前のように日々行動していますが、人は誰でも行動を起こす前に「思考」がないと動くことができません。
そして、その思考は常にポジティブであることが試合での成功率を高めてくれます。
たとえば「失敗してはいけない」と考えると脳に伝達されるのは「失敗している自分の姿」で、「成功させるんだ」と考えると脳に伝達されるのは「成功している自分の姿」なのです。
つまり「失敗してはいけない」ではなく「成功させるんだ」と試合に挑むことが勝利をたぐり寄せる「カギ」になってくれるということです。