スポーツで子供のやる気(モチベーション)を保つ5つの法則

スポーツをする子供

心理学では、やる気を高めることを 「動機づけ」(モチベーション)と呼び、モチベーションを保つことはスポーツをするにも勉強をするにも、子供達が出す結果に大きな影響を与えます。

動機づけには「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の2つの方法があります。

今回は、それぞれが持つメリット・デメリットと、スポーツで子供のやる気(モチベーション)を保つ5つの法則について考えていきたいと思います。

外発的動機づけの注意点

スポーツで子供のやる気(モチベーション)を保つ1つ目の法則は「外発的動機づけを多用しない」ということです。

外発的動機づけとは「強制」や「報酬」などを利用して行動させる最も自発性が低い動機づけです。

報酬を与える代わりに嫌々ながらも行動してもらう、いわゆる「アメとムチ」を使ったモチベーションコントロールに使われますが、外発的動機づけには、重大な注意点があります。

それは子供に多用していると、言われなければ、あるいはご褒美や罰がなければ行動しなくなるということです。

指導者が試合中に、大声で怒鳴ってハードプレイを要求したり、「できなかったら即コートから出て行け」と罰を与えることで必死にさせるのも、外発的動機づけの一種です。

勝つことだけを考えれば、この方法が効率的で簡単なため、指導する側はこの方法に頼りがちになります。

しかし、目の前の試合を勝ち抜くことだけが最大の目標ではないと思います。

この方法ばかりで指導をしていると「好きでやっている」が「罰を受けたくないからやっている」に変わってしまい、その子の選手としての将来にも大きな影響を与えますし、思考が短絡的になる危険性がありますので、外発的動機づけには十分に注意が必要なのです。

自ら進んで行動する内発的動機づけ

スポーツで子供のやる気(モチベーション)を保つ2つ目の法則は「内発的動機づけを発動させること」です。

内発的動機づけとは、外発的動機づけと違って、自分自身の心の満足感を得ることを目的とし、外的報酬にもとづかない動機づけのことを言います。

つまり、罰や褒美のために動くのではなく、自分自身がそうしたいからそうするという行動のことを指します。

そのため内発的動機づけのメリットは「モチベーションが長く保てる」ということです。

つまり、子供達はいかに内発的動機づけを発動させることができるかが、勝負に勝てるカギとなります。




子供に親の感情を押し付けてはダメ

スポーツで子供のやる気(モチベーション)を保つ3つ目の法則は「親のエゴを抑える」ということ。

子供達を心から応援しているからこそ、「もっともっと自分のプレーや技術に貪欲になってほしい。」親としては当然そう願ってしまいます。

しかし、その感情や希望をお子さんに押し付けるのは、単なる親のエゴなのです。

大人達はつい欲が出て「あなたのためなのよ!」と子供達に多くの課題を与えすぎてしまう傾向にあります。

もちろん、子供に愛情があっての事だし、親が子供に「こうあってほしい」「こうはなってほしくない」と望みを持つことはごく自然の事です。

しかし、親の強すぎる欲求を間違った方法で押し付けてしまえば、子供のやる気をそいでしまう場合がありますので十分に注意が必要です。

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内発的動機づけを高める方法

スポーツで子供のやる気(モチベーション)を保つ4つ目の法則は「子供達に達成感を感じさせること」です。

内発的動機づけは「自分自身の成長に対する喜び」を感じることで起こすことができます。

さらには「この努力を続けてこそ、何かが手に入る」といった感覚を経験することで、子供達はますますやる気を起こすものです。

つまり、子供のやる気を育てるためには、子供に「達成の喜び」を感じさせること。

そしてさらに大切なことは、失敗しても否定的な評価をされることへの不安を抱かせないことです。

そのためにも、お父さんやお母さんは子供に過度なプレッシャーをかけたり、失敗を責めたりしないことが大切です。




悪口をやめさせた老人の話

スポーツで子供のやる気(モチベーション)を保つ最後の法則は「外発的動機づけと内発的動機づけのメカニズムを知る」ということです。

外発的動機づけと内発的動機づけに関する面白い話を聞きましたので、ここでお話したいと思います。

ある日、「バカ」「汚い」などと、学校帰りの子ども達に悪態をつかれた老人が、ある計略を思いつきました。

次の月曜にその老人は、庭に出てきて子ども達に「明日もまた悪態をついた子には、1ドルずつあげるよ。」と言いました。子ども達はビックリし、また喜んで、火曜にはいつもより早く来て悪態のかぎりを尽くしました。

老人は悠々と出てきて、約束どおり子ども達にお金を与えて「明日も同じように来てくれれば、25セントずつあげるよ。」と言いました。子ども達は「25セントでも大したものだ」と思って、水曜にまたやって来ました。

声が聞こえると、すぐに老人は、25セントを持ってきて、子ども達に支払いました。そして「これからは1セントずつしかあげられないよ。」と老人は子ども達に言いました。
子ども達は、信じられない!といった様子で「1セントだって?」と、バカにしたように口々に言いました。

そして子ども達は、「もういいよ!」と言って、二度と来なくなりました。

元々、子供達は老人に対して悪態をつくことを楽しんでいました。

「褒美をもらわなくても、楽しいから悪態をつく」つまり、子供達の内発的動機がそのような行動をとらせていたのです。

しかし、老人が子供達に褒美を与えたことにより「楽しいからやっている」から「褒美のためにやっている」という認知に変わったのです。

そして、外発的報酬を得られなくなった子供達は、老人のところに二度と来なくなったと言うことです。

つまりこの老人は、外発的報酬が内発的動機を阻害するという仕組みをうまく利用したということになりますね。

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まとめ

今回は「スポーツで子供のやる気を保つ」についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

人は誰でも「継続する力」「努力を続ける力」が必要だと頭では理解していても、それを保つためのモチベーションを維持することは、そう簡単なことではありません。

そして子供達がやる気を保つのに親の関わりかたが大きな影響を与えるのです。

外発的動機づけと内発的動機づけを上手く使って子供達のやる気を引き起こしてあげましょう。

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