育ち盛りの子供達が、サッカーやバスケットボール、野球などのスポーツをして体を動かすことはとても素晴らしいことです。
子供達が成長していくうえで、肉体的にも精神的にもスポーツをすることはおすすめします。
お子さんがしたいスポーツを見つけたとき、まずはお父さんやお母さんに相談してくると思いますが、その時はぜひ体験入部をさせてあげることをおすすめします。もし体験入部が無理そうでも、いきなり入部するのではなく、見学だけでも行ってみましょう。
入部してから「何かが違う」などということにならないよう、実際にチームの雰囲気や活動内容を把握することはとても大切なことです。
スポ少の入部前に体験や見学が必要な理由
基礎的なものをしている程度かと思っていたら、平日は夕方から夜までみっちり練習があったり、週末になれば月に数回もの遠征があったりと、想像以上に親の肉体的・精神的・金銭的な負担が大きかったというケースは少なくありません。
もちろん、お子さんが入部したいと言えば、お父さんやお母さんは何とかしてあげたいと思うでしょう。ところが、お父さんやお母さんの仕事の事情で送迎ができなかったり、金銭的に厳しかったりすれば続けることは困難となってしまいます。
実際に保護者の都合でスポ少を辞めざるを得なくなってしまった子供を見たことがありますが、それはとても切なかったです。
子供がスポーツを頑張っている最中、大人の事情で退部なんてことはなるべく避けたいものです。そうならないためにもクラブチームの体験入部や見学は必ずするべきだと思います。
チームの活動内容を確認しよう
体験入部や見学に行くときは、必ずお父さんやお母さんが一緒に行くようにしましょう。そしてその時にするべきことは、他の保護者の方と会話をすることです。
どこのチームにも、色々と教えてくれる優しい保護者の方が1人はいるものです。もっと平たく言えば、世話好きなお母さんがいるはずで、そんなお母さんはかなりの確率でいつも子供達の練習を見学しています。
その時に・・・
- 週末の活動内容(練習時間や試合など)
- 部費以外にいくら程度の支出があるのか(遠征費、遠征宿泊費)
- チームTシャツやチームジャージ購入の有無
- 子供達の送迎はどうしているのか
- 試合時の車出し
- 役員やお当番のこと
などをできるだけリサーチしましょう。スポーツ少年団は月謝が安いことが魅力ではありますが、その他の出費が多くあったり、お当番やお手伝いなどもありますので、しっかり確認しておくことが大切です。
スポ少での金銭的な負担
スポ少は指導者によるボランティアで行われているため、月謝が安いことが魅力のひとつとはいえ、競技によっては道具代にお金がかかる場合がありますし、試合で遠征となれば交通費や宿泊費など別途で必要となります。
私の息子達はスポ少でバスケットボールをしていました。月謝は3000円とリーズナブルでしたが、年に数回ある遠征時には、その都度20000円近くの出費がありましたし、道具代などを合わせると年間で30万円前後はかかっていたと思います。
お手伝いや送迎について
中学や高校の部活動とは違って、スポーツ少年団は親の協力なしに活動はできません。
クラブチームによっては、親の協力が半強制的なところもありますし、できる親ができる時に協力しましょうというチームもあります。
今は共働きも多いため、送迎は保護者の方同士が協力し合って行っているというチームも少なくありません。
めんどくさいと感じる事もあるかもしれませんが、お子さんが入部したら、他のお母さん達と親しくなって、持ちつ持たれつの関係を築けるように心がけることが大切です。
監督やコーチの指導方針について
今現在、スポーツ少年団で問題視されているのが、監督やコーチが選手達に手をあげたり、低俗な言葉で指導をするという問題です。
このような指導が原因で、スポーツを頑張っていた子供達が心に傷を負って退部するというケースがあります。
「スポーツは気合と根性!」という根性論はひと昔前のやり方で、今はいかに子供達の自主性を育てられるかなどといった、メンタルを重要視した指導が多くなりました。
しかし、いまだに真逆の指導をしている指導者の方も少なくはありませんし、そんな指導を許容範囲内と判断している保護者の方もいらっしゃいます。
お子さんが本当にこのチームでこの先の数年間頑張るに相応しい場所なのか、お子さんとよく話し合って決めることが大切です。
子供がスポーツをするうえで親が心得ること
お子さんが実際にスポーツを習い始めると、子供以上に熱くなってしまうお父さんやお母さんがいらっしゃいます。
子供の活躍を願うばかりに、保護者の方が必要以上に叱咤激励をしたり、プレッシャーをかけたりすれば、いくら環境の良いクラブチームに出会えても、子供のメンタルを不安定にさせてしまうことがあります。
子供がスポーツをするうえで、親が絶対に忘れてはならないことは、 主役は親ではなく選手である子供だということです。
ママ同士の付き合いはほどほどに
最近では、「ママ友トラブル」が大きな問題になりつつあり、ネット上でも様々な投稿を見かけますし、個人的に相談に乗ることも多くなりました。
その中でも特に目立つのが、試合に出て活躍している子供の親と、ベンチにずっと座って試合に出ていない子供の親の格差です。
子供がキャプテンを務め、そのママが保護者会長をしているケースはよくあります。ただそれだけなのですが、いつからか指揮権が自分にあると勘違いして、中には横柄な態度をとる人もいらっしゃいます。
ひどい人では無視したり、悪口を言ったり、理解に苦しむ行動をとる保護者の方がいるのも事実です。
そのようなトラブルに巻き込まれないためには、ママ同士で派閥を作ったり、陰口や悪口を言い合わないことです。
まとめ
今回は「スポ少ってめんどくさい!?入部前に確認したいクラブ事情」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。
これを読むとスポーツ少年団の入部がハードル高いもののように感じるかもしれませんが、冒頭でもお話したように、スポーツをすること自体は子供達が成長するうえで心にも体にもいい影響を与えてくれます。
ただ、子供達は成長期に経験したことをそのまま吸収するため、入部するクラブチームの内部事情はよく確認したうえで入部するようにしましょう。