子どもの集中力とやる気を高める「ルーティン」5つの法則

メンタル強化

バットにボールを当てようとする野球選手

子ども達が、目標を掲げた時はやる気が十分にあっても、その目標自体が曖昧なものになってしまったり、途中で投げ出されるといったことがあります。それは、やる気や集中力の低下からであったり、達成するのは無理かもしれないという諦めからであったりと、理由は様々でしょう。

子ども達がせっかくやる気を出したのに、いつの間にか曖昧になってしまうことは、とても残念で勿体ないことです。

そこで今回は、子ども達がやる気や集中力を高めるのに効果的な「ルーティン」についてお伝えしたいと思います。

イチロー選手のルーティン

ルーティンとは、決められた一連の動き、決められた一連の動作のことをさし、毎回同じ行動をすることで、安定したパフォーマンスを発揮し、物事に集中できると考えられています。

ルーティンといえば、イチロー選手を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

「バットをぐるぐる回す」「ユニフォームの袖をつまむ」「バットを目の前に立てる」など、頭の中に思い浮かべたら、特徴のある動作がいくつか出てくると思います。

試合前の長いストレッチや、試合後の入念なマッサージなどから「ルーティン・マニア」と呼ばれるイチロー選手。試合が終わるとすぐにスパイクを磨き、自宅に帰ればピラティス用のマシンを使って体のバランスを整えた後に夕食をとります。そして夕食後はもう一度マシンを使い、寝る前に2時間のマッサージを行う。

イチロー選手の「朝カレー」も有名な話しですが、彼の一日はルーティンで始まりルーティンで終わると言っても過言ではありません。40歳を超えた今でもパフォーマンスの維持ができているのは、このような一定の生活リズムが大きく関わっているのではないでしょうか。

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五郎丸選手のルーティン

ラグビー日本代表のキッカー五郎丸選手がキックの前にとるポーズが、たくさんのメディアで取り上げられ、話題となりましたが、これも五郎丸選手の「ルーティン」です。

五郎丸選手はキック前の後ろに下がる本数、左にずれる本数、キックまでの本数、キックまでの時間が一定だということも有名です。

五郎丸選手も「ルーティン」を取り入れるまでは、好不調の波が非常に激しかったそうです。他の有名スポーツ選手もただ知られていないだけで、トップアスリートと呼ばれる選手の多くは「ルーティン」を日常的に取り入れてメンタルを整えているのです。



試合中のルーティン効果

試合中に1度ミスをしてしまうと、その後もミスを連発してしまうということがあります。その際に子ども達が「今日は調子が悪かった」という一言で終わらせていませんか?

それは調子が悪かったのではなく、ミスに対して何も対処しなかったために「今日は調子が悪かった」という後付の理由が生まれたに過ぎません。

そして同じような場面になった時に「また、ミスをしたらどうしよう」と余計な考えを抱いてしまい、さらにミスが続くものです。ミスがさらなるミスを生む、それは「失敗の無限ループ」です。

これは体操選手の話ですが、鉄棒から落ちた時、選手はもう1度、手に粉をつけます。そしてもぅ1度、競技の最初をイメージするそうです。

「最初から」をイメージすることで、何度もミスを繰り返さないケースが多いと考えられています。それは、ミスをした後に、いつも行っている行動「ルーティン」をひとつ取り入れることで、脳内の情報を整理し、気持ちをリセットさせるということです。

ミスをしたら、ゆっくりと深呼吸をして、自分のポジショニングを確認し「これをやれば大丈夫」と思えるルーティンの行動をしてみましょう。

トップアスリートが実際に行っているルーティン

サッカー選手 本田圭佑

試合前にはイメージトレーニングを行う

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サッカー選手 クリスティアーノ・ロナウド

フリーキックを蹴る前は、5歩下がって仁王立ちをして集中力を高める

陸上競技選手 ウサイン・ボルト

・レース直前は、人差し指を口元にあて、キリストを敬う十字架のポーズをする

・レース後に弓を引くようなポーズをする

プロ野球選手 松田宣浩

ヤフオクドームの試合前は、ハニーズが踊っている時間にミラールームへ行って、腹筋、ストレッチ、そしてボールを打つ

NBA選手 ステファン・カリー

試合前には「ドリブル」「ハンドリング」「シュート」主にこの3つを徹底的に確認する

フィギュア スケート選手 浅田真央

リンクには必ず左足から入る



試合中の集中力を高める

試合中には、子ども達の集中力を妨げる要因となるものがいくつかあります。応援席やベンチからの声、自分や仲間のミス、相手チームのパフォーマンス、得点や時間など様々です。

それは子ども達がどんなに気合を入れて挑もうが、どんなに競技能力を磨こうが、何事に対しても動揺せず集中力を保つということは至難の技。競技能力を高めるには日々の努力ですが、集中力は努力だけで身につくものではありません。

そこで効果を発揮してくれるのが「ルーティン」です。ルーティンを取り入れることで、メンタルを整えて集中力が持続できると考えられています。

目標に対するルーティンの効果

ランニングをする子どもと父親

次はモチベーション(やる気)を保つための「目標や課題に対するルーティン」についてお話をしたいと思います。

例えば、お子さんが「早朝練習を毎日30分する」という目標を持つとします。数日間はモチベーションを保つことができても、同じモチベーションで持続的に続けていくのは中々難しいのが現実でしょう。

そこでもし、数日たって朝練に行きたくなくなった時は、途中で練習をやめても構わないので、とりあえず練習場までは行くようにさせましょう。行ってしまえば案外、途中で帰ることなく練習できるものです。

このような経験を1度でもしておけば、自分の挫折パターンが分かりますし、乗り越えたことで今までの自分とは違う成長の「突破口」を見つけられた感覚が得られます。

もし、布団の中でどうしてもきつい時は「起きて顔を洗う」とハードルを下げてもいいのです。

朝練に行くということは、まず「早起きをする」という目標をクリアしなくてはいけません。しかし、寒い時期になれば誰でも布団から出るのは億劫になるものです。それでも「朝起きたら顔を洗う」というルーティンを取り入れることによって、目標は「早起きをする」から「起きたら顔を洗う」に変わります。

行動自体は簡単なことですが、顔を洗って気分がスッキリし、自分の目標が明確であれば「よし、朝練に行こう」という気になれるものです。このように、単純ではありますが、毎日の生活にルーティンを取り入れることによってモチベーションを保てることが可能になります。

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まとめ

今回は「子どもの集中力とやる気を高める「ルーティン」5つの法則」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

スポーツをする子ども達にとって、競技能力を高めることよりも、メンタルを整え試合で「諦めない心」や「折れない心」を保つことの方が、容易なことではないかもしれません。

しかしその理由は、ただ「正しいやり方を知らない」それが原因なのです。プレーに関してはコーチから指導してもらえるし、何をどうしら結果を出せるのかが比較的分かりやすいため、次に進める課題を持つことができますが、メンタルを整えることは目に見えることではないため、子ども達が理解するには時間を要することかもしれません。

まずは、比較的行いやすいルーティン「ミスをしたら靴ひもを結びなおす」「試合前には良い試合の流れをイメージしてみる」「試合前にはストレッチをする」「コートに入ったらまずは深呼吸をする」などから始めてみるといいかもしれません。

Posted by kids-athlete