スポーツ心理学|子供が挫折や失敗から強くなる6つの法則

2015年12月22日メンタル強化

ミスが出ることは大前提で挑む

バスケットボールの試合

私はメンタルトレーナーとして主にスポーツ少年団と中学の部活動でバスケットボールに携わっているのですが、子供達の試合を見ていると、人間のなせる技を越えているなと感じることがあります。

自分の持っている「瞬発力」「観察力」「判断力」を、瞬時に働かせて体を動かしているのですから、誰もが簡単にできることではありません。

バスケットボールの試合では、1つのミスでチーム全体の流れが変わってしまう事もありますが、あれだけの神技をこなしているわけですから、どんなに素晴らしい選手でもミスくらいはするものです。

どんなに自分が上達しても、周りの選手も同じように上達しているのです。つまり、どんなに自分が成長しても、それをも上回る選手がまだまだいるというわけです。

ですから数回ミスしたからといって「自分は何てダメな奴」なんてがっかりするのはお門違いです。「ミスが出るのは当然」と考え、挑戦することに消極的になる必要はないのです。

「今」に集中して試合に挑む

グローブとボール

1試合目は順調だったのに、2試合目はボロボロだった…という経験ありませんか?

体調も万全、数時間前と何の変化もない。ただその時のメンタル状態が「集中できていなかった」というケースが最も多いようです。

その原因のひとつに失敗に対する考え方があげられます。

  • 「さっきのミスを何としても取り返さなくては」
  • 「どうしてあんなミスをしてしまったのだろう」

試合中のこのような思考はストレスへと変わってしまいます。

自分との反省会は試合が終わってからでも遅くはありません。ストレスは集中力を削いでしまう厄介なものです。目の前のことだけに集中することが何より大切です。

リスクがあるから挑戦をする

バスケをする子供たち

私の息子達も小学生の時から「全国大会」という夢をみてバスケットボールを頑張ってきましたが、周りの子供達は学校が終わったら友達同士で遊ぶ子が過半数。土日になれば、映画や遊園地に連れて行ってもらって楽しそうでした。

しかし息子達の平日はバスケの練習と土日は試合。夏休みも休みはなく、練習と試合の日々で旅行にも行ったことがありませんでした。

それでも息子達は、休みたい、辞めたいの一言も言わず努力を続けてきました。

人はなぜ夢に向かってこんなにも努力できるのでしょうか。

辛い練習に耐えても、失敗すればコーチからは怒られ、挫折してスランプに陥った時には「ここが自分のどん底ではないだろうか」思えるほど辛くもなる。

しかし、夢に向かっていく過程の中で、失敗や挫折があるからこそ、自分の「成長」や「成功」を心から喜ぶことができるのではないでしょうか。

タイムマシーンで未来へ行き、もしも夢が叶った時の自分を見たら、今までと同じ努力ができるでしょうか?

逆に敗北に終わってしまっていた場合も同じです。

このまま夢を追い続けることができるでしょうか?そして挑戦をする上で絶対に失敗はないと約束されている場合、成功して喜びは感じられるでしょうか?

きっと全ての答えは「No」でしょう。

私達は失敗のリスクがあるからこそ、全力で努力をするし、挑戦が楽しいものへとなるのです。

2015年12月22日メンタル強化

Posted by 葉月 愛