子供でも引き起こす疲労骨折の症状や原因と5つの予防法

2015年9月8日スポーツ障害

ソフトボールをする少女たち

疲労骨折とは、一度の大きな負荷によって起こる骨折とは違い、骨の同じ箇所に何度も加わる小さな力によって、骨にひびが入ったり、ひびが進んで完全な骨折に至った状態のことを言います。

膝から足首までにある脛(すね)の内側の細長い骨や腓骨、足の甲の骨や舟状骨に起きるケースが多いと言われています。

明らかな外傷がないのに、運動時に痛みを感じる場合は、疲労骨折を疑うことがあります。

今回は「子供でも引き起こす疲労骨折の症状や原因と5つの予防法」についてお伝えしたいと思います。




疲労骨折の症状

サッカーをする子ども達

・運動を始めると痛みだすが、やめると痛みが軽くなる

・押すと痛みを感じる

・患部が腫れる

疲労骨折の怖いところは、骨折ほどの激しい痛みを伴わないため、気づきにくいという点です。

選手が痛みを訴えにくいチーム環境であれば、たとえ運動中に子供が痛みを感じても、子供達はつい我慢してしまいます。

この我慢が疲労骨折につながる場合もあるので十分に注意が必要となります。

疲労骨折を引き起こす主な原因

・筋力不足

・アンバランスな筋力

・体の柔軟性不足

・オーバートレーニング

・自分の足に合っていない靴や不適切な靴での運動

・カルシウム不足



疲労骨折の治療法

通常ギプスなどの装具は使用せず、安静を保つ場合が多く見られますが、必要に応じては固定を行う場合もあります。

その場合、4週間から8週間までの固定が必要となるケースがほとんどです。

ただし大腿骨や脛骨の疲労骨折では手術による治療が選択されることもあります。

また、疲労骨折は、同じ部位が再骨折する可能性があるため、復帰する際は、無理をせず様子を見ながら徐々に再開することが大切です。



疲労骨折を予防する5つの方法

ウォーミングアップとクールダウン

疲労骨折を防ぐのに有効な1つ目の方法は「ウォーミングアップとクールダウン」です。

子供達だけでなく、指導する立場である監督やコーチまでもが、練習をする時間を優先させて、しっかりとクールダウンを行いわないチームがあります。

運動後のクールダウンを怠れば、疲労物質がそのまま体の各部に残り、疲労骨折だけでなく、様々なスポーツ障害を引き起こすリスクを高めてしまいます。

練習が終わった後は軽いウォーキングやストレッチ、帰り道では「アイシング」を習慣付けるようにしましょう。

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入浴で筋肉の疲労を回復

疲労骨折を防ぐのに有効な2つ目の方法は「入浴の習慣」です。

入浴には「温熱作用」「水圧作用」「浮力作用」と3つの作用があります。

入浴をすることで血行を促進し、疲労物質が除去され、血液を通じて酸素や栄養が補給されるため、筋肉や神経の疲労をしっかりと回復し、スポーツ障害のリスクを下げてくれます。

また、お風呂上がりは、温熱効果で筋肉や関節が伸びやすくなっているため、ストレッチを行うことをおすすめします。

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十分な栄養と骨密度

疲労骨折を防ぐのに有効な3つ目の方法は「バランスの良い食生活」です。

子供達が運動をするとき、体内のたんぱく質を破壊してエネルギーとされます。

通常は筋肉が分解されますが、激しい運動では骨たんぱく質の破壊も起こるため、それを補うために十分な栄養素を食事からとる必要があります。

筋肉の質や骨密度が低下すれば、疲労骨折はもちろんのこと、様々なスポーツ障害を起こしやすくなってしまいます。

骨の強度を高めるためにも、日頃からカルシウムを摂り、日光を浴びるようにしましょう。

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インソールを使用する

疲労骨折を防ぐのに有効な4つ目の方法は「インソールの使用」です。

体の土台となる「足」の機能が低下すれば、骨格のバランスが崩れ、全身に過剰な負担をかけてしまいます。

スポーツをする子供達にとって、シューズやインソールは最も大切なアイテムと言っても過言ではありません。

自分の足に合った靴を選び、足のアーチをしっかり支えてくれるインソールを使用することで、スポーツ時にかかる膝や腰の負担を軽減してくれ、スポーツ障害のリスクを下げてくれます。

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適度な筋肉をつける

疲労骨折を防ぐのに有効な5つ目の方法は「適度な筋肉をつける」ということです。

筋肉がきちんと働かなければ、トレーニングによる骨への負担は大きなものとなってしまいます。

逆に筋力が適度にあれば、骨への負担を減らし、繰り返しのストレスを軽減し、疲労骨折のリスクを下げてくれます。

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日本陸上競技連盟 疲労骨折予防 10 か条

疲労感、体調には十分気をつけましょう。
ロードでもトラックでもフィールドでもたくさん走れば発生します。
運動しすぎは要注意です。
骨密度が低ければ、発症率は高くなります。
つらい減量は疲労骨折のもとです。
生理(月経)がこないようでは骨が減ります。
疲れた筋肉では、骨を守れません。
よい栄養をとりましょう。
ボーイもガールも、疲労骨折はおこります。
運動、ランニング中のしつこい痛みは、すぐ医師へ。

参照元:日本陸上競技連盟 疲労骨折予防 10 か条http://www.jaaf.or.jp/pdf/about/resist/medical/hirokossetsu.pdf

2015年9月8日スポーツ障害

Posted by kids-athlete