スポーツをする子供が心を強くして挑戦する力を育てる方法

2019年2月21日コーチング

スポーツの現場で挑戦する心が削がれる原因

バスケットボールの試合

子供達の指導がうまくいかない時は、その原因を子供に求めるのではなく、自分自身に求めてみることで視野が広がり「解決の糸口やヒント」が見つかることがあります。

たとえば指導者の方は、選手へ「挑戦しろ!」「チャレンジしろ!」というばかりで、選手が挑戦できる環境準備していない場合が多くあります。

「もっと攻め気でいけ!」と言っていたコーチが、いざ選手が攻めるプレーをしたがボールを相手に奪われれば「何をやってるんだ!!」と選手を責めるなんて光景はよくあります。

指導者の方も挑戦をする中で失敗はつきものだし、その繰り返しで成長できるということを頭では理解しているかと思いますが、やはり何度も同じ失敗を見ていれば「苛立ち」が出てきてしまうこともあるのだと思います。

しかしこれでは選手が挑戦できる環境を準備しているとは言えませんし、指導者の心の乱れが選手に「恐れ」や「不安」を抱かせて行動に制限をかけてしまう恐れがあります。

人の行動が鈍る原因の一つが「恐れ」なのです。「失敗したら怒られる」という恐れや不安が「迷い」となり、選手のパフォーマンスを低下させてしまうのです。

もちろん子供達のミスを全て良しとするべきだとは言いませんが、子供達が挑戦することは大人が想像する以上に勇気のいることです。もしも挑戦が招いた失敗を指導者や保護者の方が責め続ければ、子供達は挑戦することをしなくなってしまうだろうし、それはスポーツをする楽しさを子供達から奪ってしまうことに等しいのではないでしょうか。

子供達が挑戦するために必要なもの

バスケットボールの試合

子供達が本来持っているセンスや能力に「差」があるように、子供達が持ってる自己肯定感にも差があります。

たとえば指導者や保護者の方がかける言葉の中で「頑張ってね!」「いつも通りにね!」という応援の言葉があります。

自己肯定感が高い選手はそれらの言葉に対して「僕なら大丈夫!きっと勝てる!」とやる気を起こさせるのに対し、自己肯定感の低い選手は「失敗してはならない」「練習通りにしなければならな」と捉えて必要以上にプレッシャを感じてしまう場合があります。

本番に強い選手とは当然前者の選手になりますが、目の前のプレーヤパフォーマンスにのめり込む集中力を保って、失敗や失点に気を取られずにいるためには、そこに 「安心してプレーできる環境が準備されている」ということが前提なのです。

もし失敗しても、そこから学べるものがあればそれでいいんだよと、「失敗した時の着地点」を準備してあげると選手はスポーツへもっと前向きに取り組めるのではないでしょうか。

子供への問いかけは未来を意識する

バスケットボールの試合

子供の挑戦が失敗に終わってしまった時、皆さんはどのような声かけをしていますか?

試合会場でよく見かけるのは、「どうして逃げた!?」「どうして攻めなかった?」「どうしてシュートに行かなかった?」という過去に対する問いかけです。

このように「なぜ?」の問いかけは失敗したことに対してとがめているようにも聞こえますし、この後の選手の答えは大抵が「すみません…」です。

「どうしてシュートにいかなかったんだ!?」「すみません…」

これでは大人の意見を一方的に子供へぶつけているだけですし、何の解決策も見つかりません。

残るのは、ただ怒られてしまったという事実だけです。

ここで未来に向けた問いかけに変えてみると、また違う答えが返ってくるので、例を出してお話したと思います。

それは

「どうすればシュートにいけたと思う?」というこれからの未来につながる問いかけです。

それに対する答えが正しいか間違えかはさておき、この問いかけに対する答えは子供自身の中にしかありませんし、なぜシュートにいけなかったのか原因を知ることができるし、改善策もここから生まれることになります。

この方法は、試合だけでなく練習中にも活用できる方法です。ぜひこのような会話から子供の気持ちや考えを聞いて前へ進める言葉かけをしてあげてほしいなと思います。

ジュニア世代のメンタルトレーニングの注意点とは

指導者や保護者の方がメンタルトレーニングについて本を読んだりして理解を深めることはとても素晴らしいことだと思います。

ただ相談者さんのように「何が正しくて何が間違っているのかが分からなくなってくる」ということは決して珍しいことではありませんし、私に選手のメンタルトレーニングをお願いしてくる指導者の方も「色々試行錯誤したけれど上手くいかなかったので依頼しました」というケースも非常に多いです。

では、上手くいかない原因は何にあるかという点をお話ししたいと思います。

私はスポーツにはそれぞれの役割があると思っています。

選手がプレーに責任を持って挑むことはもちろんですが、指導者の方はスポーツをすることの楽しさや技術を教え、保護者の方は子供達に美味しいご飯を食べさせてあげ、安心して暮らせる家庭環境を整えてあげることが役割だと思うのです。

そして、もちろん私の役割は子供達に考えることの楽しさや大切さ、メンタルの整え方を教えてあげることです。

もちろん指導者の方や保護者の方がメンタルトレーニングを行うことは十分可能なのですが、その際にどうしても見え隠れして子供のメンタルトレーニングの効果を下げてしまうのが、大人達の結果に対する「欲」や「焦り」です。

心の中に「不安」や「恐れ」がある場合は、いくら質の良いメンタルトレーニングを行っても、効果を実感できることはありません。それどころが結果につながらない苛立ちから子供を責めてしまう大人達がいるのも事実です。

それは私も例外ではありません。私はメンタルトレーナーとしてたくさんの子供達と触れ合ってきましたが、自分の子供には正直うまくしてあげられません。

メンタルトレーナーである前に母親ですから、そこには子供に対する「期待」や「希望」「欲」が出てしまい無意識に多くのことを求めてしまうことがあります。

息子達は今でもバスケットボールをしていますが、だから私は一切口出ししませんし、ひたすら美味しいご飯を食べさせて息子達の話を聞いているだけです。

そうするようになってからの方が、親子の関係は断然よくなったような気がしますし、子供達の「自主性」がしっかり育っているような気がします。

ジュニア世代のメンタルトレーニングで必要なものは「安心」という土台づくりです。イメージトレーニングの効果が実感できないということですが、もしかしたら選手達の中にある不安や恐怖感がなどが邪魔をしてるのかもしれません。

「負けん気」「やる気」「集中力」「パフォーマンス」はその後についてくるものだと考えましょう。

2019年2月21日コーチング

Posted by 葉月 愛