成長期のスポーツ障害「タナ障害」の症状と5つの対処法

サッカーの試合をする少年たち

「タナ障害」とは、膝蓋骨の内側に痛みを引き起こす疾患で、膝の屈伸やジャンプ動作の多い競技に多く見られます。

タナという部位は、正確には滑膜ヒダという組織で、お母さんのお腹の中にいる胎児の時期に一時的に作られるものです。

そのため、タナが無い人も半数近くいて、タナ自体は特に何の役割も持たない組織と言われています。

今回は「成長期の子供がなるスポーツ障害|タナ障害の原因と5つの対処法」についてお伝えしたいと思います。

タナ障害の症状

膝を触る子ども

・膝の屈伸時に起こる違和感

・膝の屈伸時に「コキッ」といった音がする

・膝の皿のあたりが重苦しい感じがする

・膝の内側を押すと痛みがある

・膝の皿の内側に痛みや引っかかった感じがある

引っかかりや痛みを引き起こした状態をそのままにしておくと、スポーツ時だけでなく、安静時にもジンジンとした痛みが長時間続くようになります。

タナ障害の主な原因

膝の曲げ伸ばしを繰り返すことで、タナが膝蓋骨と大腿骨の間に挟まり、摩擦で炎症を起こし、腫れや痛みを引き起こします。

太ももの前面にある大腿四頭筋のストレッチ不足が大きな原因と考えられますが、先天的に膝蓋骨の形が悪い人や膝蓋腱が長い人も症状を引き起こす可能性が高いと考えられています。

また、体質的にタナに厚みがあったり、大きかったりする人は、膝を酷使した状態で膝を強打したりすると症状が現れやすくなります。



タナ障害を発症しやすいスポーツ

・バスケットボール

・野球

・サッカー

・バレーボール

・陸上競技など

また、タナ障害は10代から20代の子供から若い世代に多く、男性よりも女性に多く発症します。

タナ障害の診断方法

膝の内側にあるタナの部分に親指をあてて膝を曲げ伸ばしする方法によって、弾発現象が起こるかを確認することで発見できます。

さらに、MRI撮影を行うことで、膝蓋骨と大腿骨との間に挟まっているタナを確認することができますので、肥厚化などの状態を確認して最終的な診断となります。

タナ障害の治療法

多くの場合は、運動を控えて安静にしていれば、徐々に炎症が治まって2ヶ月前後で治ります。

その間は通常、炎症を抑えるシップなどの消炎鎮痛剤、太ももの筋肉のストレッチをして対処します。それでも繰り返して痛みを引き起こしたり、数か月にわたって痛みが引かないなどの場合は、関節鏡による手術でタナを切除することもあります。

放置すればタナが刺激を受け続け、硬く肥大化し、滑膜や軟骨など、ほかの組織を傷付ける原因にもなります。

このような状態を避けるためにも、初期のうちにしっかり治しておく必要があります。



タナ障害の対処法と予防法

多くの場合、体質的なことが根本原因になっているため、完全に予防することは難しいとされていますが、スポーツをするうえで、最低限「ケガをしにくい体」「発症しにくい体づくり」をすることは、スポーツを続けていく上でとても大切です。

1.運動前のウォーミングアップと運動後のクールダウンは絶対必須!

タナ障害を引き起こす原因のひとつに「疲労物質の蓄積」があげられます。

そのため、疲労を蓄積させないことはタナ障害の予防に繋がります。

特にタナ障害の予防法をしては、柔軟性を高めてくれるストレッチが有効です。

運動前にはウォーミングアップを、運動後にはクールダウンの習慣を身につけるようにしましょう。

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2.入浴で筋肉の疲労を蓄積させない

入浴をすることで疲労回復の効果が得られます。入浴は、タナ障害だけでなく様々なスポーツ障害の予防法として有効です。

また、患部を冷やすことが膝周りの筋肉を硬直させる原因となり、炎症が起こるリスクが高まります。お風呂に入った際は、十分に患部をやその周りを温めるようにしましょう。

また、サポーターなどを使用して膝の冷えを防ぐことは、タナ障害の予防法や対処法として有効です。

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3.バランスのよい食生活を心がける

筋肉の質が落ちれば、筋力は低下して、タナ障害を起こしやすくなってしまいます。

毎日の食事を見直すということは、スポーツを頑張る子ども達にとって、大変重要なことです。日頃の食事からたんぱく質や炭水化物をしっかり摂るように心がけましょう。

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4.シューズやインソールは選手にとって大事なアイテム!

体を支える土台となる「足」の機能が低下すれば、骨格のバランスが崩れ、膝にも大きな負担がかかります。

そこで足裏のアーチを支えてくれるインソールを使用することで、安定性を手に入れることができます。また、衝撃吸収力に欠けるシューズやサイズの合っていないシューズでの運動は、体全体にに大きな負担をかけるため絶対にやめましょう。

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5.膝周りの筋力を鍛える

膝周りの筋力を鍛えるトレーニングや、柔軟性を高めるストレッチを行うことで、タナの摩擦が弱まり、炎症が起きにくくなります。

また、患部の冷えは炎症を引き起こしやすくしますので、常日頃から膝を冷やさないようにすることも大切です。

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