筋トレで身長を伸ばそう!【必見】成長期に行う正しい筋トレ法

2015年6月5日身体ケア

体操をする小さな子供

「成長期に筋トレを行うと身長が伸びなくなってしまう」という説を耳にしたことありませんか?

この説は昔から言われていますが、本当に正しいのでしょうか?

答えは「半分本当、半分ウソ」です。

それぞれの世代にあった正しい筋トレを行えば、骨に刺激を与え、身長の伸びを刺激する効果が期待できます。

しかし、間違ったトレーニングを行ってしまえば、それが体の負担となり、身長の伸びを妨げてしまうことになります。

今回は、 「成長期に筋トレを行うことで体に起こるメリット」 「筋トレと身長の因果関係」についてをお伝えしたいと思います。

間違った筋トレが身長の伸びを妨げる

成長期に激しい練習やトレーニングを行い、過剰な負担が体にかかると、筋肉が固まってしまいます。

筋肉が固まれば筋肉は収縮し、骨に伸びようとする力が生まれても、縮める力が勝ってしまい、身長の伸びが妨げられてしまうのです。

これが「成長期の筋トレが身長の伸びを妨げる」と言われる原因のひとつです。

また、怪我などが原因で体に歪みが生じたり、骨を変形させてしまった場合も、身長の伸びが妨げられてしまいますので、怪我をしてしまった後のケアには十分な注意が必要となります。

体操選手の身長が低いのは筋肉が原因?

体操選手

間違った筋トレをすることで身長を伸ばす妨げとなる場合もあるし、正しい筋トレを行うことで身長を伸ばすことができると言われていますが、やはり皆さん「筋トレ=身長が伸びない」のイメージはかなり強いようです。

実際に体操男子日本代表のメダル候補三人の身長は、内村航平選手、加藤凌平選手 、白井健三選手も皆さん163cm以下です。

確かに皆さん素晴らしい筋肉の持ち主でありますが、身長は一般男性に比べてかなり低いです。

そのため「筋トレのせいでは?」と疑問に思う方もいらっしゃるようですが、体操選手の筋肉は柔らかく、成長の妨げになるような筋肉ではありません。

ただ体操競技は、バスケットボールやバレーボールとは違い、小柄な選手の方が有利に働くため、日本代表にまで残る選手は小柄な選手が多いのかもしれません。

筋トレが身長を伸ばしてくれる理由

強度の高い運動を行なうと、血中の成長ホルモン濃度は200倍程度に増加します。

成長ホルモンは言葉の通り、成長期の子供の身長を伸ばしたり、体を丈夫にさせてくれるホルモンです。

そのため、小学生や中学生が行うような常識的な範囲での筋トレは、身長の伸びを邪魔するどころか、 成長ホルモンの働きを活性化させ、身長を伸ばす助けとなってくれるのです。

また、適度の筋肉が骨の支えとなってくれ、疲労骨折やオスグッドなどスポーツ障害の予防にもなってくれますので、むしろ適度の筋トレは必要だということになります。

世代にあった筋トレの目的

サッカーをする少年

小学生から中学生がする筋トレ、高校生がする筋トレ、大人がする筋トレではそれぞれの目的が違いますので、筋トレを始める前にそのことをしっかり理解しておきましょう。

高校生や大人が筋トレで目指すものは「ムキムキした男らしい身体」だと思いますが、小学生や中学生の骨格がまだ安定していない世代の筋トレの目的は「ムキムキした身体づくり」ではありません。

あくまでも、「怪我をしない身体づくり」「身長の伸びを促す」ことが目的なのです。

では、そのことを踏まえて 「身長を伸ばす筋トレ法」についてお話したいと思います。

身長を伸ばす正しい筋トレ法とは

身長を伸ばすのに「適度な筋肉トレーニングは必要」だということがお分かりいただけたかと思いますが、ただやみくもに大人が行うようなハードな筋トレをすればいいというわけではありません。

成長期の子供が「ダンベルを使ったトレーニング」「加圧トレーニング」「階段を使ったうさぎ跳び」などのように、一部分ばかりを集中的に鍛えることは、できれば避けたいところです。

特にうさぎ跳びなどのような、ジャンプ動作の繰り返しは、骨へ無理な負荷をかけてしまいます。

体の一部分ばかりに負荷をかけ、骨端軟骨を傷めることになれば本末転倒です。

成長期の段階では、一部分に負荷がかかるトレーニングを行うのではなく、身体全体を使うスクワットや腹筋・背筋など 体育の授業でも行うような、負荷のかかり過ぎないトレーニングをバランスよく行うことが理想的です。

つまり「自分の体重を利用して行う自重筋トレーニング」が小学生や中学生が行う理想の筋トレ法だということです。

器具を使って本格的な筋トレを行うのは、骨格が安定する高校生になってからにしましょう。

トレーニング後は疲労回復を

お湯が入った浴槽とアヒル

日頃の練習やトレーニングで筋肉が固まってしまえば、身長を伸ばす妨げになるだけでなく、怪我をするリスクも高めてしまいます。

そうならないためには、練習後はしっかりとストレッチとアイシングを行い、筋肉の疲労を蓄積させないことが大切です。

日頃からマッサージなどで、筋肉の疲労を取り除き、柔らかくしてあげることは身長を伸ばすうえでも怪我を防ぐうえでもメリットしかありません。

お風呂もシャワーだけですますことはせず、湯船に入って筋肉の疲労をしっかり取り除いてあげましょう。

身長を伸ばす生活習慣も忘れずに

成長期に身長が伸びるのは、成長ホルモンが分泌され、骨がぐんぐん伸びていくことと大きな関わりがあります。

ところが肥満ぎみになると、成長ホルモンの分泌が鈍ってしまい、身長を伸ばす妨げとなってしまいます。

それと同時に「成長ホルモンは空腹時に多く分泌される」ということも分かっています。

つまり、常に何かを食べているからと、それが栄養となり、身長が伸びたり丈夫な体をつくってくれるというわけではないのです。

また、太りすぎると思春期を早く迎えてしまい、成長が止まる時期を早くしてしまう可能性が高くなります。

効率よく身長を伸ばすためには、日頃からバランスの良い食生活と規則正しい生活習慣を心がけることが大切です。

まとめ

今回は 「筋トレで身長を伸ばそう!【必見】成長期に行う正しい筋トレ法」について伝えしましたがいかがでしたか。

正しいやり方で行えば、筋肉トレーニングが成長ホルモンの分泌を促してくれ、身長を伸ばす手助けをしてくれるということがお分かりいただけたかと思います。

ただし、「やり過ぎ」「やりっぱなし」は厳禁!そのあとの体のケアも同時に行うことが大切です。

2015年6月5日身体ケア

Posted by 葉月 愛