身長をぐんぐん伸ばす食べ物と子供が喜ぶおすすめレシピ

2015年6月2日スポーツ能力UP

背の高い少年と背の低い少年

親の身長が低ければ子供の背は伸びず、親の身長が高ければ子供の背は伸びる、つまり体格は遺伝要素が大きいと思われがちですが、実は後天的要素によっても体格が左右されるということをご存知でしょうか。

成長における遺伝の影響は、一般的に25%程度と考えられていて、子供達の成長や発育には、睡眠・栄養・運動・環境などの様々な外的要因が大きな影響を与えると言われています。

スポーツをする子供たちにとって「身長を伸ばしたい」「あと5cm身長が高ければ・・・」という体格に関する悩みは切実なものです。

今回はその悩みに応えるべく 「身長の妨げとなる食生活」 「身長を伸ばす食べ物」についてお伝えしたいと思います。

身長を伸ばすのにNGな食生活とは?

好き嫌いをする女の子

文部科学省の行った調査からも年々朝食を食べない子供が増加傾向にあり、子供達の学習意欲や体力、気力低下の要因の一つとして問題視されています。

それは子供の成長にも大きく影響しているということです。

こんな食生活は要注意!! 朝食を抜いて学校へ行っている

 朝食はパンのみで簡単にすませる

 スナック菓子や清涼飲料水(ジュース)をよく飲む

 魚が嫌いで肉ばかりを好んで食べている

 牛乳やチーズなどの乳製品が嫌い、苦手

子供が身長を伸ばすために大切なことは、1日3食しっかり摂り、バランスの良い栄養を摂ることです。

カルシウムだけで身長は伸びない

テーブルに並ぶ数本の牛乳

「カルシウム=身長が伸びる」「身長を伸ばすには牛乳」と思っている方も多くいるようですが、実はそれ少し違うんです。

骨には「古い骨を壊して、新しく骨を再生する」という働きがあります。

そのため、骨の材料であるカルシウムが体内から不足すれば、丈夫な骨を再生できませんし、カルシウムが子供の成長に欠かせないことは間違えありません。

しかしカルシウムばかりを気にして、バランスの良い食事を摂ることができなければ、身長を伸ばしたり、丈夫な体をつくることはできないのです。

では、ここから本題です。次は「身長を伸ばす食べ物」についてお伝えしたいと思います。

身長を伸ばす食べ物

食事をする子供

子供達の成長には、カルシウム以外にも「たんぱく質」「亜鉛」「コラーゲン」「ビタミン」などの栄養素を毎日バランスよくとることが大切です。

その理由は、それぞれをバランスよく摂ることで栄養の吸収を助け合ってくれたり、それぞれが持つ働きをさらに促してくれるからです。

1.成長ホルモンの源「たんぱく質」を摂る

たんぱく質には「筋肉」「骨」「歯」や「体全般の組織」をつくる働きと、「成長ホルモンの分泌を促す働き」があります。

成長ホルモンは睡眠時に一番多く分泌されるため、早寝早起きが大切だとされていますが、夕食時にたんぱく質をしっかり摂って、成長ホルモンを活性化させることも大切です。

たんぱく質の中には、体内で作られないアミノ酸も含んでいるため、成長期の子供は大人と変わらないくらいの摂取量が必要となります。

ポイント
子供達が好んで食べているチョコレートやココアには「カカオ」が含まれており、 一酸化窒素の産出を増加させ、成長ホルモンの分泌を促進するフラバノールが含まれています。子供が甘いものを欲しがった時はチョコレートやココアがおすすめです。

たんぱく質を多く含む食べ物

鶏ささみ、鶏むね肉、牛もも肉、豚もも肉、鮭、納豆、卵など

2.成長ホルモンを働かせる「亜鉛」

あまり知られていませんが、身長を伸ばすのに欠かせない栄養素のひとつに「亜鉛」があります。

亜鉛は新しい細胞をつくる手助けをしてくれたり、成長ホルモンを体中に放出する司令塔のような働きを持っています。

つまり、亜鉛が不足してしまえば、たんぱく質の合成が上手くいかず、骨の成長もスムーズに行われないため、効率よく背を伸ばすことができないということです。

たんぱく質と合わせて亜鉛を積極的に摂取していくと身長を伸ばすのに効果的です。

亜鉛を多く含む食品

アーモンド、カシューナッツ、たらこ、牡蠣、豚レバー、牛肉、納豆

3.骨の芯をつくるコラーゲン

背を伸ばすための栄養素として、カルシウムと同じくらい重要だとされているのが「コラーゲン」です。

コラーゲンは、たんぱく質の一種で、骨を丈夫にして、軟骨部分の回復力を高める効果があります。

骨が伸びるとき、一度骨を壊し、壊したところにコラーゲンを使って新たな骨の芯を作り、新しい骨の芯にカルシウムをくっつけて骨は成長していきます。

コラーゲンは、背を伸ばす手助けをしてくれるだけでなく、ケガをしにくい丈夫な体をつくってくれるということです。

毎日の食事から積極的に摂るよう心がけましょう。

コラーゲンを多く含む食品

マシュマロ、軟骨、エビ、うなぎ

4.骨をつくる「カルシウム」

カルシウムには骨の芯であるコラーゲンを支える役目があります。

成長期の子供達の骨は、毎日のように古い骨を壊して、新しく骨を再生しています。

そのため、1度にたくさんのカルシウムを摂ればいいというものではなく、毎日継続して摂ることが重要です。

また、カルシウムは体に吸収されにくい栄養素としても知られています。

マグネシウムやビタミンCを一緒に摂取する事でカルシウムの吸収率が上がることが分かっていますので、一緒に摂るように心がけましょう。

カルシウムを多く含む食品

干しえび、小魚、ひじき、切り干し大根、牛乳・乳製品など

5.成長のお助けマン「ビタミン」

ビタミンにはA,B群,C,D群などをはじめ、様々な種類がありますが、骨の成長には中でも「ビタミンC」「ビタミンD」が重要になります。

ビタミンCにはコラーゲンの生成、カルシウムの吸収を高める役割があり、ビタミンDにはカルシウムの吸収を促進する働きがあります。

ビタミンCを多く含む食品

ピーマン、パセリ、ブロッコリー、キウイフルーツ、レモン、苺など

ビタミンDを多く含む食品

魚(あんこうの肝、いわし、かわはぎ、しらす干し)、きくらげ、干ししいたけ

まとめ

今回は 「身長の妨げとなる食生活」 「身長を伸ばす食べ物」をお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

身長は遺伝だけで決まるわけではなく、外的要因も大きな影響を与えるということが分かっていただけたかと思います。

子供達の成長を最大限に促すには、「カルシウム」「たんぱく質」「亜鉛」「コラーゲン」「ビタミン」などの栄養素をバランスよく摂取することが大切です。

2015年6月2日スポーツ能力UP

Posted by 葉月 愛