【顧問の体罰問題】その時親はどのように対応するべきなのか

2018年7月25日スポ少・部活

顧問への抗議は慎重に

部活での体罰

子供が顧問に対する悩みや不満を話してきても、すぐに顧問へ抗議の電話をしたり、顧問を一方的に責めることはNGです。(明らかな体罰は別)

子供は親に話を聞いてもらったことで自分の気持ちを整理することができ、もしかしたら自分の力で前へ進もうとしているかもしれません。

顧問へ対する考え方を変えようとしているかもしれないし、競技に対する姿勢を自分から変えようと努力をしているかもしれません。

そのような時に親が顧問へ抗議の電話をしたり、顧問の指導方法へ不満を言ってしまえば、子供にとってマイナスな方向へ動いてしまう事ばかりです。

そうならないためにも、これからどのように対応するかは子供の意見をしっかり聞いてあげることが大切です。

明らかな体罰があった場合は

学校

顧問からの「暴言」「体罰」などが明らかで、顧問の指導方針の見直しを要求する場合は、LINEや電話ではなく実際に学校へ行くことをおススメします。

ただ、暴言や体罰を指導の一環としている顧問は、それが正しいと思って指導しているため、直接顧問へ相談しても何も改善しない場合がほとんどです。

相手が教育者であっても最悪な場合だと「まともに指導をしてくれなくなった」「試合に出してもらえなくなった」などの嫌がらせをされる可能性もゼロではありません。

もし可能であれば、 部活動の見学を保護者数名で行い、指導方法の実態をよく知ることから始めてみてはどうでしょうか。

その中で今まで試合では見えなかったものが見えたり、実際に見たからからこそ学校へ相談できることもあるかと思います。

1人で学校へ相談するよりも複数の保護者で相談する方が学校側も早急に対応してくれるでしょうから、信頼できそうな保護者の方がいれば相談してみましょう。

学校での解決が難しい場合の相談窓口

サポートセンター

どうしても学校内での解決が困難な場合は、サポートしてくれる施設へ相談することもひとつの方法です。

例えば東京都には「学校問題解決サポートセンター」といって、学校や教育委員会で解決できなかった問題を聞いてくれる施設があります。

また、文部省の取り組みで「24時間子供SOSダイヤル」が設置されています。

学校でのトラブルに悩む子供や保護者の方が、いつでも相談できるよう、都道府県及び指定都市教育委員会が24時間対応可能な相談体制を整えています。

0120-0-78310に電話すれば、原則として電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関に繋いでくれます。

最後に

今回は「【顧問の体罰問題】その時親はどのように対応するべきなのか」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

このようなデリケートな問題は、生徒本人の気持ちがとても大切で、大人の思い込みなどで子供の気持ちを置き去りにしてはいけません。

思春期の子供とコミュニケーションをとることの難しさは私も十分に理解していますが、そのことを理由に大人が憶測で行動してもいいという事にはなりません。

何度も言いますが、部活動内で何らかの問題が起きた時に親がするべきことは、まず子供の話をしっかりと聞いてあげることではないでしょうか。

2018年7月25日スポ少・部活

Posted by 葉月 愛