スポーツは脳でする!感情をコントロールして勝てる選手になる方法

2015年12月15日メンタル強化

バスケットボールの試合をする選手たち

私たちの体は、脳から指令を受けることで筋肉を働かして体を動かすことができます。

つまり、スポーツは体だけで動いているよう見えて、実は脳の働きが重要だということです。

バスケットボールのフリースローでいえば、ボールを構えた手や腕の筋肉はもちろんのこと、全身の筋肉を使います。そして指先から足先までのすべての筋肉をタイミングよく動かすのは脳の指令です。

いくらフリースローの達人でも、脳が不安やプレッシャーを感じれば、無意識のうちに筋肉が強張り余分な力が入って、筋肉のバランスを崩し、シュート率は100%でなくなります。

試合中に「もう無理だ、勝てっこない」と考えてまうのも、スランプ時に「逃げ出したい」と考えてしまうのも、脳の働きであり、逆に「よし!まだやれる!」と意欲を湧かせるのも脳の働きによるものです。

スポーツは体を鍛えることも大切ですが、その体へ指令を出す「脳」によって勝敗が左右されると言っても過言ではありません。




メンタルトレーニングと脳の関係

スポーツ選手であれば誰でも目標があると思います。

「レギューラーになりたい」「エースと呼ばれたい」「国体レベルの選手になりたい」「プロになりたい」など、目指すところは違っても、今より優秀な選手になりたいという願いは誰もが同じではないでしょうか。

スポーツは技術や体力面だけが全てではありません。心技体のバランスが取れることでさらなる成長が成し遂げられるのです。

皆さんもご存知の通り、その心を整えるのがメンタルトレーニングですが、脳とは密接な関わりがあります。

いくら日々の練習を頑張っても本番でその力が発揮できなければ周りは認めてくれませんし、優秀な選手だともいえません。

本番で力が発揮できない原因には、プレッシャー、緊張、焦り、不安など様々なものがありますが、成長しない選手に共通していることは、これらの原因に気が付いていないケースが多いということです。

たとえば、調子が悪かったことを対戦相手のせいにしたり、監督やチームメイトのせいにしたり、体調のせいにしたりして、本来の自分と向き合うことをしなければ選手としての成長はあり得ません。

私の知っている選手では、「体調が悪い時ほどプレーの調子が良い時があるから本当に不思議だ」と言う選手がいます。

そうです、ベストな状態でプレイをできるかどうかは、対戦相手や周りの環境で決まるわけではないし、体調のコンディションさえも言い訳にはならないのです。




意欲に関わる「感情脳」

感情とは自分でコントロールすることが難しく、スポーツするうえで非常に厄介なものです。

達成感を得て意欲を湧かせるのも、やる気を保つのも感情脳の働きですが、逆に練習を辛いと感じたり、仲間や指導者に感じる不満、強豪チームを目の前に「勝ってこない」と気弱になるなど、マイナスの感情もここで生まれます。

そして生まれた感情は大小に関わらず、すぐさま脳に伝達されます。

その結果、ホルモンが血液中に分泌され、たちまち全身に影響してしまうのです。

学生時代に体育の授業でハードル走をした経験はないですか?ハードルを飛び越えようとする際に「怖い」と一瞬思っただけで、体がすくみ、飛ぶタイミングがずれ、全身のバランスを崩し転んでしまいます。

これは「ストレスホルモン」の仕業です。

逆にワクワク感などのプラスの感情がある時は、悪いストレスがないため思い通りに体を動かせ、頭も冴えています。

つまり、スポーツをするうえで、感情脳のコントロールはとても重要だということです。

「実行脳」で判断し行動をとらせる

バスケットボールの試合でパスを受け取った選手は、受け取ったボールをどのようにさばくかを分析、判断し行動します。

練習で繰り返した自分の役割・配置、他の選手の役割・配置を瞬時に思いだしてプレーをするのが実行脳の働きです。

技術能力が高いという人はこの「実行脳」が人並み以上に優れているということになります。

実行脳は左右の真ん中に1本の溝があり、イメージを処理する右脳と分析や判断をする左脳に分かれています。

実行脳を使った繰り返しの練習で神経伝達スピードは増し、より正確になっていくのが人の脳ですが、実行脳は感情脳の影響を受けやすいともされています。

つまり、実行脳は鍛えることもできる反面、極度のプレッシャーやマイナスの感情が実行脳を弱くさせてしまうということです。




「イヤなことは忘れる」も大切

「イヤなことは10歩あるく間に忘れる」

これはプロゴルフプレーヤーのタイガーウッズ選手の言葉です。

実はこれ、簡単なようで意外と難しく、スポーツをする上でかなり厄介なことなんです。

例えば、たった一つのミスから調子が悪くなり、次から次にミスをしてしまうという経験はないでしょうか。

その時の「きっかけ」は「たった一つのミス」だと思われがちですが、そうではなく、そのミスを引きずってしまっている自分自身に原因があるんです。

本番中のミスや、指導者から言われたイヤな言葉、過去にした失敗など、そのような記憶は脳をネガティブなものにしてメンタルの乱れを引き起こしてしまいます。

だからといって無理に忘れようとしてもうまくいくわけがありません。忘れようとすればするほど、残念なくらいに頭から離れないものです。

そこで利用するべきなのが、人の脳の仕組みです。

人の脳は「否定的な思考」と「肯定的な思考」が共存することはありませんので、忘れようとするのではなく、肯定的な思考で上書きすればいいのです。

よく「ピンチをチャンスに変える」などという言葉が使われますが、まさにそれです。

自分に自分で話しかける「セルフトーク」、試合前に行う「イメージトレーニング」など方法はいくらでもあります。

2015年12月15日メンタル強化

Posted by kids-athlete