【スポ少トラブル】親と親・親とコーチが上手に付き合う10の心得

スポーツ少年団の子ども達

社会に出ると、後輩や先輩、上司や取引先など様々な人との付き合いがあります。

個人対個人の付き合いでも大変な思いをするのに、学校のママ友やスポーツ少年団のママ友のように、子供があっての付き合いになると、更に頭を悩ませているお母さんやお父さんが多くいらっしゃるようです。

子供を愛しすぎるがゆえに、歪んだ感情を出してくる保護者の方も少なくありませんし、一見仲良くしている親と親の間にも「嫉妬・妬み」があったりと、本当に怖いものです。

しかし、揉め事を起こすお母さんがいる中で、上手に付き合っていっているお母さんもいらっしゃいます。

他の保護者の方とも指導者の方とも、上手に付き合っているお母さんに共通していることは、「距離感」の保ち方が上手なことです。

今回はチーム内での付き合いを円滑にするために 「親と親・親とコーチが上手に付き合う10の心得」についてをお伝えしたいと思います。

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心得1.他の親の悪口を言わない

AさんとBさんでいる時はCさんの悪口を、BさんとCさんでいる時はAさんの悪口を言う。

これは学校や職場でもよくあることですが、女性同士がコソコソ話をしている姿は、周りから見たら結構目立つし、「品の良い姿ではない」ということをしっかりと頭に入れておきましょう。

コーチだけでなく、意外と子供達も親のそんな姿を見ているのです。

もちろん愚痴を言いたくなったり、理不尽に感じる出来事もあるでしょう。そしてそんな時には、誰かに吐き出したくなるお気持ちもよく分かります。

しかし親同士で悪口の言い合いになると、それは悪循環となり、最終的には「あの人は、誰の悪口も言っているから、きっと私のことも言っているのだろう」と誰からも信用されなくなってしまいます。

スポーツ少年団は、親同士の付き合う密度が高すぎることがトラブルを起こす原因のひとつです。

どうしても吐き出したいときは、自分の親やご主人、スポーツ少年団と関わりのないお友達などに聞いてもらうようにしましょう。

心得2.コーチの批判をしない

チームの成長、選手自身の成長に「選手とコーチとの信頼関係」は大きな影響を及ぼします。

親がコーチに対して批判的であれば、おのずと子供もそう感じてしまい、プレーに良い影響を与えません。

それは子供がコーチのことを悪く言ってきた時も同じです。

「そうね、あなたの気持ちはよく分かるわ。頑張ってるものね。」と子供の気持ちを受け入れてあげることは大切ですが、一緒になってコーチの悪口を言ってしまえば、これからも上手くいかなかった時は人のせいにして自分を正当化する癖がついてしまいます。

親の役目は一緒になって悪口を言うことではなく「あなたにもするべきことがあるはずよ」と前へ進めるよう背中を押してあげることだと思いますし、指導者に何らなの問題があれば解決に向けて考えてあげることが大切ではないでしょうか。

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心得3.試合の流れや勝敗に一喜一憂しない

親がチームのお手伝いすることや子供を応援することはとても素敵なことだと思います。

しかし、親は常に公平な応援でなければなりません。

試合でピンチになった時や、ミスをしてしまった時など、子供達は不安や恐怖からベンチにいるコーチや応援席にいる親の顔色を伺うことがあります。

その時に親や指導者が浮かない顔をしていれば、子供はさらに不安になり、試合に集中するどころか、単なる消化試合になってしまうことがあります。

たとえ指導者や親の姿が選手から離れている所にあっても、追い詰められた選手は指導者や応援してくれている親のわずかな表情や仕草を見逃しません。

つまり、親や指導者は常に公平な応援を心がけ、あまり一喜一憂しすぎないことが大切ではないでしょうか。

心得4.選手を悪く言わない

練習中や試合中、お母さん達は自分のお子さんを一番目で追っていると思います。だからこそ、お子さんの努力や成長を一番評価してあげられる存在でもあると思います。

しかし、もしもコーチから「いい評価」がもらえなくても「あなたのほうが上手なのに!」「なんであの子を使うのかしら。下手くそなのに」などと、他の選手の批判を言うのは絶対にやめてください。

子供自身が「自分がベスメン・スタメンに選ばれない理由」を考えて、自分の課題を見つけようとする中、お母さんにそんなことを言われてしまえば、お子さんは考えることをやめ、コーチや仲間に不満を持つことで自分を正当化しようとしてしまい、それが成長の妨げとなってしまいます。

子供達は、挫折と奮起の繰り返しで強くなっていくのです。お子さんの頑張る姿を静かに見守ってあげることも、親としての大切な役割ではないでしょうか。

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心得5.技術指導の口出しについて

「技術指導に口出ししない」これは基本中の基本ですが、意外と守れていない親御さんは多くいます。

自分の子供をコートの外に呼び出して指導をするなんてもってのほかです。

コーチは毎日の指導の流れの中で指示を出したりアドバイスをしています。試合や練習の一部分だけを取り上げて批判したり文句をいうのは絶対にNGです。

コーチの役割と親の役割分担をしっかりと理解したうえで行動するようにしましょう。

心得6.「自分の子だけ」をしない

「自分の子供だけにドリンクの補充をしない」「自分の子供だけに差し入れをしない」基本中の基本ですよね。

試合に行ったときは、自分の子供だけではなく、子供達全体を気配るようにしましょう。

心得7.コーチに采配について

多くのコーチはチーム全体の(選手の実力、努力、意欲、態度、コンディション)ことを考えて采配を考えています。

その采配に不服・不満を感じることもあるかもしれませんが、親がコーチにクレームを出しても、その後お子さんに良い影響があるとは思えません。

スポーツをしているのは子供自身で親ではないのです。

もしも、お子さん自身がその采配に納得いかないと悩んでいるのであれば、本人が「自分の何がいけないのか、自分には今何が足りないのか」をコーチへ相談、聞くべきであって、親が口を出すべきところではありません。

もちろんコーチに対して自分の子を売り込んだりする行為もNGです。

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心得8.コーチと保護者の関係について

コーチと仲良くなることはとても良いことのように思えますが、仲良くなりすぎて、他の選手のこと、保護者のこと、指導のことに口を出してしまえば、関係を悪くさせる場合があります。

それが異性の場合、中には「あの二人怪しい」などど、他の保護者の方から言われる危険もあり、チームにいづらくなるケースもありますので十分に注意しましょう。

心得9.クラブチームには協力的でいること

お子さんが好きでしているスポーツです。

今は共働きも多いですし、無理をする必要はありませんが、ご自分ができる範囲でチームの決まりごとに沿って、なるべく協力するよう心がけましょう。

ただし親は子供がスポーツに参加することを通して親自身の利益や期待してはなりません。

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心得10.「ありがとう」を忘れない

「運転免許を持っていない」「仕事が忙しい」などの理由から、練習や試合の送迎が困難なお父さんやお母さんがいらっしゃいます。

その場合、他の保護者の方にお願いするといった手段がありますが、この時に肝心なのが「感謝の気持ち」です。

はじめの頃は「本当に助かるわ、ありがとう。」と感謝の気持ちを伝えていたけれど、送ってもらうことに慣れ、当たり前になってしまえば、連絡もしなくなる。

これが送る側の不満を大きくしてトラブルへというケースがあります。

小学生のクラブチームでは、大人達の協力なしでは、子供がクラブ活動を続けていくことは難しいものがあります。

送迎などを他の保護者の方にお願いしている場合は、お子さん自身にも感謝の気持ちを忘れないように伝えてあげましょう。

最後に

今回は「親と親・親とコーチが上手に付き合う10の心得」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

もちろんこちらでお伝えした心得が全てではありません。

基本的に親がチームへ色々と口出しをすることは良いことではありませんが、指導者側に体罰・パワハラなどの問題があればもちろん見逃してはなりません。

ここで絶対的に言えるのは、子供のスポーツは大人の利益のためにすることではないし、それを期待してはならないということです。

優先すべきなのは、子供達がスポーツを楽しみながら成長していける環境づくりなのです。