スポーツ少年団とは、小学生が所属するスポーツチームのことで、野球やバスケットボール、サッカー、ラグビー、バレーボール、水泳、空手、柔道など多くのスポーツ競技が登録されています。
日本体育協会が掲げるスポーツ少年団の理念とは
「一人でも多くの青少年にスポーツの歓びを提供する」
「スポーツを通して青少年の心と体を育てる」
「スポーツで人々をつなぎ、地域づくりに貢献する」
とされています。
しかし現実は、「親の負担」「指導者の暴言や暴力」「親の派閥」などが懸念され、スポーツ少年団への入部を迷っている保護者の方も少なくないようです。
スポーツ少年団の最大のメリットとしては月謝が安いことがあげられますが、道具代や遠征費などで結局は結構な出費になることも。
そのうえ保護者の当番やお手伝いが欠かせなかったりと、親御さんの負担も大きいとされています。
しかし子供達が成長していくうえで、心と体に良い影響を与える部分もスポーツ少年団にはたくさんあります。
そこで今回は 「子供をスポーツ少年団に入れるメリット」についてお伝えしたいと思います。
スポ少は最高の仲間と出会える場所
スポーツ少年団に入部している子供達は、学校が終わってからの平日練習に加え、週末にも練習や試合があり、チームメイト同士は多くの時間を共に過ごすことになります。
辛い練習を共に頑張り、同じ目標に向って前へ進んで行く。喜びや悔しさを共有するチームメイトとは強い絆で結ばれ、深い信頼関係やお互いを認め合う気持ちなど、クラスメイトとは違った絆を感じることができます。
団体競技は時に「仲間割れ」や「意見の食い違い」などの問題が起こることもあります。
しかし、それを子供同士で話し合い、解決していくことは、子供達が成長していく中でとても大切な経験です。
そんな経験ができるのもスポーツ少年団の醍醐味と言っていいでしょう。
スポ少は挨拶が身につく
現在の子供達は昔の子供達と比べて、色々な大人と触れ合える機会が少なくなったため、挨拶ができない子やコミュニケーションを上手くとることができない子が増えています。
しかしスポーツ少年団に入部している子供達は、チームメイトのお父さんやお母さん、チームの指導者や協会の方など、色々な大人と交流する場を与えてもらえます。
その中でごく自然に「挨拶」「人を思いやる心」「感謝する心」を身につけることができますし、相手に自分の意見を主張する術を身につけることもできます。
コミュニケーション能力は社会に出てからも必要とされる場面が当然多くあり、今現在の学校や企業からは、勉強の成績だけではなくリーダーシップがとれる子やコミュニケーション能力が高い子が評価される傾向にあります。
そういった意味でも、 スポーツ少年団での経験は「子供達の財産」になると言っても過言ではないでしょう。
スポ少でママ友と情報交換ができる
スポーツ少年団で保護者同士のトラブルも多く耳にしますが、付き合い方さえ間違えなければメリットもたくさんあります。
どんなに賢いママでも、子育ての何もかもを上手くやっていくママさんなんていません。特に1人目の子育ては何もかもが初体験で、分からないことや悩むこともたくさんあるでしょう。
子供の「反抗期」「受験」「食育」などで悩んだ時のお助けマンはやっぱり先輩ママです。
先輩ママたちは多くの情報を持っているだけでなく、自らが体験した成功談や失敗談を持っているため、子育てをするうえでとても参考になります。
スポ少で親子の信頼関係が深くなる
スポーツ少年団に入部すると、指導者に対する不満や競技能力の伸び悩みなど、辛い経験をすることも多くあります。
しかし、お父さんやお母さんがお子さんを見守り支えることで、自然に親子の会話が増えて信頼関係はより深いものになります。
なにより、自分の子供の頑張る姿を目の前で見れることは、親にとってとても幸せなこと。週末になれば試合などで一日がつぶれることもありますが、 子供達と共に喜びや辛さ、悔しみを感じることで親子の絆が強くなることは間違いないでしょう。
スポーツが体を強く成長させる
全身を使って伸び伸びと体を動かすことは、どんなスポーツであっても、子供が成長していく中で必ずプラスとなります。
もちろん、成長期の子供に過度な練習やトレーニングをさせることは絶対にNGです。オスグッドシュラッター病など成長期の子供達特有のスポーツ障害は、間違った練習やトレーニングが行われてしまっている現われです。
しかし、正しい知識を持っていれば、これらは最低限に防ぐ事が出来ますし、 運動することで成長ホルモンの分泌を促し、強くて丈夫な体をつくることができます。
指導者からのご意見・スポ少のメリットとは
こちらは私の信頼するバスケットボール指導者の方から頂いたご意見です。
私自身もすごく参考に、そして勉強になりましたので、ぜひ読んでみてください!!
スポ少は、学年・学校・地域にとらわれず 自分の好きなスポーツを通じてたくさんの事を学べます。
上級生は、下級生の面倒を見る事により、年下を可愛がる、そして教える事により「自分の知識」「経験」になります。
年下の子は、お兄ちゃんお姉ちゃんから指導される事により年上を敬い、尊敬する気持ちが生まれます。
このように、集団生活をする事から正しい上下関係が構築されます。それはとても微笑ましい光景です。
ただし、指導者の考えがとても大事ではあります。 能力やら体格とかは関係なしで勝つ負けるではなく、チームが地域に根ざす為にぜひ、必要な考えであります。
次に、集中力、向上心、負けた悔しさ、勝った喜び 競い合う事から生まれる色々な「気持ち」「感情」がスポ少の競技から学べます。
子供の悔し涙、嬉し涙は一生懸命に取り組むからこそ貴重なシーンとなり、人間形成をするにあたり重要なファクターとなるはずです。
3番目は、競技を通じてえるライバル、仲間との出会いではないでしょうか?
学校の友達とは違い遠征先やら対戦チームやら色々な出会いがあるのも「スポ少=ミニバス」に入部したからこそだと思います。
最後は、葉月さんの記事にも ありましたが、やはり「礼儀」「感謝の気持ち」を得られるのもスポ少に入部したからではないでしょうか?
親子で悩む時間、送り迎え、試合の応援等、我が子の頑張りを応援する父母に対してありがとうございます。
さらに挨拶を含めて礼儀を学べるのもメリットかと思いますし、私は、こんな想いを基にチームを立ち上げました。 団旗は 感謝、礼儀、挨拶 でしたから!
スポ少は、 好きな競技を通じて 個のスキルの向上 仲間との連携。それによる団体スポーツならではの団結心を学べ、学年、地域に関わらず、色々な方との出会いから「親睦」「思いやり」「敬う気持ち」を育て、競技から勝負の喜び、悔しさを学べると思います。
デメリットは… 親が過度な期待をかけすぎる。それにより、子供の負担が大きくなってしまう。 睡眠時間や勉強に支障がある、長すぎる練習など、親子含め、悪口やら妬みで和を乱す事から 無意味な時間を過ごすことでしょうか。
今回のお話し頂いた内容はどれも頷けるものばかりで、メンタルトレーナーとして子供達のスポーツ指導に携わる私としても、頭が上がりません。
最近では、ジュニア世代のスポーツ業界では様々な事が問題視されている部分もありますが、このように子供の成長と常に向き合ってくれる指導者の方も多くいらっしゃいます。
もちろんまだまだ私達大人がしっかり考えて動いて行かなければならない点も多くありますが、日本のスポーツ業界は確実に良くなっていっていると思います。
今までは問題が問題として取り上げられなかっただけで、現在は様々な点に目を向けられているので、確実にいい方向に向かっていると信じております。
まとめ
今回は 「子供をスポーツ少年団に入れるメリット」についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
子供がスポーツ少年団に入部することで親の負担は増えるかもしれませんが、子供達が成長していく中でスポーツはとてもいい影響を与えてくれます。
もちろん、中にはチームの環境に馴染めなかったり、チームのルールに納得いかなかったりして、やめていく子供達や心を傷つけられスポーツ自体を嫌いになってしまう子供達もいます。そのため、「どのチームが子供にとって相応しいのか」という判断は、入部前に親子でしっかり話し合いが必要だと言えるでしょう。