スポーツをする子供のメンタル強化と親が守るべき7つのルール

2016年2月15日ペアレーチング

スポーツをする子ども達

こんにちは、メンタルトレーナーの葉月(@w_haduki)です。

今回のテーマは 「スポーツをする子供のメンタル強化と親の関わり方」についてです。

スポーツはどの競技も例外なく「心技体」の全てが整っていなければ、最高のパフォーマンスを発揮することができないし、選手として大きな成長を成し遂げることができません。

そのため、時代の流れと共に「スポーツ指導」に対する考え方も変わってきており、メンタル面を意識した指導が行われるようになってきました。

しかし実際は、その効果をうまく発揮できていないケースも多くありますし、その原因が「お父さん」「お母さん」にあることも実は少なくありません。

これは私が実際にスポーツの現場で実感したことなのですが、保護者の方がほんの少し子供に対する「視野」を広げ、子供の思考を「理解」してあげるだけで、子供達は驚くほどスポーツでも勉強でも上達を見せてくれます。

今回はそのことを実現化するための「スポーツをする子供のメンタル強化で大切にしたい7つのルール」をまとめましたので、最後までお付き合いいただければと思います。

ルール1.試合中はマナーを守って応援しましょう

応援席

子供達は試合で十分な実力を発揮したいだろうし、指導者だけでなく、応援する保護者の方もそのことを望んでいると思います。

たとえどんな点数差で負けていても、選手がファインプレーをすれば大歓声で応援するチームは見ていて実に気持ちが良いものです。そのようなチームを見ていると「これからどんどん強くなるんだろうな〜」って思いますし、「頑張れ〜!」って影ながら応援したくなるものです。

しかし逆に、「馬鹿!下手くそ!」「あ~!もぅ!何をしてんだよ!」などと、野次を飛ばす保護者の方を見てしまうと、決して気持ちの良いものではありませんし、子供達のためにもそのような声かけは控えるべきだと思います。

子供達はピンチに陥った時や、どうしたいいのか分からなくなってしまった時、ベンチにいるコーチや応援席にいるお父さんやお母さんがどんな表情をしているのかを無意識に確認しているものです。

その時に大人達が浮かない顔をしていては、子供達の士気を下げてしまうことは説明するまでもないと思います。

子供達を応援するあまりに熱が入ってしまうお気持ちはとても分かりますが、子供達のメンタルを乱す原因になってしまうことがありますので、試合中の声かけ・マナーには十分に注意しましょう。

POINT 試合会場で守りたいルール

  • 野次を飛ばさない
  • 試合中に応援席から子供に指示を出さない
  • 勝敗だけでなく子供のプレーを褒めてあげる
  • 座る場所など会場のルールに従う

ルール2.結果よりも過程を評価しましょう

野球をする少年

スポーツをする子供達は試合を通して「嬉しさ」「楽しさ」「辛さ」「悔しさ」「落ち込み」など様々なことを経験をしますし、時には親子で一喜一憂することもあるかと思います。

子供達の頑張りをいつも見ているお父さんやお母さんにとって、「勝利」や「優勝」の2文字は何よりも嬉しいし、「負け試合」には脱力感を感じてしまうことがあるかもしれません。

しかし私は、自分達よりも格下のチームから100点取ることよりも、格上のチームから1点でも2点でも取った点数の方が遥かに価値があると思っています。

それは「勝敗」や「スコア」よりも、 途中で諦めることなく、屈することなく立ち向かった「過程」の方が遥かに大切だし、その経験がなければこの先のスポーツ人生を豊かにものにできないからです。

お父さんやお母さんは子供達が出した結果だけでなく、それまでの「努力」や「過程」もしっかり褒めて子供達の「やる気」や「達成感」を高めてあげましょう。

そうすることで子供達は「挑戦する力」「恐れない心」「諦めない心」が身についていくのだと思います。

ルール3.スポーツ指導はコーチに任せましょう

サッカーをする少年たち

子供達が思いきりスポーツを楽しめるのは、親の理解があってのことだし、子供達はスポーツができる環境を作ってくれている周りの大人たちに「感謝の気持ち」を忘れてはいけません。

ただ、環境を作ってあげているのは周りの大人でも、実際にプレーをしているのは子供達です。そのことをお父さんやお母さんも忘れてはいけません。

お父さんやお母さんが「子供がするスポーツの経験者」だったり、未経験者だけど子供のために本などを読んで勉強しているという熱心な保護者の方もいらっしゃいます。

しかし「指技術はコーチがするべきことであって、親がすることではない」というのが私の考えです。

私は小学校から高校までバスケをしており、息子達もバスケしていましたので、スポーツ指導に口出しをしたくなるお気持ちは本当によく分かります。

ただ自身の経験からも、メンタルトレーナーとしてのアドバイスとしても、親があれこれプレーに指示を出してしまうと、子供達はコーチと親のどちらの言うことを聞いたらいいのかが分からなくなってしまうことがあります。

さらに子供達がコーチの指導方法に疑問を抱くようになってしまえば、次第に練習に集中できなくなり、真面目に練習を続けている子供達との差が開いて、その結果「やる気の低下」を招いてしまうかもしれません。

子供のメンタル強化には、こうしたお父さんやお母さんの関わり方が大きく影響されることがあります。

自分が親として何がしたいかよりも「何をすべきなのか」などの再認識が必要だと言えるでしょう。

ルール4.「今できていること」に目を向けてあげましょう

スポーツをする少年

スポーツを頑張る子供達にとって、お父さんやお母さんから応援してもらえることは「大きな励み」となりますし、子供達は「もっと頑張ろう!」とさらに意欲をわかせることができるでしょう。

ただ親というものは時に厄介なもので、子供に対する欲や期待がどんどん膨らんできてしまうことがあります。

レギュラーになれたばかりの時は試合に出るだけで喜んでくれたのに、今では結果を出さなければ「もっと頑張れ!」「しっかりしろ!」「次はもっと良いところ見せてよね!」「そんなんじゃレギュラーから外されるわよ!」と叱咤される・・・。

そんな親の期待に対して、子供達は一生懸命応えようと頑張るわけですが、それがプレッシャーとなり、子供の負担になってしまえば本末転倒です。

たとえば、何か新しいことに挑戦できた時は、たとえ失敗に終わってしまっても「挑戦した勇気」を認めて声をかけてあげましょう。

子供達は「今できていること」を認めてもらえると、もっとやる気を高めることができますし、逆に失敗を責められることで、挑戦を恐れるようになってしまいますので注意が必要です。

ルール5.子供の夢を大切にしてあげましょう

スポーツ少年

子供達がスポーツをするうえで「目標」を持つことは素晴らしいことだし、やる気を高めたり頑張るためとても大切なことです。

しかし現実は目標が定まっていなかったり、自分が本当に望んでいることは何なのか…と迷っている子供も少なくありません。

そのよう時は「どんな自分になりたいか」「最終的な夢」を子供自身にイメージさせることが大切で、たとえ子供が「プロになりたい!」「全国制覇!」など大きな夢を語っても決してバカにしたりストップをかける声かけをしてはいけません。

夢は希望で、希望はやる気の源です。そもそも夢を抱けるだけでそれは素晴らしいことですし、その時点で可能性は「0%」ではなくなるわけですから、イメージできることが何より大切なのです。

その中で「夢を叶えるまでの課題や目標」をクリアしていき、子供達は日々たくましく成長していけるのではないでしょうか。

ルール6.不平不満は控えましょう

空手

スポーツの世界は、幼稚園の運動会やお遊戯会のように「みんなが主役」というわけにもいかず、そこではレギュラー争いや競技能力の伸び悩みなど、親の期待通りにはいかないことも多くあります。

そして頭では理解しても「思考」と「感情」が一致しなければ、人は不平不満を抱いてしまうことがあります。

  • 「なんで俺ばっかりが怒られるんだよ」
  • 「どうしてあいつがレギュラーなんだよ」
  • 「あいつの失敗で負けてしまった」
  • 「あいつがいなければ勝てたのに」

このような不平不満が多い子供は必ずと言っていいほど成長しませんし、このような習慣はお父さんやお母さんの影響も少なからずあるケースが多くみられます。

  • 「こんなに応援してるのに、どうしてレギュラーになれないの?」
  • 「あの子のミスがなかったら流れは変わったのにね…」
  • 「コーチの采配おかしいんじゃない?なんであの子がレギュラーなの?」

つまり、お父さんやお母さんが無意識に不平不満を子供へ言っている可能性があり、このようなことだけではなく、特にネガティブなことは子供に連鎖しやすいので注意が必要です。

不平不満をやめるには「発想の転換」が必要になりますが「転んでもただでは起きぬ」が大切です。

私がメンタルケアを行った子供に、その「転んでもただでは起きぬ」を実行した中学生がいますので、お話ししたいと思います。

不満・悩み・辛さを乗り越えた先にあるもの

これは、私が子供達のメンタルケアに携るようになって、1年目に出会った少年のお話です。

その少年が小学生の頃は、指導者からの度重なる威圧的な指導のせいで、自分らしいプレーができず「悩み」「迷い」だらけのミニバスケットボール人生でした。

実力は十分にあるのに失敗を恐れて挑戦ができない、コーチが怖くて自分の意見を言えない。好きでしているはずのバスケが嫌になり、真剣にバスケをやめようと考えたこともあったそうです。

しかし、その指導者のおかげで彼は中学進学前に大切なことに気づいたと言います。

バスケは誰かにやらされて上達するものでもないし、自分が心から楽しんでいなければ意味がないと。

それに気付けたのは彼が真剣に悩み、真剣に取り組んできた結果だと思います。

彼が所属していたミニバスケットボールクラブのほとんどの選手は、チームとも深く関わりのある外部コーチが指導している中学校へ進学しましたが、彼はミニバスの時と同じようなバスケはしたくないと1人地元の学校へ進学しました。

そしてその2年後、彼は県代表として4番を背負って「ジュニアオールスター」に出場することができました。

彼は「ミニバス時代が一番辛かった時期でもあったけど、あの時の自分がいなければここまで頑張れなかったから、結果的に良かった。ミニバスのコーチにはたくさんのことを教えていただいたと思っていますし、そして何より、母が辛抱強く僕を支えてくれたことに感謝です。」と話してくれました。

こうして考えると「何が良くて、何が悪い」というのは、自分の思考や行動次第ということが改めてよく分かります。

もしも彼が、環境や指導者に不満を抱くことでしかバスケと向き合うことができなかったら、このような結果を残すことは難しかったでしょう。

ルール7.子供の挫折と親の関わり方

ソフトボールをする少女

子供達は「失敗と成功」「挫折と奮起」の繰り返しで心(メンタル)を強くして成長していきます。

どんなに素晴らしい選手でも「失敗と挫折」を味わっていない選手は存在しないでしょう。

もちろん親として、子供が失敗をする姿や挫折を味わって苦しんでいる姿は、できれば見たくないというのが本音だと思います。

しかし子供の調子が悪いからと指導者の悪口を言ったり、子供を責めることは絶対にするべきではありませんし、親が先回りして子供の手助けをしてあげることもやめておくべきです。

たとえば、いつまでも運動靴の紐を親が結んであげていたら、子供はずっと結べないまま成長していき、いずれみんなの前で大きな恥をかくことになります。

それと同じで、試練を乗り越える権利を親から奪われて育ってきた子供は、スポーツの世界でも、社会に出てからも「試練」を乗り越えることができない大人になってしまうかもしれません。

子供達が自分自身でメンタルを整えて、前へ進んで行けるように見守ることもペアレーチングのひとつではないでしょうか。

まとめ

今回は「スポーツをする子供のメンタル強化と親が守るべき7つのルール」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

子供達が成長していく中で、お父さんやお母さんの関わりは良くも悪くも大きく影響します。

親が子供を愛することは当然のことですが、子供を思えば思うほど、親は時に向かっていく道を間違えてしまうことがあります。

しかし、それは誰にでも起こりうることだし、ただ頑張りすぎているだけ。そんな時は肩の力を抜いて子供の「笑顔」を一番大切にしてあげればいいのではないでしょうか。

2016年2月15日ペアレーチング

Posted by 葉月 愛