正しい目標設定で子供を本気にさせる6つの法則|目標達成シート活用術

2016年2月17日メンタル強化

目標を達成するためのポイント

では次に、目標を達成するためのポイントと注意点についてお話ししたいと思います。

期日や期限を決める

スポーツをする子供達今回の目標設定シートでは「1ヶ月」という期間を設定しました。

期日や期間を決めておかないと曖昧なものになってしまいますので、期日や期間の設定は重要です。

もちろんやっている途中で難しいと感じるようになった部分は後から訂正すればいいのです。

もちろん子供は自分の言い訳を許してはいけませんが、親が結果に完璧を求めすぎることもいけません。

大人達が完璧を求めてしまえば、子供達は挑戦することに消極的になってしまいます。

始めから上手くやる必要はありませんし、始めることをしなければ、何も得ることはないのです。

自分の言い訳を許してはいけない理由

スポーツをする少年

目標をクリアしていく中で「自分の言い訳を許してはならない」とお伝えしましたが、その理由は、言い訳は成長していくうえで邪魔でしかないし、自分に対する約束を守れなかった事実が自信の喪失につながってしまうからです。

「仲間がミスをするから」「練習時間が短いから」「宿題が多すぎて」「時間がなくて」このようなことが本当に問題となって、目標を成し遂げることができないのなら、誰も何も達成できません。

成し遂げられなかった問題は全て自分にあるのです。

つまり、成し遂げられない時は、自分自身の考えを変えなければ前へ進めないという事。そのためには、それを人のせいや環境のせいにする言い訳を許してはいけません。

上手くいかない時は目標を変えてみる

目標設定

成功を手にしたトップアスリートは「自分を信じて努力を続けていれば、結果は後からついてくる」ということを知っています。

しかしそのことをまだ体験していない子供達は、途中で心が折れて諦めてしまったり、やめたくなってしまうことがあります。

やってもやっても強くなっている実感が湧かず、モチベーションが上がらない時は「技術の向上」や「試合に勝つ」などの結果の目標ではなく、「毎日、シュート50本練習」「毎朝のランニング」など、思い切って行動の目標に変えてみることも方法のひとつです。

その際に気をつける点は、行動の目標を大きく設定し過ぎないことです。

張り切り過ぎて大きな課題を設定してしまえば、それが苦痛となり、結果の目標と同様にモチベーションが低下してしまう危険があります。

まずは、今の自分より少し頑張れば達成できるという無理のない設定から始めるといいでしょう。

指導者や保護者の皆さまへ

スポーツをする少年

選手である子供達は、常にコーチや監督、もしくは熱心なお父さんやお母さん達から今まで以上の能力を求められ、体力や技術を上げるためによりハードな練習を求められています。

そこで子供達にとって大切なことは、自分の可能性の枠を自分で決めない、つまり 「自分の可能性を無限に信じられる気持ち」を持てているかという点です。

子供達が自分の持っている可能性が信じられるかは、周りの大人達の言葉かけがカギとなります。

たとえば「そんな夢みたいなこと言ってないで現実を見なさい」「あなたにそんな能力あると思っているの?」などのような言葉は、子供達の自己肯定感を低下させ成長の可能性を狭めてしまいます。

つまり子供達には「前へ進めるための言葉かけ」「可能性を広げる言葉かけ」をしてあげることが大切です。

まとめ

今回は 「スポーツ心理学|目標設定で子供を本気にさせる6つの法則」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

子供達が目標に向かってモチベーションを保つことは容易なことではありません。

何をやっても上手くいかない時は、途中でやめたくもなる時もあるし、投げ出したくなる時もあるでしょう。

そんな時は、目標を見直すこともスポーツを続けていくうえでは大切なことです。

小さな目標一つずつをクリアしてくことで、大きな夢へ一歩ずつ近づいていることでしょう。

2016年2月17日メンタル強化

Posted by 葉月 愛