勝敗を左右する!試合前にするべき準備と心を整える7つのポイント
試合前のメンタルトレーニング
では次に「試合前のメンタルトレーニング」について考えていきたいと思います。
これから4つの方法をお伝えしますが、全てのことを完璧に実践する必要はありません。何に対しても完璧を求めてしまっては逆に自分自身を追い込んでしまうため、日頃から少しずつ取り入れて習慣化させるようにしましょう。
そしてこれからお伝えする方法は「メンタルを鍛える方法」ではなく 「メンタルを安定させて前へ進むための方法」になります。
メンタルを鍛えようと奮起して強くするのではなく、メンタルを安定させることで「諦めない心」「粘れる心」「動じない心」がついてくると考えてください。
試合前にはイメージトレーニングを
人は思考を全力で現実にしようとする働きを持っています。
「自分たちは勝てない」「この壁は乗り越えられない」と考えてしまえば、無意識に「勝てない行動」「諦めの行動」をしてしまうため決していい結果はついてきません。
つまり試合前には自分の理想とする試合の運びとなるような、良いイメージを頭の中で何度も繰り返すことが大切だということです。
「そんなことで勝てるわけがない」と思われる方もいるかもしれませんが、何度も頭でイメージすることでその効果を感じることができるはずです。
実際にプロのスポーツ選手でもイメージトレーニングをしている方は多くいます。
たとえ体調がすぐれないと感じる時でも、相手が強豪チームであったとしても、勝つイメージ、良いイメージを持って試合に挑むことが大切です。
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試合での目標や課題を明確にしておく
子供達が持つべき目標は2つあります。
1つ目は「地区大会優勝」「県大会出場」「県大会優勝」などチームの目標です。この目標がチーム全体の士気を高めてくれます。
2つ目は「最後まで諦めない」「挑戦する勇気と強さを持つ」「練習での成果を発揮する」など個人の目標です。個人がチーム全体の調子を全て整えるということは難しいことですが、自分自身のコンディションを整えるのは自分自身です。
心が折れそうになっても、もう無理だと思われる試合でも 「これだけは貫き通すと決めている目標」があれば、必ず次につながる試合ができるし、自分自身の成長にも大きな影響を与えてくれるでしょう。
試合に挑む前には、挑戦シート(試合用)や目標達成シートを利用して目標や挑戦することを明確にしておきましょう。
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緊張と興奮を呼吸で整える
本番で最高のパフォーマンスを発揮するのに適度な緊張感は大切です。しかし必要以上に緊張を感じてしまえば、選手にとって緊張は天敵となってしまいます。
そこでメンタルを整えるのに効果的な行動が「深呼吸」です。
緊張は自分の思いだけでどうにかコントロールできるものではありません。「緊張してはいけない」「緊張を抑えなければ」と考えてしまうほど脳は否定的な考えに占領されてしまい、いい結果はついてきません。
過度な緊張を感じてしまった時は、その 緊張を受け止めたうえでゆっくり呼吸をしてみましょう。息をゆっくり吐くことで副交感神経を優位にさせるためリラックスさせることができます。
また、行動そのものをゆっくりさせることも大切です。
時間に追われてバタバタしていると交感神経が優位に働いて緊張感が増してしまいます。朝は早めに起きてゆっくりとしたペースで過ごせるようにしましょう。
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余計なプライドは家に置いてくる
能力面や技術面から比べても、勝てたであろうチームに負けてしまったという経験はありませんか?
試合直前には、選手同士でも「次は楽勝に勝てるでしょ、余裕、余裕~」と言葉を交わしていたのに惨敗。何ともかっこ悪い負けかたですが、色々なチームを見ていると意外と少なくありません。
「油断していた」「なめてかかった」と原因は明らかで、これが選手だけでなく監督やコーチもそうだった場合には目も当てられません。
「余裕な感じでかっこよく勝ちたい」「ここで失敗をしたら恥ずかしい」自分よりも格下だと思う相手につい抱いてしまう余計なプライドが、試合への集中力を削ぎ、選手のプレーの邪魔をしてしまうのです。
余計なプライドは家に置いき、目の前の試合に集中できる準備をして心を整えてから試合に挑みましょう。
まとめ
今回は 「勝敗を左右する!試合前にするべき準備と心を整える7つのポイント」についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。
子供達はつい目に見えるもの、つまりバスケットボールで言えば「シュート率を上げる」「ドリブルを上達させる」「体力をつける」などを重要視しがちですが、特に試合の前日は技術面・能力面よりもメンタル面と体調面を整えて試合に挑むことが勝敗を決めるうえで大切だと言えるでしょう。