【部活・スポ少】スポーツにおけるスランプの原因と6つの克服方法

2015年12月21日メンタル強化

スランプを克服する6つの方法

スランプは一時的な伸び悩みに過ぎませんので、現状から抜け出すことは可能ですし、それほど悲観的になる必要もありませんが、実際にスランプに陥ってしまった選手にとっては辛い時期だと思います。

スポーツをする子供達にとってスランプは避けて通れない道です。

楽しくスポーツを続けながら、これからも選手として成長していけるように「スランプに対する向き合い方とスランプの克服法」についてお伝えしたいと思います。

人と比べない

野球の試合

人は誰しもが「弱い自分」を持っています。

自分よりも劣っている人間を見ると優越感から努力を怠けてしまい、自分よりも勝っている人間を見ると劣等感を感じて平常心を保てなくなるものです。

人と比較することでモチベーションを保てる場合もありますが、本当に大切なことは 自分自身の成果です。

個人個人が目標とするものも違いますし、課題も違います。

「あいつの方が勝っている」「あいつの方が劣っている」と周りに左右されていると本来自分が何をすべきなのかが見えなくなってしまい、負の無限ループに陥ってしまえばスランプからも克服することはできません。

ライバルは周りではなく「過去の自分」なのです。昨日の自分を超えられる努力をし続ける事が、明日の成長へとつなげてくれることでしょう。

目標を見直す

空手

目標がしっかりと定まっていなかったり目標が自分に見合っていない場合に、自分の気持ちと体がついていけず、練習へ対する意欲の低下を招くことがあります。

目標は「少し頑張ればできるもの」が理想ですし、その積み重ねが自信となり大きな結果へとつなげてくれます。

また目標が本当に自分が成し遂げたいものでない場合、つまり周りからの期待に応えるためだけの目標だった場合も曇りやすくなるため、目標を立て直すこともひとつの方法です。

目標を立てるうえで大切なことは「自分が本当に成し遂げたいこと」「それまでの過程がしっかりされていること」「まずは行動すること」などがあげられます。

スランプを楽観的に考える

サッカーをする少年

スランプは、自分で掲げた目標が中々達成できなかったり、物事が自分の思い描いていた通りにいかなかった時に陥りやすくなります。

ですから「何も挑戦をしない」「何も行動を起こさない」「今の現状で満足」を徹底している選手は、辛いスランプを経験せずにすみますが、そのような選手はスポーツに向いているとは言えません。

つまりスランプに陥ったからと、自分の能力に対して悲観的になる必要はないし、劣等感を感じる必要も落ち込む必要もありません。

しかもスランプに陥ることで自信を失くしてしまえば、さらにパフォーマンスの低下を招いてしまうことは説明するまでもありません。

スランプに対して「乗り越えなければ」と考えるとさらに自分を苦しめてしまいます。そこは思考を変えて、「次の扉を開くときがきた」と考え、脳がネガティブにならないことが大切です。

スランプの原因を探って向き合う

野球のベンチ席に座る少年

スランプに陥る原因は、周りからのプレッシャー、環境の変化、怪我など様々です。

スランプの原因が怪我の場合ですと、焦りは禁物です。逆に自分の体と向き合ういい機会だと考え、自分の体の弱点を理学療法士などプロの方に相談してみることもいい機会だと思います。

周りからの期待がプレッシャーとなり、そのことが原因でスランプに陥るケースがありますが、常にそこを目指そうとして自分を苦しめてしまっては本末転倒です。

スランプに陥った時に焦りから練習量を増やしたり、自分を追い込んでしまうことがありますが、衰勢期に無理やり自分を奮い立たせようとしても逆効果です。

原因を追究してみても、自分で答えを見つけることができない場合は、思い切って監督やコーチ、信頼できるチームメイトに相談してみるのもひとつの方法です。

自分の主観だけで考え込まず、人の意見を取り入れる事によって意外な部分に原因を発見して簡単にスランプを克服できることがあります。

今を生きる

サッカーの試合

長い間スポーツをしていれば、最盛期と衰勢期の波は必ず訪れます。

何をしても上手くいかない時は、過去の栄光にしがみつきたくなることがあるかもしれませんが「あの時の自分はよかったな~」と過去の栄光に執着していてもスランプは克服できませんし、逆に「あの時こうしてれば」「あの時こうしていたら」と過去を後悔しても仕方ありません。

一番大切なことは、前に向けて歩けるように「今の自分自身」を受け止めることで、最盛期がやってきた時に大きな結果が出せるかどうかは、衰勢期にいかに下を向かず努力を続けられてきたかで決まると言っても過言ではありません。

最盛期がやってきてから行動するのではなく、今この時から前を向いていることが大切です。

スランプはルーティンで乗り切る

シュート練習

スランプに陥ったとき、「ずっとこの不調が続くのではないか」という不安や焦りから、いつもと違う行動をしてしまうことがあります。

しかし、実際にそうすることによって、悪循環にはまったという選手は少なくありません。

メジャーリーグで活躍してきたイチロー選手も「スランプだからといって特別な対処はしない」という考えを持っています。

大切なことは、自分のやるべき努力を怠らず「ルーティン」の行動を変えようとしないことです。

スランプに陥ったことでモチベーションが保てなくなり、いつもと違う事をすれば自分の見直すべき弱さやクセが見えなくなってしまいます。

その結果、また同じようなことでスランプに陥るという悪循環を繰り返す恐れがあります。

スランプに陥っているときこそ、特別なことはせず「ルーティン」でスランプを乗り切ることが大切です。

スランプに関する名言集

陸上競技

苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しくなるのだ。(ウィリアム・ジェームズ)

今自分にできること。頑張ればできそうなこと。そういうことを積み重ねていかないと、遠くの目標は近づいてこない。
自分のできることをとことんやってきたという意識があるかないか。それを実践してきた自分がいること、継続できたこと、そこに誇りを持つべき。(イチロー)

努力しても報われないことがあるだろうか。たとえ結果に結びつかなくても、努力したということが必ずや生きてくるのではないだろうか。それでも報われないとしたら、それはまだ、努力とはいえないのではないだろうか。(王 貞治)

まとめ

今回は「スポーツにおけるスランプの原因と6つの克服方法」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

スランプに陥っている時というのは、この不調がずっと続くんじゃないかという不安からメンタルが乱れ、さらにパフォーマンスの低下を引き起こしてしまう。

それは魔の無限ループです。

そうならないためには、ここでお話しした6つの法則が大切です。

結果を出せる選手には、前へ進もうとする力を引き出す能力があります。

下を向いて歩いていても何一ついいのもは落ちていません。たとえスランプに陥った時にでも前を向いて進むことが大切です。

2015年12月21日メンタル強化

Posted by 葉月 愛