スポーツ心理学|子供が挫折や失敗から強くなる6つの法則

2015年12月22日メンタル強化

勝ったことを喜ぶバスケットボール選手たち

こんにちは、メンタルトレーナーの葉月(@w_haduki)です。

バスケットボール界の神様と称されたマイケルジョーダンが「9000回以上シュートを外し、300試合に敗れ、決勝シュートを任されて26回も外した。人生で何度も何度も失敗してきた。だから私は成功した。」と語ったことがあります。

このことから分かるように、トップアスリートと呼ばれる多くの選手達は「失敗があっての成功」だという事を自分達の経験からよく知っています。

だからこそ失敗した時や挫折した時に自分がどうしたらいいのかもよく理解しています。

ところがまだスポーツ少年団の子供達や、中学の部活動でスポーツをしている子供達は、失敗や挫折に対して悪いイメージを抱いているため、メンタルを乱して同じようなミスを繰り返してしまうことがあります。

そこで今回は 「スポーツをする子供が挫折や失敗から強くなる6つの法則」を考えていきたいと思います。

失敗でメンタルが乱れる原因

サッカーをする少年

試合中の失敗を認めることと、試合中の失敗を後悔することは全く意味が違います。スポーツをするうえで挑戦した結果が招いた失敗はあって当然なのです。

そこで「最悪だ、こんな自分じゃコーチや仲間に評価されるわけない」「自分は何て失敗をしてしまったんだ」などと、自分で自分を責めるような癖がついてしまえば、メンタルを安定させることはできません。

たとえその場で周りが自分のことをどう評価しようが、勇気を持って挑戦したことは決して恥ることではありません。

「だからお前はダメなんだ!」と否定的なことを周りから言われれば、誰だって多かれ少なかれ感情は乱れてしまうものです。

ガックリ落ち込んでやる気をなくしてしまう人もいるでしょうし、投げやりな気持ちになってしまう人もいるでしょうし、カッとなって周りが見えなくなってしまう人もいるでしょう。

しかし感情を乱して落ち込んだりイライラしたりしても自分にとって得になる事はなにひとつありません。それどころか、失敗を引きずって起き上がれないままでいると、脳も体も上手く動いてくれなくなってしまいます。

スポーツで勝つためには「大丈夫!試合はまだ終わっていない!これからだ!」と常に気持ちを切り変える力を身につけさせることが大切です。

他責が成長の妨げに

バスケットボールの試合

自分が試合中に失敗してしまった時、その多くは敵のせいでもなければ、仲間のせいでもなく、監督やコーチのせいでもありません。

ところが、人には自己防衛本能というものがあり、自分が失敗をしてしまった特は、無意識のうちに「責任転嫁」をする傾向があります。上手くいかなかった苛立ちを、誰かのせいにして、自分の失敗はなかったことにすれば、自分のプライドは守れるし、敗北感を感じなくてすむからです。

しかし、不平不満を抱くことはメンタルを激しく消耗させてしまいますし、選手としての成長の妨げにもなってしまいます。

次は試合中の失敗に対する考え方と対処法についてお話ししたいと思いますので、今後の参考にしていただければと思います。

試合中の失敗から次の課題を見つける

野球の試合

試合中に失敗をしてしまえば子供達の心は弱気になりがちで、それが大きな失敗であればあるほど「不安と恐怖」で心を乱してしまいます。

そこで大切なことが、失敗を「他人が悪い」でもなく「自分が悪い」でもなく、もっと現実的に「上手くいかなかったのはどこに問題があったのか」という考え方をすることです。

失敗からは「自分がするべき努力」や「課題」を見つけることができ、その課題をクリアしていくことでさらに成長していくことができます。

辞書で「失敗」と調べれば「方法や目的を誤って得られない事。しくじること。」とありますが、スポーツをするうえで挑戦した結果の失敗は「失敗」ではなく、子供達を成長へと導いてくれるヒントへとなってくれるでしょう。

試合中に挑戦した結果の失敗は子供達にとって、これからの「財産」になると言っても決して過言ではありません。

大切なことは、失敗から何を自分が学ぶべきなのか、これからの課題をきちんと見つけることができているかということなのです。

2015年12月22日メンタル強化

Posted by 葉月 愛