メンタル強化|負けず嫌いの子供がスポーツで強くなる4つの法則

こんにちは、メンタルトレーナーの葉月です。

ひと言で「負けず嫌いの子供は強くなる」と言っても、ただ負けたことを悔しがるだけでは、それが「強さ」や「成長」へ変わるほど、スポーツは単純なものではありません。

勝てば嬉しいし、負ければそれなりに悔しい・・・。それは誰でも同じなのです。

もっと厳しく言えば、たとえ悔し涙を流しても、結局は今までと何ら変わらない選手は真の負けず嫌いとは言えません。

それは「一時的に悔しがった」「一時的に感情へ浸った」ただそれだけなのです。

沸々と込み上げてくる悔しさを噛みしめながらも、今まで以上に練習へ没頭する子供、自分の課題や目標を掲げて前へ進む謙虚な子供こそが本当の負けず嫌いなのです。

そしてそんな選手こそが「強さ」を身につけることができるのです。

今回は 「本当の負けず嫌いが強くなる4つの法則」についてお話ししたいと思います。

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法則1.負けず嫌いの思考

負けず嫌いの選手

私たち人間の脳というのは、常に過去の経験にとらわれながら生活をしています。

その理由はごく簡単で「そうでないと生きていけない」からです。

例えば、屋根から落ちて骨折をしてしまった子供が、しばらく経って「次こそは、落ちても大丈夫だろう」と考えることはまずありませんし、「次こそは落ちてもケガをしないぞ!」と考えることもありません。

落ちて痛い経験をしたからこそ、以前より慎重になって当たり前だし、多くの子供はもう二度と屋根に上らないと考えるでしょう。

それはスポーツでも同じことが言えます。

試合会場で過去に痛い目にあわされた選手を見ると「またあいつか…どうせ勝てないだろう」「あいつとは戦いたくないな」などと、弱気になってしまう子供も少なくないでしょう。

ところが逆に、「雪辱を果たすチャンス!」とワクワクする子供もいるのです。

これは全く逆の思考ですが、これが「負けず嫌いの子供」と「あきらめのいい子供」の違いだと言えます。

スポーツ選手として、 試合に負けた時の悔しさを大きなエネルギーに変えるか変えないかは、選手である子供の思考次第ということです。

法則2.負けず嫌いの子供が強くなる理由

負けず嫌い

試合に負けた時、「負けちゃったね~。あのチーム強かったね~。」と笑っていられる選手や、「うちよりも強いから仕方がないよね~。」とすぐに妥協する選手は、残念ながらスポーツ競技に向いていないのかもしれません。

スポーツをするうえで、過去の成績や失敗に現在の自分達が持つ可能性を制限されていては、成長の妨げになるだけです。

「今回は負けてしまった。でも次こそは負けない!」と、その試合の敗因や悔しさをエネルギーに変えられる子供達には、希望ある未来が持て、また前へと進むことができるのです。

負けず嫌いの子供とそうでない子供に力の差が生まれる原因は、このような思考が大きく関係していると言えるでしょう。

最強の負けず嫌い・マイケルジョーダンの話

バスケットボール界の神様と称されているマイケルジョーダンですが、彼がいかに負けず嫌いだったのか、彼の言葉からよく分かります。

「障害を前にして立ち止まることはない。壁にぶち当たっても、振り向いて諦めてはいけない。どうやってそれを乗り越えるか、突き進むか、回り込めるかを考え出すんだ。」

ジョーダンの身体能力はNBAの中でもトップクラスであったことは確かでしょうが、それ以上の身体能力を持つプレイヤーが多く存在していたというのも事実です。

では、なぜ「バスケットボール界の神様」とまで称され、たくさんのファンを魅了させることができたのでしょうか?それは彼が「究極の負けず嫌い」という性格にあったのではないかと考えられます。

法則3.負けた理由を分析せずにリベンジは果たせない

子供達が日頃からきつい練習に耐えられるのは「試合で結果を出したい」という目標があるからだろうし、スポーツをするうえで「勝利」「優勝」の二文字は誰もが持つ目標だと思います。

たとえ負けても「次こそは!」と闘志を燃やすことはとてもいいことですが、やみくもに練習をするだけでは非効率的で実にもったいないです。

負けた敗因をしっかりと分析し、自分自身の課題を掲げなければ、また同じようなことで負けてしまう恐れがあります。

負けた試合を意味のある試合にするかしないかは、最終的には大きく将来を左右することになるでしょう。

法則4.屈辱をエネルギーに変える

負けず嫌い

私の知っている選手に「打倒○○」と大きく紙に書いて自分の部屋に貼っている子がいます。

その貼り紙を見て、雪辱を果たした自分をイメージすることで、ワクワクさせ、練習に対する意欲を湧かせるそうです。

スポーツをするうえで、負けず嫌いの選手が強くなる理由はこの「ワクワク感」にあると考えます。

過去の結果をマイナス方向に考えず、強力なエネルギーへ変えることで、子供達のスポーツ選手としての未来は大きく変わってくるはずです。

憧れの選手のポスターを貼るもいいし、日記を書くのもいいでしょう。自分に合った「意欲を湧かせる方法」を見つけてみましょう。

負けた時に読む|選手のモチベーションを低下させないコーチング法
スポーツをするうえで常についてくるのが「勝敗」や「結果」です。 子供達は常にこれらに対するプレッシャーと戦いながら努力を続けていくわけですが、「予想外の敗北」や「立て続けの敗北」にモチベーションを低下させてしまうことがあります。

まとめ

今回は 「本当の負けず嫌いが強くなる4つの法則」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

スポーツは体だけで行うように思えますが、実は脳からの指令がなければ動くことはできず、本番で成果をあげるためには、脳がポジティブでなけれな良い結果を残すことはできないのです。

過去の失敗や勝敗に脳を占領されないようにメンタルを整えることは、競技能力を鍛えることと同じくらい大切なことだを言えるでしょう。