【必見】子供がスポーツや習い事で上達をみせる親の育て方と考え方

2016年2月8日ペアレーチング

子供の可能性を最大限に引き出す育て方とは

スポーツや習い事の上達には、「自己肯定感」に併せて「可能性を広げる思考」に対する大人の振る舞いが大切だとお伝えしました。

では私達は、子供達の自己肯定感を育て、これからの可能性を広げるためには、どのように関わることが大切なのでしょうか。

次はスポーツや習いごとの上達に欠かせない「心のつくり方」に関してお伝えしたいと思います。

自己肯定感を育てる言葉かけ

スポーツをする少年たち

スポーツをする子供が自己否定を高めてしまう原因で最も多いパターンが「失敗を責められた過去」「負けを責められた過去」です。

本来であれば、「失敗」や「負け」とは何かに挑戦したから後に起きた結果であって、子供達が勇気を持って挑戦したことは、結果がどうあれ「挑戦した勇気」を大人は受け止めてあげなければなりません。

親は子供達に「自主性」や「主体性」、「意欲」や「向上心」を求めて起きながら、いざ子供が自発的に行動して失敗すれば「何やっているの!?」「もっと真面目に考えなさい!」「だからあなたには無理だって言ったでしょ!?」「努力が足りないからこんなことになるのよ!」などと責めてしまう。

このような状態では、子供達の自己肯定感を低下させるだけでなく、「不安」「恐怖心」などネガティブな感情を抱かせ、自己否定を強くさせてしまう危険があるため、大人達は子供の存在自体を肯定する言葉をかけてあげる必要がありますし、逆に子供が自分の存在を否定されたと感じてしまうような言葉かけは避けるべきでしょう。

まずは親の心を整える

スポーツをする子供達

昔と比べ、様々な教育論や子育て論が世に出回っています。もちろんそれらの理論はどれも大切だと思いますが、実際のところ、それらを実践できるかは理論の習得だけでは不十分な場合も多くあります。

たとえば「子供のやる気を引き出すには〇〇が重要です!」「子供の心を鍛えるためには〇〇が必要です!」などの子育て論を実践しようとしても、それを行う親の心理状態が不安定だったり、イライラしている状態だと、子供達にもその気持ちが伝わり、ネガティブな気持ちがそのまま連鎖することで、失敗に終わってしまうことがあります。

逆に親がワクワクして楽しそうにしていれば、子供達にもそのような気持ちがそのまま伝わり、前向きな姿勢を見せてくれるようになるでしょう。

そのような家庭環境は、子供達の「やる気」「意欲」「チャレンジ精神」「自主性」「自己肯定感」を育ててくれますし、その結果スポーツをより楽しいものにさせてくれるでしょう。

自分の強みを認識させる

子供の自己肯定感

スポーツ少年団の懇親会に出席した際、あるクラブチームの監督がこんな話をしてくれました。

「実は最近、伸び悩んでいる子供達や、プレーに消極的になってきた子供達を見て、自分の指導方法に疑問を抱いて悩んだ時期がありました。僕は何とか打開策がほしくて、うちの学校に在中しているスクールカウンセラーの先生に子供達と話をしてもらいました。

まず先生が子供達に質問したのは、「自分のプレーで改善したい点はある?」というものでした。

子供達は「ディフェンスを抜かれないようにする」「もっとスタミナをつける」「もっと積極的になる」「シュートを外さない」などたくさんの課題が上がりました。でも「自分の強みは?」という2つ目の質問に子供達は全員黙り込んでしまったんです。

僕が先生に言われたのは「伸び伸びとプレーできる選手は、自分の良さも知ってプレーをしています。でもこの子たちは、自分の良いところも自分で受け入れられず、自分のマイナス面ばかりを気にしているように感じます。これからもっとこの子達を育てたいのであれば、この子達の自己肯定感や自主性を育てる言葉で指導をしていくことをおすすめします。」と指導されてしまいました。

正直、最初は若造の先生に言われてムッときましたが、技術面だけでなく、メンタル面を育てるのも指導者の役割なんですよね。それからは、スクールカウンセラーの先生に助けてもらいながら、僕も指導者として子供達のメンタル面を重視した指導をつもりです(笑)。」

現在ではメンタルトレーニングを取り入れた指導を心がけ、自分の指導意識を変えることで、子供達の目も変わってきたと話してくれました。

大人は子供の欠けている部分や出来ていない部分を見つけて指摘し、改善しようとする傾向にあります。

もちろん子供が自分の間違えに気づいていない場合はそのような言葉かけも大切ですが、自分の欠けている部分や出来ていない部分は親でなくともコーチから指摘されることも多いし自分で気づくケースも少なくありません。

しかし、自分の強みや良い部分は周りが認めて声で伝えてあげなければそれを受け止めることができない子供もいます。

子供の短所を長所にしてあげられるのはお父さんやお母さんだし、そのことで子供達は安心してさらに成長することができ、自分自身の可能性を最大限に広げることができるのではないでしょうか。

最後に

自己肯定感は子供達が健やかに育っていくために絶対に欠かすことのできないものです。自己肯定感が低ければそれだけで社会に出てからも困ることは多くあります。

自己肯定感が低い人は「コミュニケーション能力」が低いという傾向があります。人と人が信頼関係を築き上げる中でミュニケーションは絶対に必要とするものです。

お父さんやお母さんは、お子さんと自分自身としっかり向き合って、自己肯定感がしっかり育つ子育てを楽しむことが大切です。

2016年2月8日ペアレーチング

Posted by 葉月 愛