以前、身長は遺伝だけで決まらない!【必見】背を伸ばす5つの栄養素では、子供の身長は遺伝だけでは決まらないという事をお伝えしましたが、今回は「子供の運動神経は遺伝なのか?」ということについて考えていきたいと思います。
子育てをしているお父さんやお母さんの中には、自分たちが運動オンチだからきっとこの子も運動は苦手だろうな・・・とスポーツ活動に消極的な方がいらっしゃいますが、そんなことはありません。
結論から言いますと親が運動オンチだから、子供の運動神経も大したことないというのは、単なる思い込みです。
子供達は、 体が学べばそれは力となり、運動能力を上げることは十分に可能なのです。
運動オンチが遺伝だと思われる原因
オリンピック選手の中には親も有名なスポーツ選手であったり、親が足が速いから子供もその遺伝子を引き継いで足が速いなど、遺伝の要素も否定はできませんが、運動オンチが子供に引き継がれてしまう一番の原因は遺伝ではなく「経験」です。
お父さんやお母さんが運動が苦手なご家庭だと、親が子供と一緒に運動をする機会が少ない傾向にあります。
すると子供は運動をする経験が少ないため、運動が苦手になってしまう。そしてそれが遺伝だと思い込んでしまうというものです。
運動神経を伸ばすのに経験が必要な理由
運動には「走る」「跳ぶ」「投げる」「蹴る」「打つ」「キャッチする」などの動きがありますが、この一連の動きは脳からの指令で体を動かしています。
つまり、運動は脳の働きが大きく関係しているということです。
幼少期から運動経験が豊かな子供はこの指令がスムーズにいくため運動神経が高い子に育つというものです。
逆に運動が苦手で、スポーツを始めてもなかなか上達しない子供というのは、小さい時にその動きの経験が足りていないのかもしれません。
【年齢別】運動神経を高める方法
0歳児から五感を刺激!
生まれたばかりの赤ちゃんにすることって特別には何もないような気もしますが、この時期に五感を刺激してあげる事は、赤ちゃんにとってはとてもいい影響を与えることができます。
たまごクラブなどの雑誌にもよく掲載されていますが、ベビーマッサージは赤ちゃんにとってとてもいい刺激になります。(ただし、生まれて1ヶ月程度はまだ皮膚が薄いので、2~3ヶ月位からスタートすることが理想です。)
マッサージを適度な力で行えば、筋肉の発達を促すこともできますし、赤ちゃんに安心感を与えることもできます。
ハイハイをする時期が長い方がいいと聞いたことはありませんか?
子供が初めて歩く姿って感動的だし、早く見たいと思ってしまいますが、ハイハイは腕や足腰が鍛えられるため、ハイハイの時期が長い方がいいとされています。
幼少期には「歩く・走る・飛ぶ・踊る・投げる」で運動を体感させる
子供がしっかり歩くようになれば、公園でたくさん遊ばせることが大切です。
特にジャングルジムは、登ったり、くぐったり、掴んだり、ぶら下がったり、飛び降りたりなと様々な動作をすることができます。
運動神経を発達させるためには、このような 「日常の遊びの中で体を楽しく動かす」ことが大切です。
そしてボール遊びもオススメです。ボールを投げるという動作は意外に難しく、体のあらゆる筋肉を刺激してくれます。
ビニールボールや風船などは家の中でも遊ぶことができますので、雨の日なんかはおすすめです。
ボールをママへ向かって投げたり、ママが投げたボールをキャッチしようとすることで、空間認識能力を鍛えることもできます。
幼少期にやっておきたい習い事
幼少期にやっておきたい習い事としては、水泳のように全身を使ってする運動がいいでしょう。
また、一つの競技に打ち込むのではなく、色々なスポーツに触れ合って、いろいろな体の動きを経験させてあげることが大切です。
幼少期から一つの競技ばかりさせていては、体の一部分だけに負担がかかったり、筋肉がアンバランスになることもあります。
小学校入学以降の運動神経の鍛え方
スポーツ少年団で体を動かしている子供も多くいますが、小学生の頃は一つのスポーツだけに拘らず、様々なスポーツへ挑戦することをオススメします。
例えば、スポーツ少年団へ所属しながら水泳をしている子もいますし、うちの子供も体を動かすことが好きで、スポ少へ所属していましたが、ボルダリングや水泳もしていました。
ボルダリングはできる施設も限られていますが、体のあらゆる筋肉やそれを支えるバランス感覚も育てるだけでなく、想像力や思考力も育てることができます。
子供の運動能力は本当に低下しているのか?
現在では子供達の運動能力の低下が問題視される一方で、日本にも世界で活躍するアスリート選手が多く増えました。
そのことからも分かるように、実は運動能力の高い子供は増加しているのです。
ではなぜ運動能力の低下が問題視されているかというと、その「格差」です。
昔は、運動が苦手な子でも、逆上がりや逆立ちはみんなできて当たり前でした。
しかし、今の子は運動のできる子供と苦手な子供との差が激しく開いています。
その原因のひとつは、外で遊ぶことをやめ、 室内でゲーム機で遊んだりなどで、体を動かす機会が減ったことにあるのでしょう。
まとめ
近隣からの苦情を恐れて、つい「静かに遊びなさい」と言ってしまいがちですが、子供は体を動かしてなんぼです。
私もさすがに、家の中で息子がバスケットボールをついてドリブルを始めた時は「うるさい」と叱りましたが、ある程度は自由にさせてあげることも大切です。
子供達は遊びの天才です!ゲーム機なんか与えなくても、ベッドやソファーをトランポリン代わりに遊んだり、かくれんぼ、でんぐり返しをしたり、次から次に遊ぶことを見つけます。
体を動かすことで、ストレスも発散することができ、夜はぐっする眠ることもできます。
日々の遊びの中で色々な動きができるよう、色々な経験をすることが大切です。