部活動でのスポーツ貧血に要注意!子供の貧血を予防する6つの方法

野球をするスポーツ少年

バスケットボール、サッカー、バレーボール、マラソンのように、ジャンプなどで足底に衝撃が加わるスポーツをしている場合、「スポーツ貧血」になりやすいと言われています。

スポーツ選手が、貧血になるということは、体調を悪くするだけでなく、集中力・判断力の低下にもつながり、パフォーマンスにも大きく影響してしまいます。

今回は「スポーツ貧血になる原因や症状と予防法」についてお伝えしたいと思います。

スポーツ貧血になる原因

大量の汗をかくことによって、鉄が失われやすくなることが貧血になる主な原因ですが、運動によって体の奥の深部体温が上昇すると、赤血球の膜は壊れやすくなり、そこへ足底の血管へ衝撃が加わると、赤血球が破壊され、血色素が鉄分として尿中から漏れ出してしまいます。

壊れてしまった赤血球の数が新しく作られる数を上回ってしまうと、血液中の赤血球が少なくなり、貧血となってしまいます。

つまり、足裏の衝撃により赤血球が壊れやすくなることで貧血を起こしてしまうのです。

特に成長期の場合、鉄は血液を作る以外に、筋肉や骨格などの体を構成する組織づくりにも使われます。つまり、いくらあっても足りない状態にあるということです。



スポーツ貧血の主な症状

スポーツ貧血の初期症状としては、主に以下のものがあります。

1.持久力の低下

体内の鉄分は大半がヘモグロビンとして赤血球の中にあり、酸素を全身に送り届ける働きがあります。

運動する際は、エネルギーを作り出すために、はじめはブドウ糖を燃やし、その後、脂肪や筋肉中のグリコーゲンが使われエネルギーとなります。エネルギーの産生には酸素が必要であり、この時に全身へ酸素を送り届けるのがヘモグロビンです。

そのため、ヘモグロビンが少なければが効率よく酸素を運ぶことができず、持久力の低下、つまりスタミナ不足へつながります。

2.氷が食べたくなる

鉄分が不足すると、なぜか氷が食べたくなることがあります。

「どうして氷が食べたくなるのか」といのは、いまだはっきりと明らかになっていませんが、「赤血球不足になると脳まで十分な酸素が届かなくなるので、自律神経が乱れ、体温が上昇し、氷が食べたくなる」とか「口の中の温度が上がるので、無意識に冷やしたくなる」など、さまざまな説があげられています。

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3.動悸や息切れ

動悸とは、普段は意識しない心臓の拍動を不快なものとして感じる症状です。

全身に酸素を送り届けてくれるヘモグロビンですが、その機能が低下して体が酸素不足に陥れば、動悸や息切れの症状が現れます。

4.結膜蒼白

顔色も蒼白で粘膜も白くなり、あかんべーのように眼瞼結膜をひっくりかえすと結膜が白っぽくみられます。

重症化するスポーツ貧血

スポーツをする子ども達

スポーツ貧血のほとんどは、軽度であると考えられてきましたが、思春期の子どもでは重い「高度貧血」も起こり得るということが、小児科医らの症例報告で明らかになりました。

特に注意すべきなのは中学校での部活動です。気付かずに運動を続ければ失神や痙攣、心不全などにつながる危険もあると言われています。

持久力の低下を感じたり、むやみに氷が食べたくなったりした時は、通常の血液検査だけではなく体内の鉄分不足が分かる「血清フェリチン」もしくは「総鉄結合能」の検査ができる病院へかかることをおすすめします。

スポーツ貧血の治療法

貧血と診断されたら、鉄剤を服用する必要があります。

貧血の程度にもよりますが、鉄分を基に赤血球を作るにはある程度時間がかかるため、貧血になってから治療を開始した場合だと、1~2カ月程度は練習や試合で本来のパフォーマンスを発揮するのが難しい場合もあります。



スポーツ貧血を予防する6つの方法

1.食事での貧血予防

鉄はもともと体内に吸収されにくい栄養素です。もし、朝食を食べないで学校へ行けば、それだけで鉄不足になってしまいます。

鉄が不足すると筋肉にまで酸素が十分に運ばれず、持久力が低下し、競技パフォーマンスに大きな影響を与えてしまいます。

体は食べたものから作られますので、スポーツに必要な体づくりには、トレーニングだけではなく、食事も大切なものとなります。

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鉄を多く含む食品

レバー、あさり、しじみ、牛肉、マグロ、ひじき、小松菜

鉄を摂取する際は、吸収を助けるビタミンCを一緒に摂ると効果的です。

ビタミンCを多く含む食品

かんきつ類、アセロラ、キウイ、いちご、ピーマン、ブロッコリー

やってはいけない!貧血になりやすい食生活
・栄養のバランスが悪い
・食事中または食後にコーヒーやお茶を飲む
・インスタント食品やレトルト食品が多い

2.食事中・食事直後は水やほうじ茶にする

コーヒーやお茶にはタンニンが含まれており、このタンニンは鉄の吸収を妨げてしまいますので注意が必要です。

コーヒーやお茶を飲む際は、食時中と食後最低30分は控えるようにしましょう。食事中や食後すぐの飲料はタンニンの含まない水や、タンニンの少ないほうじ茶がベストです。

3.質の良い睡眠をとる

睡眠中は、血液バランスの代謝を整えるホルモンが大量に分泌されるため、貧血と睡眠には深い関わりがあります。

睡眠不足になってしまえば、鉄分の吸収自体を下げてしまいます。

睡眠時は自分がリラックスできるような環境に整え、体をしっかりと休ませてあげましょう。

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4.インソールで衝撃吸収

スポーツ貧血を予防するのに、着地時点での踵の衝撃を吸収してくれるクッション性の高いインソールを使用するのも良いでしょう。

衝撃を吸収してくれるということは、使用感が良いだけではなく、赤血球の破壊を防いでくれるため、血液にとっても良いということです。

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5.スポーツ貧血に効くツボの指圧

貧血に効くツボ

スポーツ貧血に効果が期待できると言われているツボはいくつかありますが、特に効果的なのが血海と呼ばれるツボです。

ここを指圧してあげると血液の循環不全が解消され、貧血の改善が期待できると言われています。

6.マッサージや半身浴も効果的

貧血は血行不良が原因で起きることもあります。たとえ正常な赤血球がたくさん作られても、それらが全身へ上手く運ばれなければ、体の隅々まで栄養や酸素を送り届けることができません。

血行を良くするためにも、日頃からストレッチやマッサージをまめに行いましょう。また、血行改善には半身浴も効果的です。

まとめ

今回は「スポーツ貧血に要注意!【簡単】貧血を予防する6つの方法」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。

スポーツをするうえで、競技能力や体力の向上は欠かせませんが、無理をしてパフォーマンスを低下させてしまえば本末転倒し、体調を悪化させてからでは回復にも時間がかかってしまいます。

体の不調を感じたときは、なるべく早い段階で専門の医師へ相談することをおすすめします。

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