スポーツをする子供の「自信」を高める親とそうでない親の言葉かけ

2015年12月1日ペアレーチング

野球の試合

こんにちは、メンタルトレーナーの葉月(@w_haduki)です。

今回のテーマは 「子供の自信」についてです。

自信とは自分の能力や価値を信じることで、それは自分自身を信頼することにも値し、勉強をしていくうえでも、スポーツや習い事をしていくうえでも、子供達に「自信」をつけさせることはとても大切なことです。

自信をつけることができれば、常にポジティブな考え方ができるようになり、色々なことに挑戦したいという気持ちから「やる気」や「向上心」を高めることができます。

ただスポーツには勝ち負けが存在しますので、試合で負けたり、失敗が続くと自分の能力に限界を感じて自信を喪失してしまうことも多くあります。

しかしまずは大人達が思考を変えることで、たとえ負けの試合からでも、失敗したことからでも、子供達の自信を高めることは可能ですし、それは決して難しい方法でもありません。

今回は 「スポーツをする子供の自信を高める親とそうでない親の言葉かけ」についてお伝えしたいと思いますので、最後までお付き合いいただければと思います。

自信がつくまでの経過

サッカーの試合

スポーツをする子供達に自信をつけさせる最大の目的は「試合に対する自信」をつけさせることだと思います。

子供達は、親から「自信を持って!あなたなら大丈夫よ!」と言われ、コーチからは「自信を持て!お前ならやれる!」と指導され、子供達は「自信だ、自信。俺はやれる!俺は強い!」と自分に言い聞かせる。

この一連の流れは決して悪いことではありませんが、この言葉かけだけでは不十分だといえます。

子供達にとって試合に勝つことが何よりの自信となりますが、それまでには「十分に実力を発揮した自分」「目標を達成した自分」が必要で、その達成には「能力」「体力」だけでなく「メンタル面」での自信が必要になり、さらにそれらを得るためには、健全な体と心が重要になります。

子供達にとって健全な体と心とは?

スポーツをする子供達にとって健全な体とは「睡眠」「食事」「休養」がしっかりとれている状態のことを意味します。

たとえば睡眠不足は集中力の低下を招いてパフォーマンスを低下させてしまいますし、しっかり栄養を摂って体を休めて疲労回復しておかなければ、やる気は十分でも体がついてこれなくなってしまいます。

そして健全な心とは「不安」「恐れ」「絶望」などがなく、安心してプレーに挑める状態を意味します。

たとえば大人達は子供達へ「挑戦しろ!」と言っておきながら、失敗すれば「何やってんだ!」と責める言葉をはく。これでは子供達は挑戦することへ「不安」を覚えますし、大人達が「負け=失敗」と捉えれ、その失敗に対して罰を与えたり責めるようなことを言えば「恐れ」を抱くようになります。

このような状態では、自信をつけさせるための環境が整っているとは言えないでしょう。

努力や達成感の積み重ねが自信に

野球の試合

希望を持って努力することはとても素晴らしいことですが「必ずしも良い結果がついてくるわけではない」というのが現実です。

その度に壁へぶつかったり、敗北感で頭を支配されたり、希望の光が閉ざされたと感じてしまったり、私達の人生には当たり前のように起こりうることです。

その中で子供達が自信を喪失させないようにするには、試合に負けても自信につながるようなプレーをすることが大切です。

そこで有効な方法が「目標設定」です。

試合に挑む時はもちろん勝つことを目的として挑むわけですが、それと同時に「プレーに対する目標」を設定させてみましょう。

そして試合に負けても子供が設定した目標をクリアできれば「成功」として認めてあげましょう。もしも失敗してしまっても「挑戦した勇気」を認めてあげましょう。

たとえ小さくても、このような成功の積み重ねが子供達の自信を高めてくれます。

POINT目標を設定する時は「〜しない」ではなく「〜する」という目標にしましょう。

「〜しない」では評価が曖昧になりますし、「〜する」の方が結果として目標を達成しやすくなります。

行動で思考を変える

空手

これまで自信をつけさせるための準備や思考についてお伝えしましたが、これらの準備をしっかり行なっていても、スポーツをしていくうえで「不調な時期」がくることは避けられません。

どんなに能力の高い選手でもバイオリズムがありますし、どうしようもない喪失感を抱いてしまう時もあるでしょう。

そんな時に有効なのは、無理やり考え方を切り替えさせるのはなく、行動を変えて自信をつけさせましょう。

たとえば子供が自信を失って下を向いていたら「自信を持ちなさい」ではなく「上を向こう!」と伝え、猫背になっていたら「胸を張ろう!」と伝えてみましょう。

思考と行動はリンクしていますから、自信がある時の行動をすることで、本当に自信があるように思えてきたりすることがあります。

その他には「大股で歩く」「ボールを強く打つ」「大きな声を出す」なども有効な行動です。

2015年12月1日ペアレーチング

Posted by 葉月 愛