【栄養士監修】プロテインの効果的な飲み方と子供が飲む時の注意点

2019年3月28日身体ケア

サッカー少年

メンタルトレーナーの葉月です。

私はメンタルトレーナーとして、小学生から中学生のジュニア世代でスポーツを頑張る子供達のメンタルケアを行なっていますが、スポーツに対する意識は時代の流れと共に確実に変化しており、心技体の全てを強くすることに意識が向けられるようになりました。

心技体は全てがバランスよく整っていることが重要で、いくら心を強くしても丈夫な体がなければ勝つことはできませんし、練習で技術を磨いても、やはり丈夫な体がなければ勝ち続けることはできません。

そのためスポーツをする子供が栄養補助食品として活用されるのが「プロテイン」ですが、まだ発達途中の子供が間違った方法で摂取してしまえば、副作用が出るという説もありますよね。

私がメンタルトレーナーとして携わっているチームの選手にも飲んでいる子供が多くいたので、知り合いの栄養士さん「林先生」に「プロテインの効率的な摂取方法や子供が摂取する際の注意点」についてご教授いただきましたので、こちらでご紹介したいと思います。

丈夫な体をつくる生活習慣

野球

プロテインを飲んでいる子供や、これからプロテインを飲もうかなと考えている子供の目的は「丈夫な体」「上質な筋肉」を得るためだと思います。

うちのチームの子供達も「もっと力強くなりたい」「もっと太りたい」「もっと筋肉をつけたい」という思いから親に頼んで、あるいは親のすすめで飲んでいました。

ただ、今回栄養士さんからお話しいただのは、やはり「睡眠」と「食事」などの生活習慣が大切で、食事だけでは補えない部分を栄養補助食品で補うということが前提だということでした。

そして子供達は体が小さくても「日常生活に必要な栄養+成長するために必要な栄養+スポーツ活動をするために必要な栄養」が必要となり、大人以上に必要とする栄養素もあります。そのため一日の食事の中でバランスよく摂ることが丈夫な体の土台をつくる要となってくれるそうです。

栄養士
林先生

強い体は睡眠と食事からつくられます!夜更かしはせずに、しっかりと質の良い睡眠をとるようにしましょう。食事も量と多く食べればいいという問題ではありません。肉・魚・野菜などバランスよく食べることが大切です。

プロテインで丈夫な体が作れる?

うちのチームの子供に「見て!見て!ムキムキになった!」とか細い二の腕を見せてくれる子がいるのですが、栄養士さんから聞いたところ、ジュニア世代の子供がいくらプロテインを摂取してもプロのスポーツ選手のような体格を手に入れるのは難しいんだとか…。

成長期の子供達は筋肉よりも「身長が伸びる」ことを優先されるので、身長が伸びている間は筋肉がつきづらいそうです。

プロテインの副作用は?

プロテイン

プロテインとは「たんぱく質」で、牛乳や大豆に含まれるたんぱく質を抽出して粉末にしたものになりますので、プロテインを飲んだからといってすぐに体に悪影響が出るということはないようです。

十分な科学的データは存在しないものの、「たんぱく質の過剰摂取は肝臓や腎臓に障害をきたす」という説があり、このため「子供にプロテインを飲ますことはよくないのでは?」と不安に思われている方がいるのだとか。

ただ、スポーツをする子供達にプロテイン(たんぱく質)の摂取は欠かせませんが、摂りすぎると体脂肪となって肥満になってしまう可能性があるため、どんな栄養素にしても過剰摂取は危険だということです。

栄養士
林先生

子供の肥満は年々増加し、30年前と比べると2〜3倍に増加しています。ジャンクフード、カップ麺、ジュース、お菓子などはなるべく避けるようにしましょう。

ジュニア世代のプロテイン摂取

はてな

今回は保護者の方を代表して林先生に「プロテインの効果的な飲み方」についてご教授いただきました。

Q1.プロテインを飲むに適してるタイミングってありますか?

一般的には「運動後30分以内がプロテイン摂取のゴールデンタイム」とされていて、この時間にたんぱく質を摂取することで傷ついた筋肉を回復して強化することができます。

ただ少食の子供はプロテインだけでお腹が膨れてしまうことがありますので、その場合は栄養がしっかり摂れる食事を優先させてください。

練習後にプロテインを飲んで、その後の夕食がしっかり摂れないのであれば、就寝前(寝る30分〜1時間前)をおすすめしています。

子供達が丈夫な体をつくるのに「成長ホルモン」は欠かせません。そしてその「成長ホルモン」は眠っている間に多く分泌されます。寝る前にたんぱく質を補ってあげると、さらにたんぱく質の吸収を高めてくれ、筋肉量を増やすことにつながります。

ジュニア世代におすすめのプロテインってありますか?

今はジュニア世代専用のプロテインがスポーツ用品店やドラックストアなどでも売られていますので、そちらの方をおすすめしています。

皆さんもよくご存知の「ザバス」もジュニア用のプロテインを販売しています。

一般のプロテインと比較すると、たんぱく質の含有量が少ないのですが、成長期の子供達に欠かせない「鉄」「カルシウム」「ビタミンD」などの栄養素が多く含まれています。

なので、ムキムキな筋肉を意識するというよりは、成長に大切な栄養素をしっかり補い、丈夫な体をつくることを目的としているプロテインと思っていただければと分かりやすいと思います。

プロテインは何歳から飲んでも大丈夫ですか?

先日小学1年生のお母さんから「息子にプロテインを飲まそうか考えてて…」と相談されましたが、基本的に小学1年生だから飲んだらダメってことはありませんし、アレルギーなどに問題がなければ飲んでもかまいません。

ただし、年齢に関係なく規定量を守って飲むようにしてください。

2019年3月28日身体ケア

Posted by 葉月 愛