子供の身長を伸ばす5つのポイント~正しい睡眠のとり方~

スポーツをする子供達にとって背が高いということは、それだけで有利になるスポーツが多いため、身長を伸ばしてあげたいと願う親御さんは多くいると思います。

子供がどこまで背を伸ばすことができるかは、遺伝が大きく影響していると思われがちですが、効率よく身長を伸ばすためには、遺伝以外にも 毎日の生活習慣が大きく影響してるということはご存知でしたか?

「寝る子は育つ」という言葉がありますが、これはとても理にかなったことで、日頃からよく眠るのは健康な証拠、すくすくと丈夫に育つということです。

しかし、朝遅くまでダラダラと寝てればいいと言う訳ではありません。

大切なことは、 夜更かしはせず、質の良い睡眠をとり、早起きをして朝日をたくさん浴びるということです。

今回は「質の良い睡眠をとって身長を伸ばす5つのポイント」についてご紹介したいと思います。

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睡眠不足が引き起こすもの

睡眠不足が続くと以下のようなことが起きるため、問題視されています。

  • 集中力や思考力の低下
  • 学力の低下
  • イライラするなどの精神不安定
  • 疲労感、倦怠感
  • 身長の伸びが悪くなる

睡眠が十分にとられていなければ、成長ホルモンの分泌がスムーズにいかず、疲労を回復できなかったり、背を伸ばす妨げになってしまいます。

成長ホルモン分泌のメカニズム

成長ホルモンは睡眠中に2時間から3時間の間隔で下垂体前葉より分泌されます。

もしも寝る時間が遅くなれば、それだけ成長ホルモンの分泌が少なくなってしまうということです。

成長ホルモンは体を休ませる以外に、成長期の子供の身長を伸ばし、筋肉を肥やす働きがあります。

また、成長ホルモンには「免疫力の向上」「疲労の回復」「脂肪分解の促進」などの働きもありますので、しっかりと質の良い睡眠をとれるように規則正しい生活を送るよう心がけましょう。

子供が必要とする睡眠時間は?

中学生になれば、勉強に部活にと忙しくなり、睡眠時間の確保が難しくなりますが、この年代になれば体力がついてくるので、多少の睡眠不足は体力で補えるようになっています。

【年代別理想睡眠時間】

1〜3歳 12〜14時間
4〜6歳 10〜13時間
7〜12歳 10〜11時間
13〜18歳 8〜9時間

睡眠の質を良くして身長を伸ばす5つの条件

しっかりと睡眠時間を確保できたとしても、睡眠の質が悪ければ1日の疲れをとることができませんし、成長にもいい影響を与えません。

そこで、どういった条件や環境が質の良い睡眠へ繋がるのかをこちらでご説明したいと思います。

1.部屋の照明は暗めに!

暗めの照明

人間のまぶたには「光を感じるセンサー」があります。

暗くなると脳が休まり、光を感じるとだんだん起きるようにできているのです。

そのため脳が光に反応してしまえば、質の良い睡眠をとることができません。

部屋を真っ暗にする必要はありませんが、寝る時の照明は豆電球などを利用して暗めの部屋で寝ることをおすすめします。

2.寝る2時間前には食事をすませておく

食事をする子供

睡眠中の血糖値が高すぎると、睡眠中に分泌される成長ホルモンが阻害されてしまいます。

つまり、 入眠するまでにある程度血糖値を下げておく必要があると言うことです。

夕食は寝る2時間前までにすませておくことが理想的です。

成長ホルモンの分泌を効果的に促す!身長を伸ばす生活習慣
子供達が健康的な体を維持して、身長を伸ばすのに欠かせないのが「成長ホルモンの分泌」です。 成長ホルモンは脳下垂体から血液中に分泌されるホルモンで、軟骨を形成し骨をつくります。 従って、成長ホルモンの分泌がスムーズに行われていない子供は、身長...

3.寝る前1時間はスマホ・テレビ・ゲームを使用しない

ベットでスマホを使う子ども

テレビは視覚や聴覚が刺激されるため脳が自然と興奮状態になります。

パソコンやゲーム、スマホの操作も同様で脳を刺激しますし、画面に使われているブルーライトが脳を活性化させることが分かってきました。

このような状態で布団に入っても、脳は興奮状態となっていますので質の良い睡眠を妨げてしまいます。

少なくとも、寝る1時間前にはやめるようにしましょう。

4.布団やマットレスは固めを選ぶ

ベッドマットレスとぬいぐるみ

「うちの子、本当に寝相が悪くって!」という話を耳にしますが、人は寝返りをすることによって、体の歪みを修正して疲労を回復していることをご存知でしたか。

柔らかい布団やマットレスを使うと、体重が分散して、体に良さそうに思えますが、体が寝具へ沈み込めば、寝返りを打ちづらくなってしまい、寝返りによる疲労回復作業ができなくなってしまいます。

また、低反発素材などの柔らかい枕は頭が沈み、寝返りを妨げます。寝返りのうちやすい寝具を使うようにしましょう。

5.朝起きたら太陽の光を浴びる

朝日

朝の太陽の光が体内時計をリセットしてくれ、日光を浴びることによってビタミンDが生成されてカルシウムの吸収率を高めてくれます。

また子供達は、太陽の自然な光に当たることで成長が促進されると考えられています。

これは光そのものが子供の成長に効果を発揮すると言うわけではなく、家の中では当たることのできない自然光が体内時計を調整し、さらに睡眠の質をよくすることができると言うことです。

まとめ

今回は「子供の身長を伸ばす5つのポイント~正しい睡眠のとり方~」についてお伝えしましたがいかがでしたか。

毎日当たり前のように行う睡眠ですが、子供達の成長へ大きな影響を及ぼすことが分かっていただけたかと思います。

現代人は睡眠時間の減少が問題視されていて、体にも多くの弊害を及ぼすことが分かっています。

早寝早起きは、子供達の身長を伸ばすことはもちろんのこと、子供達が丈夫に健康的に生活していくためには欠かせないことなのです。

小学生だと9~10時間、中学生以上だと8~9時間程度の睡眠時間を確保するよう心がけましょう。