部活動顧問を辞めさせることはできるのか?ブラック部活の実態

2018年7月27日スポ少・部活

ブラック部活だった場合は・・・

中学部活動

部活動で問題が起きるのは、「顧問だけの問題ではない」という話も踏まえてお話しましたが、顧問の暴言や体罰問題が現実に起きているのも事実です。

とても残念なことですが、実際に部活動の指導者が原因で自らの命をおとしてしまった生徒も過去にいるわけですから、もしも顧問にそのような疑いがある場合は速やかな対処が必要だといえます。

ただし、保護者の方が顧問へ直接相談しても、マニュアル通りに対応されるだけで、本当に生徒や保護者の意図を理解してくれるかは疑問です。

指導者はどんな場合でも、「自分は間違った指導をしていない」と思っているケースがほとんどですし、仮にも教育者という立場ですから、たとえ方向性を間違えていたとしても、自分の言動は生徒やチームのためなんだと心から思っている場合も少なくありません。

もちろんまずは順序を踏んで顧問へ相談してみることも必要ですが、それでも改善しそうにない場合は、学年主任、教頭先生、校長先生へ伝えたいことを整理したうえで相談することがいい方法だと思います。

可能であれば同じ立場にいる保護者数名でいくと、学校側の対応もさらにしっかりとしてくれるはずです。

その際に注意したい点が、子供と顧問の問題が、保護者と教師のトラブル問題に発展しないように気をつけるということです。

学校へ行く目的は、 苦情を言ってスッキリさせることではなく、環境を改善させるためという事を親は忘れてはいけません。

顧問の問題はどこへ相談すればいいのか

部活動の問題

もしも部活動内で顧問による体罰があった場合は決して見逃してはなりません。

この問題を解決するには、まず実際に体罰を指導の一環としている顧問へ「体罰による指導がなぜいけないのか」という定義をきちんと理解してもらう必要があります。

ところが、学生時代に自分自身もそのように指導されてきた顧問や、長年体罰を指導の一環としてきたベテラン指導者を納得させるには、保護者の方や生徒の力だけで改善するのは難しいかもしれません。

ここは 学校全体で生徒を守る体制と環境を整えることが望ましいかと思います。
もちろんそれでも学校側の対応に不満があれば、「教育委員会」へ相談という方法もあります。

POINT※ただし私立中学校の人事権は各学校にあり、教育委員会は管轄外ですので相談しても受け付けてくれません。各都道府県の府庁や県庁にある 「文教課」と呼ばれる部署でしたら、何らかの方法で対応してくれるでしょう。

まとめ

今回は 「部活動顧問を辞めさせることはできるのか?ブラック部活の実態」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

これは学校内で起きている問題のほんの一部にすぎません。

私たち大人が子供のために考えるべきことはまだまだあるし、問題として扱われていないだけで、今現在も悩んでいる子供はいるのです。

その中で私たち大人が一番大切な「するべきこと」とは、子供の話によく耳を傾けることです。
子供の気持ちよりも「決めつけ」や「大人の都合」が先行してしまえば、決していい方向には向かわないでしょう。

2018年7月27日スポ少・部活

Posted by 葉月 愛