空間認識能力を鍛えてスポーツを有利に【簡単】6つのトレーニング法

2015年7月14日スポーツ能力UP

野球の試合でボールをキャッチする子ども

空間認識能力とは、スポーツ選手には欠かせない能力のひとつで、自分の身の回りに存在する物の「距離感」「大きさ」「スピード」について正確に把握し、認識する能力のことをいいます。

スポーツでいえば

  • バスケでシュートを決める
  • バスケで相手に的確なパスを出したり、キャッチをする
  • サッカーで相手との距離感に合わせてパスを出す
  • 投手に投げられたボールをバットで打つ
  • テニスやバドミントン、卓球などでボール(シャトル)を見逃さず打ち返す

このような動作を的確に行うためには「判断力」や「瞬発力」も大切ですが、まずは空間を認知する力、つまり「空間認識能力」が必要になります。

プロのスポーツ選手はこの「空間認識能力」がとりわけ高いと言われていますが、野球のイチロー選手やサッカーの中田英寿選手の空間認識能力の高さが桁外れだと言われています。

空間認識力が高い人とは

野球の試合で飛んでくるボールをキャッチしようとしている選手

そもそも空間認識能力の高さって、陸上競技のようにタイムを測ったり、数字にして誰かと競い合うものではないため、自分が高いのかどうかって基準は判断しづらいかも知れません。

そこで、空間認識能力が高い人にはいくつかの特徴がありますので、いくつかごあげていきたいと思います。

  • 車の駐車の時、スペースや距離感、車の向きが感覚でわかる
  • 運転が上手
  • 道に迷わない
  • 現在地から目的地まですぐに認識し把握できる
  • サイコロの展開図を頭の中で展開できる
  • イラストを描くのが上手
  • 飛んでくるボールの位置や距離を判断し、うまくキャッチできる
  • スポーツをしている際、周りがよく見えていて、的確なパスを出すことができる

男性の方が車の運転が得意である場合が多かったり、飛行機のパイロットに男性が多い事などは、この空間認識能力が優れているためだと考えられています。

空間認識能がスポーツに有利に働く理由

空間認識能力が高い選手は、基本的に視野が広く、自分以外の選手にも意識を向けられるため、判断ミスが圧倒的に少なくなります。

バスケットボールで言えば、司令塔と呼ばれる1番ポジション(ガード)の選手は、空間認識能力が高い選手が多いですし、この能力が高くなければ司令塔は務まりません。

バスケットコートの上から観戦をしていれば、選手の動きがよく分かりますが、空間認識能力が高い選手は、それと同様で、上から見ているかのように、ボールや選手の動きを認識することが可能なのです。

また、空間認識能力の一つに「位置関係(距離感)」などをイメージとして記憶する力があります。テニスやバレーなどで的確なサーブを打つためには欠かせない能力だと言えます。

利き脳は「左脳」「右脳」どっち?

一般的に空間認識能力が高い人の利き脳は「右脳」だと考えられています。

では、あなたの利き脳がどちらなのか簡単なテストをしてみましょう。何も考えず胸の前で腕を組んでみてください。

腕組

どちらの腕が上にきましたか?

どちらの腕が上にきたかで、その人の利き脳、つまり左右のうちよく使っている脳なのかが簡単に分かります。

右腕が上に来る人は左脳の働きがよく、論理的で努力家タイプ。

一方、左腕が上の人は右脳の働きがよく、直感的で創造力に優れているタイプと考えられています。

「左利きの人は才能ある人間が多い」と言われることから、左利きに憧れる人、実際に左利きの練習をする人までいるようですが、左利きの選手は右脳が発達していることが多く、空間認識能力が必要なスポーツで活躍する選手が多いとも言われています。

しかし、そんなことは正直どうでもいいのです!

空間認識能力は鍛えることができるのですから、このテストで「論理的で努力家タイプ」だった人も肩を落とす必要はありません。

2015年7月14日スポーツ能力UP

Posted by 葉月 愛