叱ると怒るの違い|子供のメンタルを整える6つの法則

サッカーをする少年たち

子供達を育てていく中で最も難しと感じるのが「叱る・怒る」という行動です。

「子供が間違ったことをしたから叱る」

「やるべきことをやっていないから叱る」

「やる気を感じないから叱る」

など、お母さんやお父さんが子ども達へ口うるさく言ってしまう場面は多々あると思います。

時にはつい怒鳴ってしまったり、しつこく言い聞かせたりしてしまうこともあるでしょう。しかし、親の意図や思いが子ども達へきちんと伝わっているのかと言えば、それは実に難しいもので、逆に自己肯定感や自尊心を削ってしまっている場合もあります。

そこで今回は「叱ると怒るの違い|子供のメンタルを整える6つの法則」について考えていきたいと思います。

「怒る」と「叱る」の違い

子供のメンタルを整える1つ目の法則は「怒ると叱るの違いを理解する」ことです。

「叱る」と「怒る」は似ているようで全く意味が異なります。

「叱る」とは、事の善悪をしっかりと相手に教えてあげることで、「怒る」とは、怒りなどの感情をただひたすら相手ぶつけることです。

お父さんやお母さんは、自身の怒りの感情を子どもにぶつければ、スーッとしてストレスが解消されるかもしれませんが、お子さんは親からぶつけられた感情を自分の中で消化しなければならず、消化されない部分はストレスとして蓄積されてしまいます。

子供を育てていく中で「怒る」よりも「叱る」のほうがお子さんにいい影響を与えることは説明するまでもないでしょう。



叱る前に一呼吸

子供のメンタルを整える2つ目の法則は「叱る前に一度深呼吸して冷静になる」ということです。

子供達を育てていく中で、叱るべき機会はたくさんあると思います。でも、少し冷静に考えてみてください。

「悪いことをしたから」
「するべき事をしていないから」
「失敗ばかりするから」

親として「きちんと叱らなければ!」という思い込みから必要以上に叱ってはいませんか?

たとえば、試合中にある選手が失敗をしてしまったとしましょう。

そんな子供の失敗やミスが許せないお父さんやお母さんは、試合が終わってから「何を失敗ばかりしているんだ!気持ちを切り替えろ!」と責め立てます。

ところが子供自身に「よし、次は絶対に失敗をしないぞ!」と気持ちを切り替えて前へ進める力があるとしたらどうでしょう?

「何を失敗ばかりしているんだ!気持ちを切り替えろ!」などといった言葉かけは要らないと思いませんか?

むしろその場合だと、逆にやる気をなくしたり、叱ることで子供が委縮して不安感や恐怖感を抱いてしまったりと、失うことの方が大きいように思えます。

「叱る」という行動に決して欠けてはいけないもの、それは「相手の気持ちを理解する」ことと、「相手を思いやる気持ち」です。

もし、お子さんを叱らなければならない状況になった時には、今一度、冷静に掛ける言葉を考えてあげてください。もしかしたら親として「叱る」ことよりも、もっと大事なことが見つかるかもしれません。

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たまにはスパイスで「怒る」を使う

子供のメンタルを整える3つ目の法則は「怒ると叱るの使い分け」です。

「怒る」よりも「叱る」のほうが良いと言っても、お父さんやお母さんも人間です。洗練された教育ロボットではありません。

人対人がコミュニケーションをとる中で「怒る」という感情は当然あります。それは親子関係でも同じことです。

お子さんが叱られることに慣れ、心に響いていないと感じた時は、スパイスとして「怒る」という事も必要でしょう。

いつもと違うお父さんやお母さんを見せることで、「お父さんがこんなに怒るなんて」「お母さんがこんなに怒るなんて」と事の大切さを感じてくれるのではないでしょうか。

叱り方のルール

子供のメンタルを整える4つ目の法則は「叱る時の理由付け」です。

病院の待合室などで騒いでいる自分の子に「こら!静かにしなさい!」と怒っているお母さんやお父さんを見かけます。

しかし、子供は中々静かにしてくれません。するとお母さんは「何度言ったら分かるの!?もういい加減にして!」とお尻をパチッと叩きます。

大人は過去の経験から「病院では静かにすることがマナー」という事を知っていますが、まだ小さな子供は「静かにするべき場所なんだ」という事を理解していません。

大人が当たり前のように知っている世間の常識やマナーも子供達はまだ知らないのです。

これは病院の待合室に限らず、全ての事でも同じことが言えます。

叱る時は、お子さんが「何が悪いで叱られているのか」がきちんと伝わるような理由付けをしてあげるようにしましょう。



自分の子と周りの子を比べてはいけない

子供のメンタルを整える5つ目の法則は「他の子と比較をしない」ということです。

子供が失敗した時や試合に負けた時など、お父さんやお母さん、周りの大人達が「あの子にできて何故お前にはできないんだ」「お前の失敗が原因で負けた」などとマイナスの言葉を掛ければ、子供達は自分の成果よりも「自分はこのチームで何番目に強いのか」「自分はどれくらいコーチに必要とされているのか」などと周りの評価ばかりを気にするようになってしまいます。

周りと比べて自分は劣っていると思えば、気持ちは焦るばかりでいい結果にはつながらないでしょう。

逆に周りと比べて自分は優秀だと思えば、練習や試合で気の緩みが生じてしまうかもしれません。

スポーツをする上で大切なことは「今日の自分は昨日の自分より成長しているか」です。

お父さんやお母さんが周りの子供と比べるような発言をしてしまえば、子供は必要以上に周りを意識して、本来自分がするべき努力が見えなくなってしまいます。

つまり、周りの子と比べて叱ったり、褒めたりすれば、選手としての成長を最大限に妨げる恐れがあるということです。

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親の価値観や考え方を押し付けない

子供のメンタルを整える最後の法則は「自分の考えが全てではないという事を理解する」ことです。

お子さんの「努力する姿」や「夢中になっている姿」を見ると、親としては大変嬉しいし、応援したいと思うのは当然のことでしょう。

しかしだからといって、子供達が常に最高の努力をすると期待してはいけません。

子供達が親の考える「理想どおり行動」なんてするはずがないのですから。

努力をするかどうかは、子供のやる気や気持ち、考え方次第であり「理想と現実のギャップがあって当たり前」だと考えましょう。

そうすれば、子供にやる気を出させようと、せがんだり、困らせたり、皮肉を言ったり、恐怖感を与えないですみます。

罰や褒美で一時的なやる気を出せるのではなく、自らがやる気を出せる環境を作ってあげることが何より大切です。

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まとめ

今回は「叱ると怒るの違い|子供のメンタルを整える6つの法則」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

褒めたり叱ったり、子供の自己肯定感や自尊心を削らずに育てていくのは本当に容易なものではありません。

子供達は親の愛情に包まれているからこそ、素直に成長していくことができる反面、ときにその愛情がプレッシャーになったり負担になったりすることがあるということを、お父さんやお母さんは理解する必要があるかもしれません。

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