【顧問の体罰問題】その時親はどのように対応するべきなのか

2018年7月25日スポ少・部活

中学の部活動

こんにちは、メンタルトレーナーの葉月(@w_haduki)です。

学校という組織はとても閉鎖的で何かトラブルが起きても中々表面化されない部分があります。

友達同士のトラブルやいじめ、そして生徒が先生へ、先生が生徒へと暴言を吐いたり、暴力を振るったりといったケースも決して珍しい話ではありません。

その中でも部活動は、学校の活動でありながらもさらに閉鎖的で、そこで起こる問題は年々深刻化されていると言われています。

顧問や外部コーチによって「暴言」「体罰」「差別」などが行われているのにも関わらず、指導の一環として黙認されているケースがあるというのも、数ある問題の中の一つだと言えます。

そして更なる問題は、その実態を親が把握する時には、すでに子供の心がズタズタになっている状態だということです。

今回は 「【顧問の体罰問題】その時親はどのように対応するべきなのか」について考えていきたいと思います。

顧問の体罰問題がなくならない原因とは

指導の一環で体罰を行う顧問を見逃すことは絶対にするべきではありませんが、顧問の考えを改めてもらおうとするだけは、完全に体罰を排除することは難しいかもしれません。

それはどういうことかと言うと、暴言や体罰を指導の一環としている顧問がいると共に、それを黙認する保護者の方がいるのも事実だからです。

実際にある高校で、バレーボール顧問による体罰問題が起こったにも関わらず、保護者の方の強い要望で顧問の復帰が現実となりました。

体罰顧問、部活に復帰 「成績」求める保護者会が要望

川内商工高校(薩摩川内市)のバレーボール部の顧問の男性教諭から体罰を受け、元男子部員(19)が鹿児島県に賠償請求を求めた訴訟が、今年3月に和解した。しかし、体罰をして処分を受けた顧問は昨春、元部員に知らされないうちに部活の指導に復帰していた。部の「成績」を求める保護者が強く要望したといい、「勝利至上主義」が体罰の再発につながらないか、和解後も不安が残っている。

引用元:朝日新聞デジタル

私の息子達も、小学生の頃から社会人になるまでバスケットボールをしてきたので、その間は親として色々な保護者の方と関わってきました。

その経験を経て分かったことは、「他人の子の体罰問題よりもチームの勝利」と、そのような考えを持っている保護者の方は少なくないという現実です。

つい最近あった「日大のアメフトタックル問題」でもそうでしたよね。

ターゲットにする選手を決めて指導の一環だとその子の選手生命をもズタボロにする顧問や外部コーチ。しかし、自分の子供がそこに巻き込まれていなければ知らんぷりをする保護者も少なくないのです。

だから顧問は今のままでいいんだと、体罰を使った指導を続ける・・・。親は自分の子供がターゲットにされたときに始めて事の重大さにきづくというものです。

子供が望む親の対応とは

部活 中学野球

では「もしも子供が顧問との間に何らかの問題を抱えてしまった場合はどうすればいいのか」ということですが、まずは子供の話をよく聞いてあげることが大切です。

親はきちんと子供の話を聞いているつもりでも、実際はそうでない場合が多くあります。

子供の答えを待てずに「本当はこうじゃないの?」「あなたはこう思っているんじゃないの?」と親が誘導尋問をしてしまったり、子供がまだ話しているのに親が先回りして答えを出そうとしたり・・・。それではきちんと子供の話を聞いているということにはなりません。

思春期の子供達はまだまだ未熟なゆえに、親からすれば考え方が甘いと感じることもあるかと思います。だから親はつい口を挟みたくなってしまうのでしょうが、子供達が親へ望んでいることはそんなことではありません。

子供達は親から自分自身を認めてもらい、受け止めてくれることを望んでいます。このことに関しては、どんな子供でも例外は存在しません。

親は子供のためにと「何とか元の状態に戻してあげたい」「何とか解決してあげたい」という思いが先行して、子供の気持ちを置き去りにしてしまうことがあります。

まずは、子供が今どんな状態で今どんな気持ちなのかをしっかり話を聞いてあげ、子供にとって親は味方なんだと安心させてあげることが大切です。

「子供にとって親は味方」これは親にとっては分かりきっていることでしょうが、思春期の子供にとっては違います。「自分のことを分かってくれない」「自分のことを分かってくれようとしない」「いつも話を聞いてくれない」と子供の不満が蓄積されれば、時として子供にとって親を敵と感じさせてしまうこともあるのです。

2018年7月25日スポ少・部活

Posted by 葉月 愛