良い指導者と悪い指導者の特徴とは【必見】子供を伸ばすコーチング法
指導者の最大の役割とは?
コーチの言葉かけが技術の向上だけでなく、メンタルの強化や安定につながることはすでにご理解いただけているかと思います。
アメとムチを使ったスポーツ指導は早く結果につながるため、勝つことだけを考えるとプラスに作用するかもしれませんが、最終的な「目標」や「夢」に近くづくためには、選手が自発的に考える力を身につける必要があります。
選手の失敗に対して「何しているんだ!?」と怒鳴ったところで、選手からはせいぜい「すみません…」と謝罪の言葉が返ってくるくらいではないでしょうか。
それよりも「どうしたら成功すると思う?」と選手に投げかけることで、「相手がこうきたら、自分はこう動くべきだった」「あのパターンの時はこう動くべきかも」など自分の中で失敗した原因や解決策を見つけ出すことができるかもしれません。
このような「考える力」はすぐに身につくものでもありませんし、身につくまでには何度も何度も失敗を重ねるかもしれませんが、 この「考える力」を最大限に引き出してあげることが、コーチの重要な役割ではないでしょうか。
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試合後のミーティングについて
試合後によく見る光景があります。それはコーチが選手全員を集めて行うミーティングです。
その中で試合で良かった点や悪かった点、今後の改善点などをコーチがひたすら話し、時には名指しで選手を褒めたり注意したりする光景を見ます。
みんなの前で褒められた選手は鼻高々で気持ちよく帰宅できるでしょうか、みんなの前で注意された選手はどうでしょうか。
名指しできちんと伝えなければ、みんなが他人事のように聞いてしまうため、名指しで伝えることは間違っていないのですが、できれば個別に呼んで指導することをオススメします。
その理由は、試合会場内で行うミーティングだと必然的にコーチの声が大きくなって、子供達に威圧感を与えたり、恐怖心を与えてしまうことがあるからです。
それと同時に個別に注意することによって「怒られている」というマイナスな認識でなく、「コーチは自分のために指導をしてくれている」という認識になるため、個別に対応する方が意図は伝わりやすくなるということメリットがあるからです。
女子選手に対する対応
同じ競技をする選手でも男子と女子とでは対応の方法も変わってきます。
男子はコーチへ理屈で物事を訴えようとするケースが多いのに対して、女子は感情で訴えようとするケースが多くみられます。
そのような場合はとにかく否定せず話をきちんと聞いてあげることが大切です。
女子は時に理屈なしに自分の感情をぶつけてきますが、コーチまでもが感情的になってしまえば「コーチは私のことを分かってくれない」「コーチは私が嫌いなんだ」と考え選手と指導者の信頼関係が崩れてしまいます。
そのため、指摘するべき部分があれば、女子選手の話を最後まで聞いて冷静になってから話すようにした方が相手に伝わりやすくなります。
まとめ
今回は「良い指導者と悪い指導者の特徴とは【必見】子供を伸ばすコーチング法」についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。
子供達が成長をしていく中で、周りに存在する大人たちの影響は、良くも悪くも大きなものとなります。
良かれと思ってかけた言葉の中にも、子供にとっては逆効果になっているというケースも少なくありません。
周りにいる大人の役割・コーチングの基本とは、子供の「自主性」「自発性」「自己肯定感」を摘むことなく、育ててあげることです。
そうすれば、能力の差はあっても、練習した分だけ、指導した分だけ子供達は素直に吸収していくことができるのではないでしょうか。